政治そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
”ランナーの聖地”とも称されている皇居周辺では、平日・休日問わず多くの人々がランニングを楽しんでいる。そのニーズに応えるべく、周辺にはジョギングウエアに着替えたり、シャワーを浴びたりできる、ランナーのための施設が多く存在する。今回紹介する千代田区の「バン・ドゥーシュ」も、ランナーが求める機能も兼ね備えた銭湯だ。場所は東京メトロ半蔵門線半蔵門駅徒歩1分、お堀までわずか2ブロックのところにある。
「バン・ドゥーシュ」はちょっと銭湯らしからぬ外観
限られたスペースを機能的に活用
銭湯にしては変わったこの名前、調べるとフランス語で「浴び湯」という意味らしい。外観からはいわゆる”銭湯らしさ”は全く感じられず、知らなければ通り過ぎてしまうだろう。少し半地下になった入り口を入るとすぐフロントがある。
筆者が訪問した時はちょうどサービス期間中だったようで、女将さんからドリンクを1本いただいた。定期的なサービスのようで、壁には告知チラシが貼られている。これもランナーにはうれしいポイントだ。
バン・ドゥーシュは決して広々とした多機能銭湯ではない。むしろ、都内屈指のミニマム銭湯である。脱衣所は5~6人いれば手狭になるスペース。スチール製の縦長ロッカーが2面、大きな荷物もすっぽり収まる立方体型のロッカーが1面。その上に脱衣カゴの置かれたメタルラック。ほかにデジタル体重計に小さい鏡、スツールがいくつかある。
ジョットバスが疲れに効く
男湯のイメージ
浴室は奥に長く、カランは全てがハンド式のシャワー。銭湯で定番の時限式ではないので好きなだけ使えるが、出しっぱなしには注意しよう。また、それぞれにボディソープ・リンスインシャンプー(泡タイプ)が設置されているのもありがたい。
浴槽はひとつ、ぬるめの浅風呂のみ。ジェットバス付きで、温度調節用とみられるカランもついている。こちらも4人も入ると芋洗い状態になってしまうくらいのサイズだが、運動の後に汗を流し、足を伸ばして入れるお風呂は何にも代えがたい。
ちなみにランニングのために使用する場合は、フロントで代金を支払い、脱衣所で着替えてロッカーに荷物を入れ、ロッカーの鍵を持ったまま走りに行く。思う存分ランニングを楽しんだら、戻ってきて湯で疲れを癒やすという流れとなる。
バン・ドゥーシュは都内公衆浴場なのでもちろん460円(2015年3月現在)で利用可能。設備は大手のランナー向け施設には及ばないものの、コストパフォーマンスは高い。用途に合わせて使い分け、快適なランニングライフを目指そう。
●information
バン・ドゥーシュ
東京都千代田区麹町1-5-4
※記事中の情報は2015年3月時点のもの。イメージ図は筆者の調査に基づくもので正確なものではございません
筆者プロフィール: 高山 洋介(たかやま ようすけ)1981年生まれ。三重県出身、東京都在住。同人サークル「ENGELERS」にて、主に都内の銭湯を紹介した『東京銭湯』シリーズを制作している。