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◆中日5―3巨人(2日・ナゴヤドーム)
今季から一塁手にコンバートされた巨人・阿部慎之助内野手(36)が、捕手に復帰する可能性が出てきた。FAで新加入した相川亮二捕手(38)が2日の中日戦(ナゴヤD)での走塁中、右太もも裏を痛めて途中交代。長期離脱は避けられない状況となった。巨人はこの日、中日に3連敗を喫し、借金2。非常事態に阿部が扇の要へと戻り、チームの危機を救う。
【写真】右太もも裏を痛め途中交代した相川
非常事態を受け、原監督が動いた。7回の走塁中に右太ももを負傷した相川の状態が試合後、重傷であることが判明。これにより、昨年まで正捕手だった阿部を、3日の阪神戦(東京D)からキャッチャーに復帰させることを決断した模様だ。
開幕から6試合。小林を将来の正捕手候補として育成する方針だったが、配球面などにはまだまだ課題が残っていた。相川を高木勇、マイコラスと組ませ、併用していく戦略も、その相川が離脱。チームも中日に13年7月12~14日(ナゴヤD)以来、3連戦3連敗を喫し、広島と並んで最下位に甘んじるなど、状態は良くない。全体的なバランスを考慮した指揮官は、阿部の捕手復帰により、立て直しを図ることにした。
昨秋のキャンプ前に原監督が阿部を呼び寄せ、一塁へのコンバートを打診した。それはFAで「素晴らしい捕手」と評する相川を獲得できたからこそだ。小林の“生きる教材”としての期待も込められていた。その相川がいなくなれば、話は変わってくる。今春の宮崎、沖縄・那覇でのキャンプでは一切、捕手の練習を行っていない阿部だが、培った経験と動きは忘れていない。宮崎のブルペンでも危機管理の一環として、投手を務めた村田の球を受け、万が一に備えていた。問題は、ない。
原監督と阿部の間には揺るぎのない信頼関係がある。チーム状況を理解しているからこそ、阿部も快く、受け入れた模様だ。早ければ3日の阪神戦からスタメンマスクをかぶる可能性もある。
チームはこの日の中日戦(ナゴヤD)で同点の7回、山口が3失点し、敗れた。先頭の大島に中前安打を浴びるなど、1死二塁のピンチをつくり、平田に勝ち越しの中前適時打。2死後、福田には左中間へ被弾した。左腕に本来の切れはなく、ここで降板。指揮官は「特に不安を抱えてマウンドに上がったわけじゃないし、こういう時もある。切り替えることだね」と責めることはなかった。7回2死満塁で4番の阿部が凡退したことには「あと1本? そこだね」と指摘した。試合後に阿部との会談を設け、緊急事態に備えたようだ。
開幕から2勝4敗、借金2で東京に帰る。本拠地で「捕手・阿部」とともに出直し、浮上へのきっかけをつかむ。
DeNAは2日、右太腿裏痛を理由にキューバにとどまり来日のメドが立っていないユリエスキ・グリエル内野手(30)の契約を解除した。高田繁ゼネラルマネジャー(GM=69)によると、来日時期の見通しが立たず、ケガの状況も判然としないため。昨オフに総額5億円で再契約したが、契約解除による違約金は発生せず、本人も同意しているという。自由契約選手となったY・グリエルにはメジャー移籍の可能性も浮上している。
【写真】こんな日もあったのに… 中畑監督と手を取り合うグリエル
いつになるか分からない来日を待つことなく、「解雇」という措置を取った。午後5時すぎ、広島戦前に横浜スタジアムの一塁ベンチで報道陣に対応した高田GMは淡々とした口調で説明した。
「きょうグリエルに契約を解除すると通告した。理由は、本人が故障を理由にして、いつ日本に来るか分からないから」
キューバ国内リーグに参加していたY・グリエルは所属チームのシーズン敗退を受け、当初は3月24日に来日する約束だった。しかし、右太腿裏を痛めたことを理由に「完治するまでは日本に行かない」と連絡を入れ、球団側が要求した診断書の提出も拒否していた。
球団は28日に担当者をキューバに派遣。窓口である政府と交渉したが、本人には会えなかった。そのためこの日になって自宅まで押しかけ、本人と直接話し合った。日本でプレーしたいという意思は示したものの「完治してから」の一点張りだったという。高田GMは「2日に担当者と一緒の便に乗せて帰ることも考えたけど、それも来ないと。契約というものを理解していないのではないか。ずるずるやってもチームにマイナスになる」とあきれ顔。その場で契約解除を通告し、本人も書面にサインした。
