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東日本大震災で被災した岩手県大槌(おおつち)町の赤浜地区で、住民らが復興に向かう様子を記録した映画「赤浜ロックンロール」の学生向け試写会が7日、都内で開かれた。
主催したのは、震災から若者世代が学び、つながる場を作ることを目指す学生ネットワーク「311発にほんのみらい塾」。この日は都内を中心に13大学の学生らが参加した。
大槌町は、震災で当時の町長をはじめ住民の1割が死亡または行方不明となった。映画には、「自然からとれる恵み、それで生きていくしかない」と語る漁師や鮮魚店主らが登場。大槌湾での漁、サケやワカメなどの加工、仮設住宅の内部、造成工事が進む町内の様子などを繰り返し紹介する。
さらに、高さ14.5メートルの防潮堤計画に対し、住民代表らが議論を重ねて、自分たちが高台移転を選択することで防潮提を低くすることを町に求める経過も伝える。
試写会のトークイベントには、安倍首相夫人の昭恵さんも参加。中央大学の宮崎汐里さん(22)が司会をし、「住民を引っ張るリーダーがいてこそ(復興に進める)と思った」「町外の人間ができることはなんだろう」「防潮堤のいい点も知って判断したい」など意見交換が行われた。
小西晴子監督は「南海トラフ地震では、(より住民が関わることができるような)違う防災方法が考えられないだろうか。大槌町では住宅の自力再建をあきらめて町外に流出する人たちが出始めた。人口減少は決して被災地だけの問題ではなく、現実を見てほしい」と話した。
「赤浜ロックンロール」は5月2日から東京(新宿K’s cinema)で公開。神奈川、愛知、大阪、京都、兵庫でも公開予定。
映画のホームページはhttp://u-picc.com/akahama_rocknroll/。
(メディア局編集部 京極理恵)