深刻な財政難に陥っているパルマのホームスタジアム、スタディオ・エンニオ・タルディーニが閉鎖された。28日のイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じている。

　　パルマは昨年から深刻な経営難に陥っており、長期に渡る給与未払いや税金の未納が明らかになっている。

　　すでにスタジアムの運営費が払えずに第24節ホームのウディネーゼ戦が延期。さらに1日に開催される予定だったアウェイ・ジェノア戦も延期された。

　　スタジアム使用による市への借金も膨れ上がっており、返済される保証もないことからパルマ市はスタジアムの閉鎖を決定したようだ。

　　同クラブはチームのミニワゴンや車、ジムの設備などを押収されており、ドレッシングルームのベンチも競売にかけられると言われている。同紙によれば、すでにスタジアムの備品は外され、空になっている様子。

　　2試合延期となっているパルマだが、8日にはホームでアタランタ戦が予定されている。スタジアムが使用できないとなれば、再び延期せざるを得ない。

　　遠征費も払えない状況では今後アウェイも含め試合が開催される可能性は限りなく低くなってしまった。