政治そのほか速
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ある下着メーカーが女性948人にアンケート調査した結果によれば、「あなたは現在、夫(あるいは彼氏などの男性)の下着を買っていますか?」という問いに、「代理で買ってる」「一緒に買ってる」が48%、夫が「自分で買っている」が52%と解答。約半数が、男の下着を妻などの女性が代理で購買していることがわかった。
また、価格帯も単価1000円以下のものが5割程度であり、男性の下着に対する意識の低さも見受けられる結果となった。
“パンツなんて、履ければいい”と、女性に比べて我々男たちはパンツにファッション性もコストもかけてこなかった。しかし、「それはいいアンダーウェアを履いたことのある男性が少ないから」と、ファッションライターは話す。
たとえば女性用の下着を長年開発、商品化してきたワコールが、男性用下着を作ったらどうなるか。25年前に同様のコンセプトで誕生した男性向けアンダーウェアブランド「BROS(ブロス)」は、その後25年間、ノウハウを積み重ね続けている。最近の新製品群は、かつてない履き心地に到達していると言う。
「約50年の歴史があるワコール人間科学研究所の、延べ数万人分の3D計測データを基にパターン設計したそのシルエットは、レディースインナーの開発思想でもある“ジャストフィット思想”を受け継いだ快適な履き心地とシルエット。また、生地にもこだわり、天然由来素材『リヨセル』を用いたナチュラルタッチで肌にやさしいニットトランクスや、レディースのショーツで使われるようなハイゲージで薄手の滑らかなボクサーパンツなどもラインナップされ、バリエーションも多彩です」(前出・ファッションライター)
また、BROS(ブロス)では暑さ、寒さ、ムレ、こもり、そして身体の動きなどにも配慮。例えばボクサーパンツ愛用者の中にはムレるのを嫌い「夏だけはトランクスをはく」という人も多いが、そんな人にもオールシーズン着用できる高機能性を掲げるものも多いという。
ビジネスマンのスーツスタイルも細身のシルエットがトレンドの昨今、ならばその下に履くインナーもまた、シルエットにこだわりたくなるのが筋というもの。
「男が知らなかった気持ちよさ。」というキャッチコピーを謳ったアンダーウェアブランドBROS(ブロス)。これを機会に「いい下着」に触れて、人知れず大人の贅沢を堪能してみるのも悪くない。
【参考】 http://www.wacoal.jp/bros
猫飼いの皆さん、普段爪切りはどのように行っているだろうか。我が家では、週に一度チェックし、「ムムッ」と思った場合に一本一本カットしている。今回は、我が家での爪切りフローをご紹介したい。
使用するもの
人間用の爪切りでも猫の爪を切ることはできるが、やはり猫専門の爪切りが非常に使いやすい。よって、今回はこれを使用することにする。商品名は、「猫用ネイルカッター ストッパー付」で、価格は918円。
また、必須ではないがあると便利なのがペットの爪用のやすりだ。商品名は、「電動ネイルヤスリ」で、価格は1,981円。
そして、我が家ではついでに肉球のお手入れも済ませている。今回使用するジェリーはこちら。「肉球ぷるぷるジェリー」というもので、価格は1,057円だ。
(価格は全て3月18日時点での税込み価格)
お手手をニギニギして慣れさせる
猫という生き物は、自分の足先に触れられるのを嫌がる生き物だ。なので、爪切りをスムーズに行う際は、手先をニギニギし、触られることに慣れさせる必要がある。
しっかりと安定感のある抱き方をした上で、丁寧に優しくニギニギしてあげよう。直前に行うのも良いが、可能であれば普段から猫が嫌がらない範囲で、ニギニギする習慣をつけておくと良いだろう。
カット開始
さて、準備運動が終わったら実際に爪切り開始だ。爪の中が見えない子もいるが、透明な爪の場合は、中の血管が薄く透けて見える。出血してしまうので、血管を切らないよう注意が必要だ。
爪が割れないよう、丁寧に、静かに切っていく。猫本人が爪切りの様子を凝視しているが、気にせず進めていく。
反対のお手手の爪もカットします
右手の爪切りが終わったら次は左手だ。なお、どうしても抵抗する場合は、一度に全部の爪切りを終わらせるのではなく、できるところまでカットして、残りは次の日にカットすると良いだろう。
ご覧いただきたいこの虚無そのものの表情を。子猫の頃から爪切りには慣れているので、抵抗せず切らせてくれるのだが、それでもカットの最中はどうしてもこの顔になってしまうのだ。
よくできました!!
