テレビ朝日の人気ドラマ『相棒』で、杉下右京を演じる水谷豊が、3月18日(水)に放送される『相棒season13』（テレビ朝日系列、20:00～22:09）の最終回で卒業となる“3代目 相棒”甲斐享役の成宮寛貴を送り出す。某日、都内スタジオで行われた囲み会見では、水谷と成宮が揃って出席する中、今回の成宮を含め、初代“相棒”の寺脇康文、2代目“相棒”の及川光博の二人についても、当時を振り返り、送り出した時の心境を明かした。
　
　今回、成宮の卒業で3人目の“相棒”を送り出す水谷。3度目の別れについて、杉下右京としては「まず、変化は極力自分で意識しないようにしています。いつも今を生きていくということで、その都度自然に変化していけるでしょうから」と語りつつ、これまでの“相棒”について次のように語った。
　
　■初代“相棒”寺脇康文について
　
　『相棒』はシリーズが始まり、寺脇とは映画まで何としてもやりたいっていう夢がありました。しかし、これはできるものではないだろうと思いながらも、もしかしたら出来るかもしれないと思って続けていると、映画ができる時代が来るんです。映画をやって、寺脇を送り出したときに、ここから寺脇は“相棒”だったけれど自分の世界を作って“主役をやるような俳優になるんだ”、という一つの目標があったのです。そして、彼は出て行った。それで、自分の番組を持てるようになったということが、僕にとっては嬉しいことです。
　
　■2代目“相棒”及川光博について
　
　次に、及川みっちゃんが来ました。実は、彼はずっと歌のツアーの方がスケジュールで圧倒的に多かったんです。なので、（『相棒』に）3年も付き合ってくれないだろうっていう思いがあったのですが、自分のツアーのスケジュールを崩して3年付き合ってくれたんです。僕もそうですが、制作陣も、みんな彼に感謝していたと思います。『相棒』という作品が世間に安定したものとして、徐々に多くの人に意識していただくようになり、彼に変わって、かつ『相棒』がますます面白くなっていった。そういう意味で、やはり感謝で送り出しましたね。
　
　■3代目“相棒”成宮寛貴について
　
　今度、カイト君が来ました。そうすると今度は少し若い。僕は親子ほど年が違うって言われたんだけど、全くその通りなんですね。（成宮）ちょうどダブルスコアです（笑）。すると『相棒』がどんどん若返っていくっていう現象が起きるんです。僕が見ている方に言われたのが、“動きが軽やかになってきましたね”。…