2月16日にブラジル・リオデジャネイロで開幕の「リオ・オープン」（ATP500／クレーコート）。
　　ラファエル・ナダル（スペイン）が「フィジカルの問題」から自由になった状態で、クレーコートのシリーズに臨めると話している。
　　故障と病気からの復帰となった今季、ナダルはすでに2度の意外な敗戦を喫している。彼がこの大会でどんなプレーを見せるのか注目されている。
　　ナダルはクレーでは世界最高の選手だ。全仏オープンでは過去10大会で9度の優勝を誇る。しかし、彼は全豪オープンの準々決勝で敗れて以来となる試合出場で、大会期間中のリオデジャネイロは猛暑に見舞われる予想となっている。また、彼は日曜日に行われ、深夜までダンスとご馳走を楽しむカーニバル・パレードにも参加する予定だ。
　　金曜日の時点で最高気温は38度。次週も似たような天候が予想されている。
　「暑さはみんなに同じことだからね」とナダル。「このコンディションはとても難しいのは確か。とてつもなく蒸し暑いし、最高気温も高い。もし、涼しくならなかったら僕にも苦しくなるし、とにかくできるだけ生き残れるような感じになるだろうね」。
　　全豪オープンでは準々決勝でトマーシュ・ベルディヒ（チェコ）に敗れたナダル。ベルディヒに対して続けていた連勝も17で途切れた。また、今季初戦のカタールの大会では初戦でミハエル・ベレー（ドイツ）に敗れている。
　　ナダルはこのラテン・アメリカのクレーコート・シーズンで、自分のフォームを見つけ出したいと考えているという。ナダルにとってラテン・アメリカでのシリーズへの参戦は今回が3度目だ。過去の2度は故障を抱えながらの参戦だったが、今回はそれよりもいい状態だと彼は話している。
　「フィジカルの状態はいい感じだよ」とナダルは言う。
　　だが、彼はそのほかの健康についての質問に対しては、自分のフィジカルに頼ったプレースタイルは選手生活を短いものにするだろうとも示唆している。
　　ナダルは28歳。グランドスラムでは14度優勝。また、今の彼はやや体重を落としているという。彼が昨年の大会で優勝したときよりは、より軽くなったように見える。
　「僕のキャリアを通じて、フィジカルのよさが僕を助けてくれた」とナダルは言いながら、「フィジカル面のよさが、ここまでの僕のキャリアを築いてくれたんだろうと思う。もし、僕のフィジカルがよくなければ、ここまで大きなことは達成できてこなかったと思う。…自分の身体に自信を持つことが必要で、戦うためのテニスをすることが必要なんだ」と続けている。
　　先月の全豪オープンの段階では、まだ勝つための準備が整っていなかったとナダルは言う。
　　金曜日にふたたび、同じような質問を受けた「キング・オブ・クレー」のナダルは、同じように答えていた。
　「自分に勝てる準備ができているかどうかはわからないよ」とナダルは話し、「まずは火曜日に戦える準備をすること。そして、そのあとはまたそれを続けること。クレーは久々で、今季最初の大会だ。いつだって適応するための時間が必要になるものだよ」。(C)AP
　Photo:RIO DE JANEIRO, BRAZIL - FEBRUARY 13: Rafael Nadal of Spain fields questions from the media during a press confernce prior to the Rio Open at the Jockey Club Rio de Janeiro on February 13, 2015 in Rio de Janeiro, Brazil. (Photo by Matthew Stockman/Getty Images)