さて、ものの2~3分で全てのカットが終了だ。終わった後は、思う存分ヨシヨシしてあげる。
しかしあまりに褒めすぎると……。
キャパオーバーでこのようになってしまうのでご注意を。
仕上げにかるくやすりをかける
さて、ざっくりと爪を切っただけなので、爪の端は少々とがっている。仕上げにこの電動やすりで滑らかにする。
爪切りはさせてくれるが、電動やすりが苦手なうちの猫。おっぱいを揉んで抵抗するが、せめて一本だけやすりをかけさせていただきたい。
スイッチを入れると、小さな音で「ブブー」とやすりが動き始める。やすりで爪をこすられることよりも、この音が苦手なようだ。
あんよを見てわかる通り、かなり緊張している。一度に過度なストレスを与えないよう、一日2本ずつやすりをかけている。やすりをかけると、爪が割れることも極端に減るので、とてもオススメだ。
肉球ぷるぷるジェリー
さて、爪切りが終わったのでジェリーで肉球のお手入れを行おう。ペット用の肉球ジェリーで、乾燥によるひび割れなどを防いでくれる。
容器はかなりオシャレなデザインで、高級感もただよっている。パッと見ると人間用の化粧品にも見えてしまうかもしれない。
肉球ジェルは、塗ると猫が気にしたりすることがあるので、寝ている時を狙うと良いだろう。爪切りで疲れたうちの猫。ペンギンのけりぐるみを枕にぐっすりと眠っていた。
起こさないよう、手前に出ていた後ろ足の手入れを行うことにする。撮影した日はまだまだ乾燥する日だったので、少し表面はカサカサしていた。
フタを開けると、透明なジェリーが出てくる。ゼラチンをたっぷり使ったゼリーのようにぷるぷるとしており、見た目にも面白い。
適量を指にとり……。
丁寧に肉球の表面に塗り込んでいく。かなり熟睡していたのか、猫は一切起きることなく、肉球のお手入れがこれで完了だ。
少しだけ足先をクイっと曲げられたが、どうやら気づいていない様子だった。
第二弾突入
さて、兄猫のお手入れが終わったのでこの流れに乗って弟猫の手入れも済ませてしまおう。お尻が安定するように抱っこして、同じように手先をニギニギする。
兄猫とは違い関節が非常に柔らかいので「コロンビア」のポーズもできてしまう。
カット開始
さて、弟猫のカット開始である。かなりのおぼっちゃま育ちなので、爪切りの際は兄猫に比べると少々抵抗する。なので、この日は片手の爪だけカットして完了だ。よほどイヤなのか、爪切りの際はギュっと目をつむっている。
上手に切れました!!
