政治そのほか速
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AFCチャンピオンズリーグ・グループステージ第3節が18日に行われ、2連敗中のガンバ大阪はホームでブリーラム・ユナイテッドと対戦した。
G大阪は、開幕節で広州富力に0-2と敗れると、第2戦も敵地で城南FCに2点差負けを喫し、2連敗となっている。リーグ戦でもここまで勝利がなく、スタートダッシュに失敗してしまった。一方、ブリーラム・Uは2連勝でグループFの首位に立っている。
最初にチャンスを掴んだのはブリーラム・U。4分、左サイドでFKを獲得すると、キッカーのスシャオ・ヌットヌムが上げたクロスをジオゴが頭で合わせたが、シュートはゴール左に外れた。
続く8分、後方から浮き球のパスが出ると、プラキット・ディープロムがダイレクトでループシュートを狙う。ボールは東口順昭の頭上を越えてゴールに迫ったが、東口がなんとか戻ってかき出した。
一方のG大阪も攻めに出る。9分、ペナルティエリア右でボールを持った宇佐美貴史が、中央に切れ込み右足でシュート。ここはブリーラム・Uの守護者シワラック・テースーンヌーンが弾く。こぼれ球をパトリックが詰めにいくが、シワラックがなんとかボールを収めた。
さらに11分、再びペナルティエリア右でボールを受けた宇佐美が、相手DFをかわし中央の阿部浩之に横パス。阿部がダイレクトでシュートを放つと、シワラックが触ったボールはクロスバーを叩き、得点には至らなかった。
ここまでチャンスを決めきれないでいたG大阪に、待望の得点が生まれる。39分、右サイドのパトリックが中央に折り返すと、宇佐美が振り向きざまにシュート。キーパーが触れたボールが左ポストに当たりこぼれると、阿部がこれを詰めて先制に成功した。このままG大阪が1点をリードして前半が終了する。
後半、最初にチャンスを得たのはブリーラム・U。56分、ペナルティエリア手前からジオゴがミドルシュートを放つ。しかし、これはわずかにゴール右に外れた。
すると62分、ブリーラム・Uがペナルティエリア手前やや右の位置でFKを獲得する。ティーラトン・ブンマタンが左足で狙うと、ボールはゴール右上隅に決まり、ブリーラム・Uが同点に追いついた。
さらに74分、ゴールから30メートルほどの位置でブリーラム・UにFKが与えられる。今度はスシャオが直接狙うと、カーブがかかったシュートはクロスバーを直撃。G大阪はなんとかピンチを免れた。
その後、両チームともにゴールへ迫ったものの、得点は変わらず、1-1の引き分けに終わった。
G大阪は4月7日に行われる第4節、敵地でブリーラム・Uと対戦する。
【スコア】
ガンバ大阪 1-1 ブリーラム・ユナイテッド
【得点者】
1-0 39分 阿部浩之(ガンバ大阪)
1-1 62分 ティーラトン・ブンマタン(ブリーラム・ユナイテッド)
本記事は「サッカーキング」から提供を受けております。
著作権は提供各社に帰属します。
たった一声発しただけで、場の空気を一変させ、聴き手の琴線を揺さぶるシンガーというのは時々存在する。しかし、ついこないだまで高校に通っていた19歳の女の子となると話は別だ。まるでノラ・ジョーンズのようにブルージーでスモーキー、それでいてポップな要素も内包する声の持ち主は、福岡出身の藤原さくら。彼女が高校卒業後に上京し、YAGI&RYOTA(SPECIAL OTHERS)やCurly Giraffe(高桑圭)、高田漣ら多彩なサウンドプロデューサー陣を迎えて作り上げたのが、このたびリリースされるメジャーデビューミニアルバム『à la carte』である。
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「一体、どんな天才肌の人が現れるのだろう?」と、少々構えてインタビューに臨んだが、まだあどけなさの残る可憐な彼女の雰囲気に驚かされた。カラオケでボカロ曲を歌い、ワールドミュージックへの興味やポール・マッカートニーへの溢れんばかりの愛を熱く語る表情は、ごくごく普通の19歳女子のそれだ。そんな天真爛漫な藤原さくらが、新しい環境で孤独や不安と戦いながら、音楽を作り続けているのはなぜだろう。藤原さくらにとって歌うこととは? 生い立ちからデビュー作への思いまで、たっぷり語ってもらった。
■「職業にしていきたい」って強く思ったのは音楽だけでした。それ以外は考えられなかったですね。
―さくらさんは、元々はお父さんの影響で音楽を始めたんですよね。先月も、地元の福岡でお父さんと共演したのだとか。
藤原:そうなんです。「藤原さくらと保護者たち」っていうバンド名で出演したんですけど(笑)。お父さんが福岡でバンド活動をしていて、小さい頃からお父さんの好きな音楽を聴いて育ちました。小学5年生のときにギターを買ってもらって練習していくうちに、YUIさんみたいな人を「シンガーソングライター」って呼ぶと知ったんです。そこから「シンガーソングライターになりたい!」って強く思うようになりました。
―音楽以外に何か興味を持ったことはありました?
