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アルーは24日、「大手企業のOJTの現状」に関する調査結果を発表した。調査期間は2014年9月25日~10月2日、対象は従業員数1,000名以上の企業に正社員として勤め、所属部署に2014年度新入社員が配属された上司(管理職)150名と、OJTトレーナー150名の合計300名。
8割が新入社員の成長を実感
「OJT」について、全体の6割が「所属組織のOJTはうまく行っている」と回答。理由としては「OJTマニュアルがきちんと整っているため誰が指導役になっても同じレベルで実行できる」「ブラザー制度により、きめ細やかな指導・アドバイスを行っている。基本1カ月ごとの評価・反省により、効果検証と進捗管理を行い、対象社員に合わせたカリキュラムの見直し・微調整を実施していることが功を奏している」「10年で取得すべき能力を整理し、年次ごとに計画的に育成している」などがあげられた。
「所属組織のOJTはうまく行っているか」
一方、4割は「どちらでもない」「うまくいっていない」と回答。「自分の業務が忙しくあまり相手にできない」「トレーニング成果に対するトレーナーの評価が不明確でトレーナーはモチベーションが低い」「幹部社員が上司の顔色しか見ておらず、きちんとした教育、仕事の機会が与えられていない」といった不満の声も寄せられた。
「指導している新入社員の成長」に関しては、全体の8割以上が新入社員の成長を実感している。また、上司よりも直接指導に当たっているOJTトレーナーの方が「計画を上回る成長」と回答する割合が高く、より新入社員の成長を実感している傾向が見られた。
「指導している新入社員の成長」」
新入社員の強み・弱みは?
「新入社員が仕事をしていく上での強み」は「自分で考える力」「自分から行動する力」「相手の意見や考え方を聞く力」が上位に。回答者からは「自らの発想で自分なりの反復をしている」「自ら学ぼうとする姿勢が感じられる」「集中して聞く態度は身についている」というコメントが寄せられた。
「新入社員が仕事をしていく上での強みと課題」
一方、「新入社員が仕事をしていく上での課題」では、「強み」であげられた上位2位の「自分で考える力」「自分から行動する力」が「課題」としてもランクイン。「指示されないと動けない」「言われたことしかできない」「自分から動くという点ではまだまだ」という声が上がっている。
同3位は「意見をわかりやすく伝える力」。回答者からは「はじめと終わりのつじつまが合わない」「自分の意見を筋道立てて話せる力が足りない」「何を言っているのかわからないことが多い」などの意見が寄せられた。