1分ほどでパパっと爪切りが終了した。この日はかなり大人しくしていてくれたので、いつも以上に丁寧に丁寧に褒めちぎる。
仕上げのやすり
仕上げに、やすりをかける。左手しかカットしていないので、左手のみ、やすりをかける。音がするので少々怖いのか、目をカッと見開いて凝視。
全ての爪にやすりをかけ終わったところで丁度猫が逃げ出そうと体をゆるくくねらせていた。
以上、我が家の爪切りレポートをお送りした。なお、元捨て猫である我が家の四男猫は、非常に、非常に爪切りが苦手なので、今回のレポートのようにはいかない。爪切りをどうしてもさせてくれない子の場合は、実は「メロンの帽子をかぶせると猫の爪切りがしやすくなる」のでどうぞご参考に。
<作者プロフィール>
うだま
猫好きの人妻アラサー。猫の漫画や日常の漫画をよく書く。
猫ブログ「ツンギレ猫の日常-Number40」は毎朝7時30分に更新している。
ツイッターでは常に猫への愛を叫び続けている。下ネタツイートは最近控えるようにしている。
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3月14日・15日に名古屋栄の中日劇場にてミュージカル『AKB49~恋愛禁止条例~ SKE48単独公演』が行われた。この舞台は、実在のAKB48グループのメンバーも登場する人気漫画『AKB49~恋愛禁止条例~』を原作に、昨年9月、実際のAKB48グループメンバーが演じることで話題となった作品のSKE48版。13日に行われたゲネプロ、そして14日の初回、2回目を取材し、見えてきたその魅力と今後の可能性を紹介する。
⇒【写真レポート】ミュージカル『AKB49~恋愛禁止条例~』SKE48単独公演
◆王道アイドル路線だった古畑奈和の覚醒
まず本作の主人公である浦山実(のちに女装して浦川みのりと名乗る)を演じた古畑奈和の変化が目を引いた。本作の主人公・浦山実は高校球児だったがケガのために選手生命を断たれた少年で、AKB48になることを夢見るクラスメイト・吉永寛子につらい時期を救ってもらった過去を持つ。そんななか、寛子が憧れのAKB48のオーディションを受けることを知り、あがり症で何度も不合格になっている彼女を女装してサポートしに行くところから物語が展開していく。古畑自身はどちらかというと可愛らしさ愛くるしさが魅力のいわば王道のアイドルキャラクター。前回AKB48グループが本作を公演した際、同役を務めた宮澤佐江はどちらかというと普段からボーイッシュなキャラだったため違和感はなかったが、キャスト決定時から宮澤との舞台経験の差などもあり、関係記者やファンから心配する声も上がっていたキャスティングだった。
本人も会見では「(漫画を書いている)宮島先生からは、『佐江ちゃんはどちらかというと男らしく演じたけど、奈和ちゃんは奈和ちゃんらしい実を演じれないいんじゃないの』と言っていただいて、自分で言うと恥ずかしいですけど、好青年というか明るくて無邪気な高校生の等身大の実を演じられたらと思って頑張りました」と自分なりの演じ方を強調。「男性ホルモンが出たのか声が低くなった」というように稽古が始まって1ヶ月間は意識的に男っぽく振る舞う努力もしてきたようで、叫ぶシーンや男らしく力強いシーンでも不安視されたような姿は見られなかった。逆にみのりのシーンでは本来持つキャラクターを活かしたアドリブで支配人や先生役として舞台に出演した日野陽仁をタジタジにしたりと確かな爪痕を残してくれた。
◆Wキャストでヒロインを演じた北川綾巴と宮前杏実。違った個性の吉永寛子を表現
本作のヒロイン・吉永寛子は普段は大人しい性格のキャラクターとして漫画でも描かれている。そんな寛子を演じたのは16thシングルで松井珠理奈・松井玲奈に代わりセンターを務めた北川綾巴と宮前杏実だった。彼女たちのイメージは真逆で北川がおとなしいタイプ、宮前がハツラツとしたタイプとして認知されており、同じ役をどう演じてくるのかも注目されるポイントだった。
ゲネ前の会見で北川は「演技は絶対できないと思ってたんですが、指導をしていただいて人間できないことはないんだなって思えました」と語り、かつて人見知りでインタビューには答えられない、ダンスも全然踊れないという状態を少しずつ克服していった彼女らしく、新たな壁もうち壊したことをアピール。逆に宮前は「役作りのために前髪を切って気合い十分。稽古も楽しくて本番が楽しみ」とヒロインに抜擢されたことにまったく苦に感じなかったと元気に語った。