藤原:陸上部に入ったり、絵を描いたりしてました。ヌードデッサンに通ったこともあります。読書も好きで、知らないことや体験したことがないものに興味があるので、小説より「細胞」とか「宇宙」とか「宗教」についての専門的な本をよく読んでいました。昔からいろんなことに興味があったんですが、「職業にしていきたい」って強く思ったのは音楽だけでした。それ以外は考えられなかったですね。
―そんな風に音楽を職業にしていきたいと強く思ったきっかけは何でしょうか?
藤原:中3の春休みに、タップダンスをやっている同級生のライブを観に行ったのがきっかけでした。それまで自分は、「シンガーソングライターになりたい」とは思っていたものの、口で言ってるだけで特に何かしていたわけでもなくて。同級生の頑張ってる姿から「このままじゃダメだ」って刺激を受けて、福岡のボーカルスクールを片っ端からまわって、体験入学しに行きました。
―高校生になってボーカルスクールに通い始め、そこで紹介されたオーディションに通過して、東京と福岡を行き来し始めるんですよね。傍からはすごく順調に進んでいるように見えたと思いますが、実際当時の心境はいかがでしたか?
藤原:初めてのオーディションをきっかけに、それまでは一人で弾き語りをしていたのに、いきなり東京へ出てきて沢山の人の前で演奏するようになったから、最初は不安でした。でも、人に「いいね」って言ってもらうたびに、どんどん自信がついていったし、自分の曲を人に聴いてもらって、それに共感してもらうのは、すごく素敵なことなんだなって思うようになりました。
■ポール(・マッカートニー)みたいなアーティストになりたいんです。エンターテイナーでもあるし、すごくコアな曲もあれば世界中の人の心に届くような曲もある。
―ご自身の声の魅力に気づいたことも大きかったんじゃないですか?
藤原:そうですね。最初は自分の声の持ち味に全然気づいてなくて、高いキーの曲を無理して歌ってたんですよ。でも、あるときボーカルスクールの先生から「他の曲も歌える?」って言われて。キーの低い阿部真央さんの曲を歌ったら、「すごくブルージーで他にない声だね。大事にした方がいいよ」って言ってもらえたんですよね。そんなこと今まで言われたことがなかったから、「自分の声って、ブルージーなんだ」って初めて気づきました。それからは自分の声に自信が持てるようになれたし、ノラ・ジョーンズのような海外の女性シンガーソングライターを好きになっていきましたね。
―自分の声が好きになれたことで、さらに音楽への興味が高まっていったんですね。ノラ・ジョーンズの他には、どんな音楽を聴いていましたか?
