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■伊勢丹新宿店の目指す「世界最高のファッションミュージアム」とは?
子どものころ、親や祖父母と共に百貨店に出かけ、わくわくした原体験を持っているのは、どのくらいの世代までだろうか。かつて「デパートの屋上遊園地」は子どもたちの憧れの場所だったというが、いまやファッションビルや郊外の大型ショッピングモール、アウトレットの台頭により、百貨店にあまり馴染みのない若者も増えてきているのではないか。また、忙しい日々を送るうちに、買い物はパソコンやスマートフォンで済ませるのが常となっている人も多いだろう。
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そんな時代の流れに待ったをかけるような取り組みが、伊勢丹新宿店で数年前から始まっている。2012年に「世界最高のファッションミュージアム」をコンセプトに掲げてリニューアルを開始した同店では、フロアの中心にショップではなく「パーク」と呼ばれる常に新しい情報を発信するプロモーションスペースを設けたり、Perfumeとコラボレーションをするなど、人が集まり話題となる場を作り出そうとしている。そうした流れのなか、3月4日には本館5階リビングフロア、6階ベビー・子どもフロアがリニューアルオープンした。
「百貨店の大きなミッションの1つは、何でも揃う『館(やかた)』の中でお客様に回遊していただくこと。しかし、レディースファッションフロアで買い物をした人がリビング、ベビー・子どもフロアに足を運ぶことは少ないのが現状。そういった状況を変えて行きたい」
と話したのは、三越伊勢丹ホールディングス代表取締役社長の大西洋。リニューアルの主軸にパーク(公園)やミュージアム(美術館)といった公共空間のイメージを打ち出しているように、百貨店そのものを「人々の集う場所」として蘇らせたいと言う。また、「近年、ファッションのクリエイターがアートシーンで作品発表をすることも多くなっている。その感覚を伊勢丹にも持ち込みたい」という話を体現するように、本館5階リビングフロアの商品陳列はさながらミュージアムショップのような印象で、同フロアには現代アートシーンでも活躍するフラワーアーティスト・東信によるフラワーショップ「フラワーオブロマンス」も軒を連ねている。
■映画監督、建築家、現代アーティストが子どもたちの感性を育てる学びの場「cocoiku」
さらに興味深いのが、子ども向け体験学習プロジェクト「cocoiku」の始動である。「cocoiku」では伊勢丹新宿店に隣接する伊勢丹会館に「cocoiku room」と呼ばれるワークショップのための専用スペースを用意し、現役で活躍するクリエイターやアーティストを講師に迎え、1歳から12歳までの子どもや育児期の親を対象に、「メディア」「アート」「フィジカル」の3つのカテゴリーに分かれたさまざまな学びのワークショップを行う。
講師陣には、映画監督・美術家の藤井光、編集者の伊藤ガビン、建築家の有山宙、現代美術家の中島佑太、フードデザイナーの中山晴奈、演劇制作チームの快快など、現在のクリエイティブシーンを先導する若手・中堅のクリエイターたちが名を連ねる。プログラムの監修を務める、元山口情報芸術センター[YCAM]教育普及担当で、現在は東京大学大学院の特任助教を務める会田大也は、このプロジェクトについて次のように語った。
「講師の選考基準は、自立したクリエイターとして活躍している人。また、自身が子育て世代である30代前半~40代前半のアーティストが中心です。いわゆる『幼児教育の専門家』を招いての知育教育ではなく、生業として表現活動に携わる大人たちに子どもたちが直接出会える場を作りたい、というのが狙いでした。講師は、教え方がうまいことよりも、その人に『感化されてしまう』『触発されてしまう』経験を子どもたちが得られるクリエイターであることが重要だと思います。長期的な目で見ると、ここで学んだ子どもたちがそれぞれの感性をのばし、数十年後には文化の担い手となっているかもしれない。そういう面では、未来の文化を育てる種を蒔くような、社会貢献的な意味合いも含んでいるかもしれません」