実際の演技では、北川はより原作のイメージに近い寛子を演じ、その弱々しく健気に頑張る姿が会場の涙を誘っていた。演技を苦手だと怖がっていた姿はそこにはなく、寛子という役に真摯に取り組む彼女の姿が見ることができた。宮前はどちらかというと独自の寛子を完成させていたように感じた。彼女の持ち前の明るさやおバカキャラでところどころ笑いを生む。本来同じ役は同じように表現したほうがいいのかもしれないが、それぞれの個性を活かす形での吉永寛子がそこにはおり、キャストごとでの違いを楽しめたという意味ではおもしろみのあるWキャストだった。
◆演技を通じて個性豊かなキャラクターが開花
みのりたちが最初に所属する研究生のなかで先輩でもありライバル的立ち位置にいる岡部愛を演じた高柳明音。彼女も本作でいうところの悪役を見事熱演。人生で初めてピンク色に髪を染めるなどその本気度は舞台に熱さを加えた。
また彼女たちのような少数のメンバーを除き、複数役を務めるメンバーも本公演では少なくはなかった。そんななかでも目を引いたのは矢方美紀の存在感だった。もともと吉本新喜劇が大好きで劇場公演でのMCなどにも定評があった彼女だが、ミュージカルのなかでそのコミカルな才能を開花させ、ときに過剰ともとれるリアクションや演技で会場に笑いを生んでいた。神門沙樹もメインキャストではないが輝きを放ったひとり。田舎から東京に遊びにきてAKB48劇場へ行こうとする少女を演じた際は、出身でもある出雲地域の方言を活用し会場を沸かせた。
大場美奈と佐藤すみれなどもミュージカルの要所要所で顔を出し存在感を放った。あげ連ねればキリがないのだが、今回の公演を通して多くのメンバーの普段の劇場では見れない個性がひかり、それぞれに成長が見られたのは確かだ。
◆ミュージカルに懸命に打ち込む姿が感動を呼ぶ
物語自体はチケット1万円の公演を満員にしなければクビという課題や自暴自棄になった岡部を救いケガをするみのり、課題達成のための日々ビラを配り過労で入院してしまう寛子などの展開があり、劇場内ではすすり泣く声が響いていた。
本来ミュージカルなどの舞台に立つことのないアイドルが行うことで、演技やセリフ回しでミスをする部分も出てきてしまったのは確か。しかし、個人活動で舞台に立つメンバーがいたり、卒業後女優を目指すメンバーが多くいることを考えてもアイドルがミュージカルをやるメリットはあるだろう。また、見る側のファンも完璧なものというよりも一生懸命ミュージカルに打ち込み頑張っている姿の集大成を見に来ているという意味合いも強いと感じられ、ファンからの需要は今後も高まる可能性がある。
アイドル業界全体をみても、パロープロジェクトの演劇女子部や乃木坂46の「16人のプリンシパル」など舞台演劇にアイドルが取り組むという試みは徐々に広がってきている。普段のライブ活動、TV出演、握手会などではなかなか頭角を表せなかったメンバーもミュージカルや舞台というステージで花開く人もいるかもしれない。そういった意味ではこういった試みも今後アイドル業界に定着していくのかもしれない。
【『AKB49~恋愛禁止条例~』SKE48単独公演のミュージックナンバー】
1.青春ガールズ
2.ミニスカートの妖精
3.僕は頑張る
4.残念少女
5.夜風の仕業
6.スキャンダラスに行こう
7.LOVE CHASE
8.大声ダイヤモンド
9.RIVER
10.夕陽を見ているか?
11.虫のバラード
12.ウッホウッホホ
13.鏡の中のジャンヌダルク
14.友よ
15.僕の桜
16.君はペガサス
17.AKB参上!
18.会いたかった
<カーテンコール>
19.桜の花びらたち
<アンコール>
20.オキドキ
取材・文・撮影/ヤスオ
覚せい剤取締法違反で3年6か月の実刑判決を受けていたタレントの田代まさしが、昨年7月に東京の府中刑務所から出所したことをブログで報告。薬物依存からの回復を支援する民間施設「ダルク(DARC)」に入ったことを明かし注目を集めている。
警察庁が公表している「平成26年の薬物・銃器情勢」によれば、覚せい剤の再犯率は6割近い。50歳以上に限ってみれば、80.2%とあることからも、覚せい剤を断ち切るのは容易ではないことがわかる。今度こそ本当に薬物依存を断ち切ることは出来るのか? 本人を直撃した。
――ダルクに入ったことで、田代さんのなかで心境の変化はありましたか?