藤原:一番好きなのはポール・マッカートニー。もう、全部が好きですね!(笑) 『RAM』(1971年に発表されたポールと妻・リンダの共作アルバム)を最初に聴いたときは、鳥肌が止まらなくて。涙が出そうになるんですよね、ポールの曲を聴いていると。
―『RAM』って、今でこそ高く評価されてますが、当時は酷評されてたんですよ。
藤原:そうなんですよね! でも、一番よくないですか?(笑)
―僕も大好きなアルバムです(笑)。
藤原:ポールみたいなアーティストになりたいんです。エンターテイナーでもあるし、すごくコアな曲もあれば、世界中の人の心に届くような曲もあって。でも、ポールを聴いてると時々嫌になることもあるんですよ。すごすぎるから「絶対に超えられない」って思ってしまって。そんなふうに感じるのはポールだけです。好きすぎるんだと思います(笑)。
■私の音楽を好きな人にも、世界にはいろんな音楽があることを知ってもらえたらいいなと思ってます。
―ポール・マッカートニー以外にも、ボカロ曲からワールドミュージックまで、本当に幅広くいろんな音楽を聴いているそうですね。
藤原:そうですね。ボカロは友達とカラオケに行ったときによく歌っています。ワールドミュージックは、ノラ・ジョーンズを聴き始めたのと、The Beatlesのよさを再認識したことがきっかけで好きになりました。「この人が好きなら、この人も」っていう感じで、YouTubeの関連動画を掘っていったり、CDショップのポップのコメントを読んでよさそうだったら買ったりして、少しずつ好きな音楽が増えていますね。私の音楽を好きな人にも、世界にはいろんな音楽があることを知ってもらえたらいいなと思ってます。
―ライブで演奏するカバー曲でも、アントニオ・カルロス・ジョビン(ブラジルのボサノヴァの生みの親ともいわれるミュージシャン・作曲家)を取り上げてますもんね。さくらさんの声はすごくブルージーですが、ブルースに深く傾倒しているだけではないんですね。
藤原:もちろんブルースも好きなんですけど、とにかくワールドミュージックが好きなんです。その音楽がどうやって生まれたのかとか、その国の歴史まで調べるのが楽しくて。今、FM福岡とInterFMでラジオDJをしているんですけど、そこで音楽を紹介するときにも、背景とかちゃんと調べたほうが伝わりやすいと思うし。例えばフレンチポップだったら、フランスは移民がたくさんいる国だから、いろんな要素が入っているとか。
―自分で曲を作っているときにも、ワールドミュージックやポール・マッカートニー、ノラ・ジョーンズなど自分の好きな音楽からの影響があると思います?
藤原:自分では気づかなくても、私の曲を聴いたお父さんから「なんかこれ、ポールの感じが出ている気がする」とか言われると、影響を受けてるんだなって思いますね。やっぱり自分が聴いてきた音楽が作る曲に反映されると思うので、もっといろんな曲を聴きたいです。
―曲や歌詞はどういうときに生まれることが多いですか?
藤原:いつも作りたいときにしか作っていない感覚です。自分の中にずっと溜めてきた感情を発散したいときとかですかね。そういうときって、友達に話すとか人それぞれ方法があると思うんですけど、私には「曲にする」っていう形もあるんだなって。曲にすることで自分自身が救われることもありますし。
■メジャーデビューっていうのは沢山の人に聴いてもらうってことだから、私の音楽を「受け付けない」って思う人も出てくるだろうなとは思ってます。
―2013年、さくらさんが高校3年生のときに、自主制作で4曲入りのミニアルバム(『bloom1』『bloom2』『bloom3』)を作っているんですよね。
藤原:はい。高校に入って音楽を始めてから、自分の気持ちがどんどん変化していったので、その集大成として形にしたのがその3枚のミニアルバムなんです。翌年、それらをまとめて新曲を追加したのが、高校卒業と上京を機に作ったフルアルバム『full bloom』(2014年)です。
―では、今回リリースされるメジャー第1弾のミニアルバム『à la carte』は、『full bloom』でそれまで作ってきた曲をすべて出し切った後、まっさらな状態から作ったんですね。
藤原:“My Heartthrob”という曲以外は、『full bloom』を出した後に書いた曲なので、上京してからの気持ちが詰まっていると思います。『full bloom』から1年経ってますし、インディーズからメジャーになったので、また全然違う気持ちで臨めました。
―YAGI&RYOTA(SPECIAL OTHERS)さんやCurly Giraffe(高桑圭)さん、高田漣さんなど、サウンドプロデューサーやゲストミュージシャンもとても豪華です。
藤原:最初は緊張しましたけど、本当にみんな優しいし面白いし、楽しい現場でした。「みんなで一緒に作ったアルバム」っていう気持ちが強くて、それがとにかく嬉しいですね。
―若くして実力が認められ、メジャーデビューに至ったさくらさんですが、「19歳にして」とか、去年までだったら「女子高生にして」みたいな言い方をされるのはどう思いますか?
