政治そのほか速
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資金の準備もでき、スタッフやモノ、情報などがきちんとそろったら、ようやくサービスインだ。
サービスインしたら、お客さんに来てもらわなければ話にならない。そのためには、自分たちのサービスの存在を「知ってもらうこと」が必要になる。
といっても、まだ稼げてもいないこの段階で、たくさんのお金を投下してメディアにバンバン広告を出すというわけにはいかない。毎度のことながら、最初は「お金をかけない」が鉄則なのだ。
われわれ資本に制約のあるソーシャルビジネス・スタートアップにとって、広報活動の大きな武器となってくれるのが「プレスリリース」。報道関係者などに向けて発表する文書である。これをきっかけに新聞やテレビで取り上げてもらえれば、世の中に自分たちのサービスを広く知ってもらえる。
ただし、ただ書けばいいというわけではない。新聞社やテレビ局の記者たちの興味を引く内容であるのが絶対条件。今回は、メディアに取り上げてもらいやすいプレスリリースの書き方について見ていこう。
まずボリュームだが、概略はA4サイズの紙1枚に収めるのが原則。(説明資料数枚を別添とさせる方が良い場合もある)
要旨の部分の枚数が何枚にもなってしまえば、忙しい記者にスルーされる可能性が高まる。
基本的な構成要素は次の4つ。
*タイトル
*本文
*連絡先
*イメージ画像
もっとも重要なのが「タイトル」。プレスリリースづくりでは、ここにもっとも時間をかけてもいい。当然ながら記者の耳目を引くものにする。
そのための方法は2つ。
1つが「いままでなかったもの!」ということを徹底的にアピールすること。
「世界初」「日本初」、はたまた「関東初」でもかまわない。自分たちのサービスについて「この部分で新しい」というのを見つけ出し、それをタイトルできちんと明示するのだ。
もし「新しい部分が見つからない」という場合には、自分たちのサービスが社会問題解決の切り札になることをアピールする。「これで○○問題がみごとに解決する!」という具合にだ。これも記者たちに注目してもらいやすい。
つまり、すごく新しいか、すごく重要かのどちらかを、タイトルにしっかり打ち出していけばいい。
次に「本文」。書き出しは5W1Hの中の「いつ、どこで、誰が、何を」始めます、とする。それ以降の多くの部分では「なぜ」を説明する。
まず、こういう社会の「問題」があるよ、ということを述べる。そして、その問題を生み出す「原因」や社会背景を示す。そして自分たちのサービスでその原因を解決できる(「処方箋」)と伝える。
締めは「将来展望」を短く述べる。
プレスリリースのどこかに「連絡先」(電話番号やメールアドレス)を入れることを忘れずに。また、紙面を見やすくするために、途中にイメージ画像を入れるのもおすすめだ。