田代:最初に捕まって刑務所から出てきたときは、クスリのことを忘れて早く「芸能界の華やかな場所に戻りたい」と思ってたの。でも、それが回復によくなかった。芸能界に戻ることが、ファンの人や迷惑をかけた人たちへの恩返しなんだとずっと思ってたけど、本当は人のためじゃなくて、自分のためにやめなきゃいけなかったんだよ。
過去に起こしてしまった事件はもう変えられないじゃない? でも、それを認めて、薬物で苦しんでいる人や手を出しそうになっている人の手助けになることが、回復に繋がるんだとダルクにいて、やっとわかってきた。
――これまでは、本当の意味で薬物と向き合ってこれなかったと?
田代:ダルクの近藤代表の本に「薬物をやめられないのは、薬物依存という病気だから。一人では、クスリに対して無力である。一番回復に必要なのは、同じ悩みを持っている仲間とともに歩むことなんだ」って書かれてるのを読んだときに、肩の力が抜けたの。「強い意志がなかったとか、心が弱かったんじゃなくて病気だったんだ」って思えて、気持ちが楽になった。
薬物依存が病気だってことをまだわかってもらえていないから、社会に出るのは怖いかな。そういうことが少しでも理解される世の中になってほしいよね。
――薬物依存も鬱も回復はすべて自己責任で「その人に強い意志さえあれば立ち直ることができるはずだ」と考える人が実際には多いですよね。
田代:みんなそう思うでしょ? でも、薬物依存は病気で、だから俺、何回も捕まったんだってことをやっと理解できた。自分の力じゃクスリの前では無力なんだよ。だからこんなに再犯率が高いし、クスリを止められない人が多いわけで。
だって、強い意志だけでやめられるんだったら、みんなやめてるわけだから。クスリの快感は、それはもうハンパじゃない。覚せい剤を打った瞬間にものすごい量のドーパミンが出て、これ以上ない幸せが一瞬にして全身にめぐっちゃう。
――それは、芸能界の華やかなステージに立っている瞬間よりも?
田代:それを捨ててまで、俺はクスリにいっちゃったわけだから。それでもまだやめられないのがクスリの恐ろしさだよ。何不自由なくいい生活をして、幸せな家庭があって……だって俺、けっこういいとこいたんだよ? それでもクスリを使っちゃうんだからぁ。
芸能界でぽっと出て、1回売れるのはけっこう簡単なんだよ。一発屋とかいっぱいいるじゃん? でも、ずっと人気を維持して活動を続けるのってすごい難しいのよ。今まで何十年もやってきて、毎日おもしろいこと言わなきゃいけないってことになってきて、それでだんだん疲れてきたの。そんなときに、とあるテレビ番組のスタッフから「元気になるのありますよ」って言われちゃって。
――甘い言葉に負けてしまったと。今でもそういうことはあるんでしょうか?