藤原:うーん……全然嫌じゃないんですけど、「じゃあ女子高生じゃなくなったら、10代じゃなくなったら、一体どうなるんだろう?」っていう気持ちはありますね。それに、褒められれば褒められるほど、なんだか自分のことじゃないような気がして。褒められるのが嫌というわけじゃないし、ずっと褒められて生きていきたいですけど(笑)。でも、メジャーデビューっていうのは沢山の人に聴いてもらうってことだから、私の音楽を「受け付けない」って思う人もこれから出てくるだろうなとは思ってます。
■友達のTwitterとか読むと病んじゃうから、見ないようにしてました(笑)。
―上京してまだ1年ですよね? 東京の生活に慣れるのも大変なのに、メジャーデビューに向けて準備を進めていくのは大変だったんじゃないですか?
藤原:そうですね。不規則な仕事だし、ライブが重なるといろんな人と一気に会って、その翌日に一人きりになったりするので、その落差に最初はついていけませんでした。同世代で活躍している人とか見てても、「私も頑張らなきゃ」って鼓舞されると同時に、ついつい比べちゃったりして、「辛いな」と思うこともありましたね。
―地元の友達の中で、一緒に上京してきた人はいなかったんですか?
藤原:いるんですけど、彼女たちは学校もあるので毎日会えるわけでもない。それに、私は新しい友達がなかなかできない環境なのに、大学に通ってるみんなはどんどん新しい友達ができていくわけじゃないですか。それも寂しいなって思っちゃったりして。友達のTwitterとか読むと病んじゃうから、見ないようにしてました(笑)。
―きっと友達は、なかなかさくらさんの辛さを想像できないですもんね。
藤原:そうなんですかね。ライブをやったり表に出ている姿しか見ていないから、その後一人寂しく曲を作っていることまではわかってもらえないかもしれません。そういう面が伝わらなくて当然なんですけどね。ただ、月に1度はラジオのレギュラー番組の収録で福岡に帰るので、そこでお母さんと話すのはリフレッシュできていいなって思います。
―アーティストとしての活動は順調ですしね。
藤原:頑張っていきたいですね。シンガポールでも歌わせてもらったり、ベルメゾン「ホットコット」のCMに出させてもらえたり、今まで私のことを知らなかった人たちにどんどん届くようになってからは、「辛い」ばっかり言ってられないなって。でも実際、楽しく活動させてもらってます!
―今回のアルバムの1曲目、“Walking on the clouds”は楽しげな歌詞ですが、他の曲は失恋についてだったり、コミュニケーションのすれ違いだったり、切ない曲が多いですよね?
藤原:たしかに。“Cigarette butts”は失恋の曲だし、“My Heartthrob”は「好きだけど、思いは伝えないよ」っていう曲だし。でも、これまでの私にとっては割とポップで明るい方じゃないかな。もっとどん底まで落ちる曲もあるので(笑)。例えば『full bloom』には“嘘つき”とか“ラタムニカ”とか、自分の心の奥底にある気持ち詰め込んだ暗い曲も入ってますけど、今作には別れる相手に対する感謝の気持ちを歌った曲(“ありがとうが言える”)も入っているので、少しは大人になったのかなって思います。上京して一人暮らしを始めて、いろんなことに頼りきってた自分から脱却したから、歌詞の内容も変わってきてるのかもしれないです。
―ご自身の経験や体験も、歌詞に反映されてるんですね。
藤原:反映してますね(笑)。でも、前作の“Ellie”みたいに、三人称(she)を使ったり、物語調の歌詞を書いたりするのも好きです。
―ポール・マッカートニーも“She Loves You”っていう三人称の曲があるし、物語調の曲を得意としてますよね。
藤原:そうですね! やっぱり、ポールみたいになりたいんだと思います(笑)。
■「楽しんで音楽をやる」っていう根本的なことは忘れないようにしながら、毎日を送っていけたらなって思います。楽しみながら死にたい!
―英語詞を書くときと、日本語詞を書くときでは、どう気持ちが違うのでしょう?