Y・グリエルは、昨季キューバ政府が選手の海外移籍を解禁したことを受けて、5月にDeNAに入団。62試合で打率・305、11本塁打をマークし、オフには巨人との争奪戦を制し、再契約にこぎ着けた。年俸3億5000万円、契約金などを含めて総額5億円という破格の契約だったが、同GMは「お金は一切発生しない。本人も要求していない」と説明した。
Y・グリエルの今後は不明だが、メジャー移籍の可能性は十分ある。メジャーは現在、空前の「キューババブル」で、チャプマン(レッズ)、プイグ(ドジャース)ら多くの選手が活躍したことで契約金が高騰。さらに米国とキューバの国交正常化に向けた動きを受け、今年2月に大リーグ機構と米政府の間で合意した新規定では、米球団が政府の許可なく、キューバ選手を獲得できるように大幅緩和された。
同時期にY・グリエルは大リーグ公式サイトの取材を受け「誰もが最高の舞台であるMLBでプレーしたい。自分は合法的に行きたい」と話していた。仮にメジャー球団との交渉になれば、相場は年俸10億円以上となるのは確実だ。
Y・グリエルはこの日、自由契約選手として公示された。高田GMは「好きにやっていいよ。これでも獲るというなら巨人だって獲れるよ」と、既に無関係の立場を強調。国際大会でも輝かしい経歴を持つ「キューバの至宝」だが、日本球界ではお騒がせ助っ人として名を残すことになった。
◆ユリエスキ・グリエル 1984年6月9日、キューバ生まれの30歳。走攻守そろった内野手として02年にキューバ代表入りし、以降ほぼ全ての国際大会に出場。04年アテネ五輪金メダル、06年WBCは二塁手でベストナインを獲得した。父ルルデス氏も同代表として92年バルセロナ五輪金メダル。昨年6月にDeNA入団。62試合で打率・305、11本塁打、30打点の成績を残した。1メートル83、89キロ。右投げ右打ち。
【ブレーメン(ドイツ)共同】サッカーのドイツ1部リーグは4日、各地で行われ、岡崎慎司のマインツは敵地でブレーメンと0―0で引き分けた。岡崎はフル出場したが得点はなかった。
長谷部誠と乾貴士のアイントラハト・フランクフルトはホームで清武弘嗣と酒井宏樹のハノーバーと2―2で引き分けた。長谷部と酒井宏はフル出場。1アシストの清武と、乾は後半途中に退いた。
大迫勇也と長沢和輝のケルンはアウェーでフライブルクに0―1で敗れた。大迫は後半途中から出場、長沢は出番なし。シュツットガルトの酒井高徳は敵地でのウォルフスブルク戦で出場機会がなかった。チームは1―3で敗れた。
【ミラノ(イタリア)共同】サッカーのイタリア1部リーグ(セリエA)で長友佑都が所属するインテル・ミラノは4日、ホームでパルマと1―1で引き分けた。長友はベンチ入りしたが、出場機会はなかった。
本田圭佑のACミランは敵地でパレルモを2―1で下した。左足首を痛めた本田はベンチ外。
セリエA第29節が4日に行われ、日本代表DF長友佑都が所属するインテルとパルマが対戦した。長友はリーグ戦7試合ぶりにメンバー入りし、ベンチスタートとなった。
試合は25分、エリア手前でパスを受けたフレディ・グアリンが、右足を振り抜くと、DFに当たりコースが変わったシュートは枠の右隅に吸い込まれ、インテルが先制に成功した。しかしインテルはこのリードをキープできない。前半終了かと思われた45分、右サイドからのクロスにアンディ・リラが頭で合わせると、シュートはゴール左隅に突き刺さり、パルマが同点とした。前半は両チームが1点ずつ奪い、ドローで折り返す。
後半に入ってインテルは69分、エリア手前の中央からロドリゴ・パラシオがシュートを放つが、わずかに枠の左に逸れた。その後もインテルは攻め続けるが、決定的なチャンスを作れない。終盤にはキャプテンのアンドレア・ラノッキアを前線に上げて勝ち越し点を狙う。
しかし、90分には、マテオ・コヴァチッチがシュートを放つも、相手DFがブロック。後半アデイショナルに入って、エルナネスがエリア手前から強烈なシュートを放つも、枠をとらえられなかった。
試合はこのまま終了し、インテルはホームでパルマと1-1で引き分けた。インテルは、リーグ戦5試合勝利なしとなった。
【スコア】
インテル 1-1 パルマ
【得点者】
1-0 25分 フレディ・グアリン(インテル)
1-1 45分 アンディ・リラ(パルマ)