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W杯複合個人第15戦で今季初優勝し、ガッツポーズでゴールする渡部暁斗(左)=6日、フィンランド・ラハティ(EPA=時事)
【ラハティ(フィンランド)時事】フィンランドのラハティで6日行われたノルディックスキーのワールドカップ(W杯)複合個人第15戦で、渡部暁斗(北野建設)が今季初勝利を挙げた。今季は2位が2度、3位が1度。待ち望んだ表彰台の真ん中に立った勝因は、スキー板の読みだった。
前半飛躍は8位で、後半の距離10キロはトップと54秒差のスタート。前後に走る選手の顔触れを見て「うまくいけば一発逆転もある」。板の選択で勝負に出た。
雪が降る中のレースだったが、影響は少ないと考えた。雪のなかった前日の練習で使った板をあえて選ぶ。滑らかな走りで体力を温存しつつ順位を上げ、残り1キロを切ってからドイツ選手との一騎打ち。ラストの直線勝負を見据えつつ、手前の下り坂で加速して突き放した。26歳はガッツポーズでゴールを駆け抜けた。
2月の世界選手権では、個人2戦ともに終盤に失速し、悔いを残していた。「きょうは(スキーが)滑らなかったら対等に戦えなかったと思う」。板の選択と走りがかみ合い、雪辱を果たした喜びにあふれた。W杯総合得点では、2戦を残し2位に浮上。総合3連覇はエリック・フレンツェル(ドイツ)に決まったが、2位以下は40点差に4人がひしめく大混戦だ。W杯通算6勝で、3季連続総合3位以内につけている渡部暁。残り2戦で最良の結果を手にするつもりだ。