藤原:ライブを観に来てくれた人の反応を見たり感想を聞いたりすると、やっぱり日本語の歌詞の方が伝わりやすいから、大事にしていきたいとは思ってます。ただ、自分がワールドミュージックを聴いているとき、歌詞の意味がわからないぶん、メロディーがよりストレートに耳に入ってきたり、単純に言葉の響きを楽しめたりすることがあるんですよ。そういう「言葉では伝えきれない思い」みたいなものは、日本語以外の歌詞で歌っていきたいなと思います。
―やっぱりさくらさんの根底には、自分がワールドミュージックから受ける感動を人に伝えていきたいという思いがあるんですね。
藤原:やっぱり自分と同世代の子たちにもワールドミュージックのよさに気づいて欲しいし、自分がその架け橋になれたらなっていう思いもあります。以前、「一人ワールドツアー」と銘打って、英語や日本語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語……と各国の歌を1曲ずつカバーしたことがあって、すごく楽しかったんです。もっと頑張って勉強して、英語圏以外の曲も伝えていけたらなって。
―「一人ワールドツアー」、聴いてみたいです!
藤原:そういう意味では、ライブへの向き合い方も以前とは変わったなって思います。今までは自分のためだけに歌っていたところもあったのに、目の前にいる人や、CDを買ってくれた人に届けたい、思いを共有したいっていう気持ちが強くなってきました。それも、自分の中での成長なのかな。
―では最後に、今後さくらさんが大切にしていきたいことは?
藤原:「自分は楽しんで音楽をやっているんだ」っていう気持ちですね。前にボーカルスクールの先生が、「音楽は『音が楽しい』っていう意味なのに、やってるうちに『音が苦』になってしまう人もいる」って言ってたんです。もちろん、スランプとか辛いことは色々あるだろうし、苦しいときに作った曲の方がよかったりもするんですけど(笑)。
―振り幅が大事っていうことですよね。苦しいときもあるかもしれないですけど、そのぶん楽しみも大きくなるから、ちゃんと戻ってきてください(笑)。
藤原:そうですね。「楽しんで音楽をやる」っていう根本的なことは忘れないようにしながら、毎日を送っていけたらなって思います。楽しみながら死にたい!(笑)
今回は堀川大樹さんのブログ『MUSHI BLOG』からご寄稿いただきました。
※この記事は2011年11月01日に書かれたものです。
■みんな納豆菌を甘く見ない方がいい(生物学研究者 堀川大樹)
もしあなたが、納豆菌のことを納豆作りのために必要なだけの貧弱な菌だと考えているなら、それは納豆菌のことをみくびっていると言わざるをえない。
納豆そのものや、納豆菌から産生されるナットウキナーゼが、健康増進作用を持つと代替医療団体やテレビ局によって持ち上げられることもある。だがこれは、納豆菌たちが画策した印象操作にすぎない。
後述する通り、彼らは本当に恐ろしい奴らなのだ。
納豆菌の学名はバチルス・サブチリス・ナットー(Bacillus subtilis var. natto)。枯草菌のグループに属している。
こいつらは、栄養不足になると芽胞を形成する。この芽胞のスペックは半端ではない。まさに不死身ともいえる、驚異的な耐性能力があるのだ。
そのスペックとは、
・ 栄養源なしで100万年以上生きると推測されている。
・ 100℃で煮沸しても死なない。
・ 人間の致死量のおよそ3000倍のガンマ線量(1万グレイ以上)を照射されても生き残る。
・ 紫外線にも強い。
・ 超真空にも耐えられる。
などなどだ。
生物学の巨人パスツールが、生命は無生物から発生するという「自然発生説」を否定するためにフラスコで煮沸した肉汁から、いかなる細菌も発生しないことを示した。
しかし、その後、同様の実験を行った後に納豆菌の仲間が沸いてきたことが確認された。
ちなみに納豆を作る工程では、藁を高温に処理して大豆を包む。こうすると、藁に付着した納豆菌以外の細菌が死滅し、納豆菌だけが残るためだ。
実は、パスツールの実験の際には、納豆菌たちは自身の素性を人類の目から隠すため、彼が使ったフラスコから退避していた。
だがしかし、肉汁に目のくらんだドジなやつらが科学者の罠にまんまとハマり、納豆菌の存在が明らかになったのだ。
彼らは地球生まれの菌ではない。その正体は、宇宙からやって来たエイリアンだ。