アーティストやクリエイターと幼少期から交流できるかどうかは、実際のところ、親やまわりの大人たちの交友関係次第な部分は大きい。「cocoiku」では、そういった学校や家ではなかなか出会えないであろうクリエイターとの交流を、サービスとして提供する。
ワークショップの内容は、LEDやモーターといった電子工作を手芸に取り入れ、きらきら光るブレスレットを作る(やじまかすみ講師)、ダンスを通して体を動かすことの面白さを体験し、自由に動いたり動きを発想していく創造性豊かな身体を模索する(白井剛講師)、ゲームプログラミングを体験する(伏見遼平講師)、フランスの味覚教育「ピュイゼ・メソッド」をベースに味覚を受け取る訓練を行い、それを言葉や絵で表現することで情感と表現力を身につける(中山晴奈講師)、身の回りにある物を色や形、素材ごとに分類したり組み合わせたりすることでデザインをフィジカルに捉える(安藤僚子講師)など、大人からみても興味深い内容のものばかりだ。伊勢丹新宿店ベビー・子どもフロアの「cocoiku PARK」では、体験クラスも行われている。
■「特別な経験」「一歩先の選択肢」へと人々を誘う、伊勢丹の挑戦
伊勢丹新宿店は『世界最高のファッションミュージアム』を目指しているということもあり、各フロア紹介やコンセプトの端々に「感性」という言葉を多用している。元々日本の百貨店は美術品売り場を持っていることもあって、長らくアートとの関係も密接だったとはいえ、店全体として「感性を育てる」ことを謳い文句にするというのは、興味深いと同時に、私たちの生活が知らぬ間に狭き範囲の中での取捨選択により営まれていることへのアンチテーゼなのではないか、とも推測してしまう。インターネットの台頭、スマートフォンの普及などにより私たちが得られる情報量は格段に増え、選択肢は一見広がったかのように見える。けれどもその実、自分の趣味嗜好は知らぬうちに統計がとられ、それらのデータから購入確度が高そうなものが勝手にオススメ表示される昨今。ひょっとすると、予期せぬ出来事、新しい感覚に出会う機会は、以前よりも少なくなってしまっているのかもしれない。
「百貨店はものを売る場所」という前提はあるが、それ以上に「そこでしか得られない経験や出会いを提供する場所」であろうとする姿勢を、この伊勢丹新宿店のリニューアルから感じられる。また、「cocoiku」プロジェクトを経験した子どもたちは伊勢丹に対して、買い物ができる場所だけではなく刺激的な出来事に出会える場であるという認識を得るだろう。数十年後の彼らは、その原体験を持って、顧客としてまた伊勢丹に帰ってくるかもしれない。伊勢丹新宿店のリニューアルのプロジェクトは「感性を育てる」ことを通じて未来の百貨店のありかたを創造する、とても気の長い挑戦なのかもしれない。
(テキスト:聞谷洋子 )
ハメスの妻ダニエラはバレー選手として活躍/『Marca』紙のキャプチャー
チームが苦境に陥ったとき、あるいは“ここぞ”という場面で必要とされるのが、救世主やヒーローの存在だろう。もっとも、そんな期待を夫婦が共に背負うのは、かなり珍しいケースかもしれない。
レアル・マドリードに所属するコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスと、その妻ダニエラ・オスピナは、今週、それぞれが所属するチームで大きな活躍が期待されている2人だ。
前者にとってその舞台は、日本時間今日深夜に行われるチャンピオンズリーグになる。決勝トーナメント準々決勝セカンドレグで、レアルは宿敵アトレティコ・マドリードとの“マドリードダービー”を戦う。だが、ファーストレグを0-0で終えて迎えるこの一戦で、チームはけが人続出というアクシデントに見舞われている。
18日のリーガ・エスパニョーラ第32節のマラガ戦で、クロアチア代表MFルカ・モドリッチが右ひざ内側側副じん帯を捻挫し、約6週間の離脱。さらに、ウェールズ代表MFガレス・ベイルが左足のヒラメ筋、フランス代表FWカリム・ベンゼマが右ひざの内側側副じん帯を痛めて、欠場が決定。加えて、アトレティコとのファーストレグで受けたイエローカードにより、ブラジル代表DFマルセロも累積警告による出場停止となっている。