田代:あるんじゃない? 芸能界のなかで捕まってる人もけっこういるわけだし、それも氷山の一角なんだから。
――最近だと「危険ドラッグ」が話題になっていますね。
田代:ダルクのスタッフが危険ドラッグを作ってる人の取材に行ったの。それを作ってるやつらが「こんなのやるやつの気が知れない」って言うくらい身体にはヤバいものなんだよ。近藤代表が「覚せい剤をやったほうがマシですよ」って言うくらいの毒だし、1回で身体も心も壊れちゃうんだから。
刑務所は罪を反省させる場所でもないし、薬物依存を回復させてくれる場所でもないことを実感したよ。罪を犯したら刑務所に入れて「はい、終わり」っていう今のシステムはどうなんだろうって思ったね。
⇒【後編】『マーシーが当時の2ちゃんねる騒動を振り返る「ギャグのために人生を棒に振ったわけじゃない」』に続く http://nikkan-spa.jp/813477
※3月23日には田代まさし初のコミックエッセイ『マーシーの薬物リハビリ日記』(泰文堂)が発売される
<取材・文/北村篤裕>
NTTドコモの加藤薫社長の顔が、またも真っ青になった。今度はインド事業の失敗が原因だ。
ドコモがインドの携帯電話市場に進出したのは2008年のこと。インドの財閥大手タタ・グループ傘下の携帯電話会社タタ・テレサービシズ(以下、タタ)に合計2670億円を出資、同社株の26.5%を保有している。だが、激しい値下げ競争などで業績は赤字拡大が続き、投資から5年で減損など2220億円もの損失計上に追い込まれた。
このためドコモは昨年4月、インド事業からの撤退を決定したが、タタ・グループとの撤退交渉が不調に終わり、タタの保有株を売りたくても売れない泥沼にはまり込んでしまった。そこでドコモはインド事業からの撤退に関し、今年1月3日付でロンドン国際仲裁裁判所に仲裁の申し立てを行った。
退くに退けない膠着状態の打開を国際仲裁裁判所に求めたかたちだが、裁判所の判決が出るまで早くても2年はかかる見通し。証券アナリストは「これから2年も売却が凍結状態になるので、その間にインド事業の損失が拡大する可能性が高い」と顔を曇らせる。ずさんな海外投資戦略が招いた結果とはいえ、加藤社長の顔が真っ青になるのは当然だった。
●懲りない大型海外投資の失敗
「タイガー」。ドコモが社内で極秘に進めていた「インド進出プロジェクト」の暗号名だった。同社がタタ・グループとの資本提携合意に基づき、NTTグループ全体で過去4番目(当時)の海外大型投資となるタタへの出資を発表したのが08年11月12日だった。同月17日には投資家説明会を開き、ドコモは「タタへの出資により中期的な財務リターンが獲得でき、NTTグループ各社との中長期的なシナジー効果が創出できる」と、インド事業の狙いを強調した。
インド事業が本格化した翌年の株主向け情報誌「ドコモ通信43号」(09年11月号)では、次のように謳われている。
「今後は契約数を伸ばして成長するモデルだけでは持続的成長は見込めない。今後のさらなる成長には、国内携帯電話事業だけではなく新しい収益源を確保することが重要。その1つが国際ビジネスだ。ドコモは世界に照準を合わせ、新たな収益機会を自らの手による創出を目指す」
さらにタタについて「毎月1000万人規模の驚異的成長市場のインドで月間純増シェア1位を獲得」と紹介し、「世界戦略をもとに『世界の携帯電話事業のリーダー』を目指す」と結んでいる。インド事業にかける同社の熱の熱さがうかがえる。
それまでのドコモの海外大型投資は失敗の連続だった。
00年に4090億円を投資したオランダのKPNモバイル、1860億円を投資した英国のハチソン3G、01年に1兆2000億円を投資した米国のAT&Tワイヤレスの海外事業はことごとく失敗。合計で約1兆5000億円の損失を計上し、05年までにすべて撤退している。当然のごとく、当時の株式市場関係者の間から「同じ過ちを繰り返すのか」との懸念の声が上がった。
その懸念は、間もなく現実のものとなった。
当時のインド携帯電話市場は世界最速のペースで拡大しており、加入者は毎月800万人規模で増加していた。加入者総数は3億人あまりで、タタ加入者は約2900万人。ドコモが出資した時のタタは加入者数で業界6位、加入者数シェアで7.0%に位置していた。米調査会社ガートナーも「12年には加入者数が08年の倍以上の7億4000万人に達する可能性もある」と予測、インド市場の成長に期待を寄せていた。