それを実証した研究がある。科学者らは納豆菌の仲間をアポロ16号に搭載し、宇宙空間に数年間さらした。
アポロ16号が帰還し、宇宙空間にさらした納豆菌は死んでいなかった。かれらは、長い惑星間飛行の末に地球にたどり着いたエイリアンだと考えられる。
この説を支持するもう一つの有力な証拠がある。
納豆菌の仲間が芽胞を形成するとき、ある特殊なタンパク質群が作られる。これらのタンパク質は、SASPs (small acid-soluble proteins)とよばれ、芽胞のDNAとくっついている。
このタンパク質のおかげで、極端なストレスにさらされてもDNAを保護することができ、芽胞は生存できる。
このSASPsは、納豆菌の仲間以外では、地球上のどの生物にも存在しない特殊なタンパク質だ。つまり、納豆菌が地球の外に由来する生命体であることを強力に裏付けている。
さらにさらに、納豆のネバネバ成分であるγ-ポリグルタミン酸の50?70%はD型とよばれる光学異性体で構成される。地球上の生物に存在するタンパク質の大半はL型であり、これも納豆菌が宇宙からやって来たことを示す証拠である。
納豆菌の戦略は、こうだ。納豆菌は地球に飛来した後、まず手始めに大豆というメジャーな作物を発酵させて納豆という食べ物を作ることで、地球人、とりわけ日本人の食品文化に溶け込んだ。
さらに、代替医療団体やマスコミを上手く使って印象操作を行い、ブランディングに成功させた。今や日本人の大半は、納豆菌に好意的な印象を持っている。
日本人は、あんなにもネバネバした悪臭を放つ食べ物を毎朝食べている。外国人からは、食べ物とすら認識されないものなのに。これは、どう考えてもおかしいだろう。大阪人以外の日本人が、彼らにまんまとうまく洗脳されてしまった結果である。
納豆マーケティングに成功した彼らは、その勢力をどんどん大きくしていき、地球全体を支配していくに違いない。
納豆菌は殺すことが非常に難しいことに加え、あるものは毒素を出して我々を攻撃する。病原菌の炭疽菌も納豆菌の仲間だ。
最近は海外でも日本食ブームが起きており、機は熟したとばかりに納豆菌も納豆とともに海外進出に向けて、準備万端のようだ。
彼らの陰謀を一人でも多くの人が知り、また、国家が動き出すことを切に祈りつつ、このエントリを終えることにする。
執筆: この記事は堀川大樹さんのブログ『MUSHI BLOG』( http://j.mp/1GWTnFP )からご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2015年03月17日時点のものです。
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CMでも話題の企業の社長が出入りする“有名店”だった。
東京・上野のハプニングバー「Dark Night」が警視庁に摘発された。経営者の青木大輔容疑者(34)ら3人が17日までに、公然わいせつ幇助の疑いで逮捕されたが、青木容疑者は「客同士が勝手にやっただけだ」などと容疑を否認しているという。
「青木容疑者らは15日の昼ごろから、常連客だけが集まるイベントを開催。20~66歳の老若男女48人が出入りしていた。そのうち7人が店内で行為に及んで、公然わいせつ容疑で現行犯逮捕されています。店は4年前にオープンし、これまでに約14億円も荒稼ぎしていました」(捜査事情通)
1日の売り上げは平均100万円だったというから、相当な人気店だ。店のホームページには、〈日常では表に出せない欲望、願望などを共感し合えるゲスト達が集う場所〉と書いてあるが、どんな店なのか。
「料金は女性が無料で、男性の単独客は1万2000円から。店内は、黒と紫を基調にした高級クラブのような雰囲気で、入店には身分証の提示が必要と、セキュリティーもしっかりしていた。なので、客の年齢層は30~40代が中心とやや高め。まあ、圧倒的に男性客の方が多いんですが、そうした安心感からか、あわよくばという素人童貞の初心者も多かったようです」(風俗ライター)
人気の理由はもうひとつあって、昼と夜の2部制で、平日の昼1時から営業していた(夜は明け方の5時まで)。
「昼は30代、40代の欲求不満な人妻がよく出入りしています。“不倫の現場”としても知られていて、有名な保険代理店の社長もたびたび利用し、昨年9月に白昼堂々、社員と不倫しているところを写真誌に撮られたこともありました」(前出の風俗ライター)