レアルにとって、アトレティコは今シーズンここまで7度の対戦で一度も勝っていない(3分け4敗)、言わば“天敵”。そんな相手に主力4人を欠くのは、大きなハンデと言えるだろう。しかしだからこそ、地元メディアやファンは、中盤で配給役になるだけでなく、自らゴールも奪えるJ・ロドリゲスに期待している。
J・ロドリゲスはレアル加入1年目の今シーズン、ここまで公式戦14ゴール・12アシストを記録。今月4日のリーガ第29節グラナダ戦で右足中足骨の骨折から約2か月ぶりの復帰を果たしたばかりだが、その3日後に行われた第30節ラージョ・バジェカーノ戦、そして先週末の第32節マラガ戦で次々にゴールを奪い、復活を大いにアピールした。
すでにコンディションは「負傷以前に戻った」と明かしており、体調は万全。レアルの次ラウンド進出は、今や背番号10の左足にかかっていると言っても過言ではないだろう。
一方、妻ダニエラが迎える大一番は、25日に行われるバレーボールの1部昇格プレーオフ最終戦だ。
母国コロンビア在住当時からプロのバレーボール選手として活躍してきた彼女は、2年前の長女サロメちゃんの出産を機にプレーを中断。しかし、J・ロドリゲスがレアル入りした直後に、同じマドリードに本拠地を置くバレーボールチームの「VPマドリード」からオファーを受けて、現役復帰を果たした。しかも、背番号は夫ハメスと同じ10番を背負っている。
すると、スペイン2部リーグに在籍するチームはレギュラーシーズンを1位で終えて、現在、1部への昇格プレーオフに参戦中。そのプレーオフは全4チームによる2回戦総当たりのリーグ戦を行い、上位2チームが昇格するが、VPマドリードは最終戦を前にして、3位と勝ち点差1の2位と1部昇格に王手をかけている。しかもダニエラは、第3戦と第5戦でその節のMVPに選出されるなど、大車輪の活躍を見せているのだ。
ダニエラの武器は、176センチの長身から繰り出される強烈なスパイク。夫のハメスが“テクニシャン系”だとしたら、彼女はフィジカルを生かした“パワー系”の選手になる。とはいえ、攻撃を牽引するアタッカーということで言えば、その右腕にかかる期待の大きさは夫と何ら変わりはない。競技も、試合の規模もまるで異なるが、“勝利”という意味もまた同じであるはずだ。
サッカー界きっての“アスリート夫婦”が迎えたシーズン最大の山場――。果たして2人はどんな活躍を見せるのか。その勝利はまた、来月2歳になるサロメちゃんにとって一足早い誕生日プレゼントにもなるはずだ。
(記事/Footmedia)
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7日のブリーラム・U戦に出場した遠藤 [写真]=Getty Images
AFCチャンピオンズリーグ・グループステージ第5節が22日に行われ、ガンバ大阪は広州富力と対戦した。同試合に先発出場したMF遠藤保仁が、ACL通算出場試合数を40試合とし、セレッソ大阪のDF中澤聡太が持つ日本人最多出場記録に並んだ。
現在35歳の遠藤は、2006年に初めてACLに出場。2008年大会では10試合に出場し、G大阪のアジア初制覇に貢献していた。
なお、遠藤は5月6日に行なわれるグループステージ第6節の城南FC戦に出場した場合、日本人最多出場記録の単独トップに立つ。
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動画提供:2015©Next Media Animation Limited. 三重県の松阪市教育委員会は4月20日、市立松尾小学校の男性校長(55)が保護者から集めた教材費などの現金約21万円を、学校内の金庫から盗んでいたと発表した。校長は盗んだことを認めて返済し、退職を申し出ているという。教育委員会は保護者らに謝罪し、警察に被害届を提出した。
「父親の入院費が必要だった」……教育者として、人として、あまりにも軽率な行為だ。校長が窃盗というだけでも衝撃だが、教育委員会が警察に被害届を出したにも関わらず「実名報道」がないのはなぜだろうか。一般人よりもお偉い「校長先生」の人権のほうが大事?
