政治そのほか速
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2015年3月13日、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で、東日本大震災から4周年の追悼式で宮城県遺族代表としてスピーチした菅原彩加さん(19)の言葉が話題になっている。
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11日に東京都千代田区の国立劇場で行われた政府主催の追悼式には、天皇皇后両陛下や安倍晋三首相らが出席した。菅原さんはスピーチで、家族5人が津波に流されたときのことについて語った。がれきの山に流れ着いたとき、菅原さんの母親はけがをし、足ががれきに挟まって身動きが取れない状態だったという。その場にとどまると、自分も流されてしまうと思った菅原さんは「行かないで」という母に「ありがとう、大好きだよ」と伝えて、その場から1人で泳いで避難したという。
この壮絶な体験談は、日本のネット上でも物議を醸したように、中国のネット上でも話題になった。母親を残して避難したことに「あまりに理性的で驚く」「日本人の考え方はわからない」といったコメントや、「私が母親なら『行きなさい』と言うなあ」などの意見も見られたが、多くが菅原さんと母親の心の痛みをくみ取ったものだ。
「子どもが生き延びることが母親の一番の願いだよ」
「非常に苦しい選択だが、正しい選択だ」
「気にする必要はない。当然の選択だ」
「助けられない状況では、避難するのは正しい選択だ。お母さんも娘さんの決定を支持しているはず」
「自分が同じ状況ならどんな選択をするか、正直わからない。でも彼女がそういう選択をしたなら、しっかりと生きてほしい」
「彼女は母親を助けようと努力したそうだ。その場にとどまることも、1人で避難することも、どちらも理解できる選択だ」
菅原さんは最後に、「前向きに頑張って生きていくことこそが、亡くなった家族への恩返しだと思い、震災で失ったものと同じくらいのものを私の人生を通して得ていけるように、しっかり前を向いて生きていきたいと思います」と、今後の人生への決意を語った。(翻訳・編集/北田)