有名人にとっては迷惑な“ハプニング”も起きるようだ。
文化庁は3月17日、2010年(平成22年)に事業を開始した『メディア芸術データベース』を公開しました。公開時点では漫画単行本約25万冊・雑誌約8万冊、アニメ約9000タイトル、コンピュータゲーム約3万5000タイトル、メディアアート関連イベント約1万件(オンライン上の公開は26件)が登録されており、今後もデータの更新・拡充を予定しているそうです。
ジャンル別に見て行くと、まず「マンガ」では単行本だけでなく雑誌各号の目次情報が登録されていることが目を引きます。現時点で目次情報が登録されているのは『週刊少年ジャンプ』や『なかよし』『COM』など10誌に留まっていますが、作品内のエピソードタイトルも網羅されているため今後もデータが拡充されて行けばより有用性が高まることは間違いありません。注意点としては、資料ごとに国立国会図書館など6館の所蔵情報が表示されますが『コロコロコミック』のように国会図書館の分館である国際子ども図書館が所蔵している資料は現時点で所蔵情報に表示されないことが挙げられます。著者情報は今のところ作品への紐づけのみが行われているものがほとんどですが生没年月日、特に没年の欄が用意されている点は将来的な作品の利活用に資すると言う意味で特に評価出来るポイントの一つです。今後は国会図書館の典拠データ検索・提供サービスやバーチャル国際典拠ファイル(VIAF)との連動が期待されます。
「アニメーション」は1917年(大正6年)から2014年(平成26年)9月までの100年近い期間に公開された作品を劇場版・テレビシリーズ・OVAにまたがって網羅しており、データベース公開時点では最も充実した分野になっています。横断的なものではこれまで『Anime News Network』を始めとする海外のデータベースぐらいしかオンライン上で参照可能な情報が無かったことを考えると日本語でこの規模のデータベースが公開されたのは画期的な出来事と言えるでしょう。エピソードタイトル等の詳細情報はまだ公開時期が新しいものしか入力されていませんが、放送開始・終了日や本放送時の放映時間などのデータはほぼ入力が完了しており、原作漫画やコミカライズがある場合は「マンガ」の作品情報と相互リンクが張られているなどデータベース間で繋がりを持たせている点も特徴的ですが、ゲーム化作品は今のところ相互リンクの対象になっていません。
「ゲーム」は1972年(昭和47年)以降の家庭用・アーケードゲームの大半と一部のPC用タイトルが登録されています。データベースに登録されているタイトル数は「マンガ」や「アニメーション」と肩を並べる規模ですが、他のジャンルに比べて登録情報がやや淡々としていたりシリーズ作品を同時に参照することが出来ない点は改善の余地が感じられます。面白いのは検索画面で「一覧」を選択すると、各年ごとにリリースされたゲームタイトルが年表形式で一斉に表示されることです。ただし、端末の性能や回線状況によっては読み込みに時間がかかるので表示を試してみたい場合は登録件数が少ない「PC」をお薦めします。
この『メディア芸術データベース』まだ「開発版」と言うこともあり、今後もデータ拡充や諸機能の改良に期待したいところですが一点だけ早急に改善を要すると感じたのは「メール送信フォームをわかりやすい場所に設置して欲しい」と言うことです。今のところトップページ下部にある「御意見」の欄に記載されたメールアドレスへ意見を送るのが唯一の連絡手段とされていますが、細かい誤字などを指摘する際に「メディア芸術データベースへの意見」の件名で形式ばったメールを何通も送ると言うのは送る側の心理的な負担が大きいので、より完成度の高いデータベースを目指すためにも早期のデータ修正用送信フォーム設置が望まれます。
画像‥文化庁・メディア芸術データベース( http://mediaarts-db.jp/ )の「マンガ」トップページ
※この記事はガジェ通ウェブライターの「84oca」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?( http://j.mp/L1J0nN )
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