しかし、市場の成長性と収益性は別だ。インドの携帯電話加入者は低価格志向で、プリペイド式携帯電話の利用が大半。この加入者層に対して熾烈な獲得競争が展開され、頻繁なキャリア(携帯電話会社)乗り換え、巨額広告費、1分2セント以下という世界最安の通話料、ARPU(1契約当たりの月間平均収入)低下などの背景になっていた。通信業界関係者は「例えばARPUは09年頃に200ルピー超だったが、14年春先は116ルピーと半値近くまで下がった」と言う。タタの業績も内情は赤字続きだった。
そんなインド携帯電話市場にドコモは進出した。収益に貢献しないタタがお荷物になっていたタタ・グループにとっても、ドコモの巨額出資は渡りに船だったに違いない。
●「世界で最も厳しい」市場環境
タタへの出資手続きを完了し、09年3月に現地で「TATA DOCOMO」の看板を掲げたドコモは「インドでは挑戦者だから、攻撃的な営業が必要だ」とタタの尻を叩いた。当時のインドでは分単位の課金が一般的だったが、タタはそこへ秒単位課金の新料金プランを導入、値下げ競争を再燃させた。先制攻撃のせいで一時は加入者数を業界6位から4位まで浮上させたが、上位キャリアも秒単位課金を導入して反撃すると、たちまち苦戦。14年12月現在は加入者数が業界7位に転落した。
それにも増してドコモが甘く見ていたのが、「世界で最も厳しい」といわれる市場環境だった。バルティ・エアテル、ボーダフォン・エッサーの2強をはじめ20社近くのキャリアが僅差のシェアで群雄割拠し、激しい値下げ競争を繰り広げている。携帯電話加入者は増加の一途だが、「3位以下は利益が出せない市場環境」(通信業界関係者)といわれている。
こうした市場環境の背景には、インド政府の通信政策がある。インド国内の携帯電話サービスは「サークル」と呼ばれる23地域に分割されており、サークルごとに周波数割当免許を取らなければならない。しかもインド政府が「競争維持のため1サークル当たり3社以上のキャリア参入を通信行政の基準」(同)にしている。これがキャリアの事業規模拡大を困難にし、群雄割拠を固定化する原因といわれている。
それだけではない。「サークルごとの周波数割当免許制が汚職の温床になっている」(同)との指摘もある。実際、インド最高裁判所は「周波数割当に不正があった」として、08年にインド通信当局が認可した122件の周波数割当免許を12年になってすべて取り消した。免許取り消しはキャリアの半数以上に及び、タタも免許の一部を取り消された。これを契機に、免許認可もそれまでの随意入札から競争入札に変更された。通信業界関係者は「キャリア各社の成長戦略は根本から狂い、免許取得コストが高騰し、各社の収益低下に拍車をかけた」と明かす。
その影響を中堅キャリアはもろに受けた。タタの場合、12年度は723億円の最終赤字を計上、13年度の最終赤字は850億円に膨らんだ。この赤字拡大が響き、同社は14年3月時点で960億円の債務超過に陥った。タタへの出資を「グローバル戦略の巻き返し」と位置付けていたドコモに、インド事業を支える力はもうなかった。翌月、ドコモはインド事業撤退を決定した。
●効かなかった保険
撤退は迅速に完了するはずだった。過去3回も海外投資で苦汁をなめ、撤退でも苦労したドコモは、それを教訓に万一に備えての保険をかけていたからだ。それはタタへの出資に際し、ドコモがタタ・グループとの契約書に盛り込んだ2つのオプション条項だった。
1つ目は、タタへの出資比率を12年に当初の26%から35%へ、14年には51%へ2段階で引き上げるコールオプション(増資権)。2つ目は、12年にコールオプションを行使しない場合は、14年に全保有株をタタ・グループに譲渡するプットオプション(売却権)。
この契約に基づき、ドコモは2つ目のオプションを行使しようとした。ところが交渉巧者のタタ・グループはさまざまな理由を挙げてドコモ保有株の買い取りを拒み、頼みの保険も効かなかった。あとはロンドン国際仲裁裁判所の判決が出るまで、インド事業の損失拡大を、指をくわえて見ているしかない。「先進国の失敗を、成長著しい新興国で取り返す」(ドコモ関係者)はずの国際ビジネスがまたも空回り、巨額負債を背負い込む結果に終わった。
1月29日に発表された15年3月期第3四半期(14年4-12月)連結決算の営業利益は、前期比14.7%減の5871億円。昨年6月に開始した新料金プランの失敗が響いた。同社にとっては、まさに内憂外患といったところだ。
(文=田沢良彦/経済ジャーナリスト)