ここまで素晴らしい成績を収めるソフトバンクの大隣 ©BASEBALLKING
22日、プロ野球セ・パ両リーグは3・4月の「日本生命月間MVP賞」の候補選手を発表した。
その月最も活躍した投手と野手に贈られる月間MVP。受賞者には各リーグから記念盾と、日本生命保険相互会社から賞金30万円、さらにトロフィーが授与される。
受賞選手の発表は5月8日を予定。候補選手たちはここからどれだけ数字を積み上げられるのか。はたまた1週間で選外からかっさらっていく選手が現れるのか。
注目集まるシーズン最初の月間MVP、候補に選ばれた選手たちは以下の通り。
【パ・投手】
大隣憲司(ソ) 防0.63 4試/3勝0敗 28回2/3 奪三11 完投・完封1
大谷翔平(日) 防0.94 4試/4勝0敗 28回2/3 奪三33 完投・完封1
スタンリッジ(ソ)防2.17 4試/3勝1敗 29回 奪三14 完投・完封1
イ・デウン(ロ)防3.33 4試/3勝0敗 24回1/3 奪三18
バリオス(ソ) 防0.00 9試/0勝0敗 10回2/3 奪三9 ホールド9
サファテ(ソ) 防0.00 9試/1勝0敗 8回2/3 奪三9 セーブ6・ホールド1
【パ・野手】
秋山翔吾(西) 率.377(77-29) 本1 点5 盗3
中村 晃(ソ) 率.354(79-28) 本0 点5 盗2
柳田悠岐(ソ) 率.347(75-26) 本2 点7 盗2
今江敏晃(ロ) 率.338(74-25) 本0 点7 盗2
内川聖一(ソ) 率.316(76-24) 本2 点18 盗0
クルーズ(ロ) 率.301(73-22) 本1 点19 盗0
中村剛也(西) 率.277(65-18) 本5 点13 盗0
中田 翔(日) 率.221(68-15) 本6 点16 盗0
【セ・投手】
大野雄大(中) 防0.56 4試/2勝0敗 32回1/3 奪三15 完投2・完封1
小川泰弘(ヤ) 防0.64 4試/2勝0敗 28回1/3 奪三21
ジョンソン(広)防1.16 4試/2勝0敗 31回 奪三16 完投・完封1
高木勇人(巨) 防1.55 4試/3勝0敗 29回 奪三22 完投・完封1
菅野智之(巨) 防1.93 4試/2勝2敗 28回 奪三18 完投1
黒田博樹(広) 防2.33 4試/2勝1敗 27回 奪三21
杉内俊哉(巨) 防2.78 4試/2勝0敗 22回2/3 奪三25
バーネット(ヤ)防0.00 9試/1勝0敗 11回 奪三8 セーブ6・ホールド2
呉 昇桓(神) 防1.64 10試/0勝0敗 11回 奪三8 セーブ7・ホールド2
【セ・野手】
川端慎吾(ヤ) 率.354(82-29) 本1 点8 盗0
ル ナ (中) 率.348(69-24) 本0 点9 盗2
雄 平 (ヤ) 率.321(84-27) 本2 点12 盗2
筒香嘉智(De) 率.321(81-26) 本4 点16 盗0
西岡 剛(神) 率.318(85-27) 本1 点8 盗1
平田良介(中) 率.317(82-26) 本1 点9 盗2
石川雄洋(De) 率.317(82-26) 本0 点6 盗4
梶谷隆幸(De) 率.315(89-28) 本0 点9 盗6
エルナンデス(中)率.315(89-28) 本1 点10 盗0
ロペス (De) 率.286(84-24) 本6 点14 盗塁0
※成績は4月21日終了時点
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