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負傷から順調に回復、先発ローテに食い込めるか
カブスの和田毅投手が2月28日(日本時間3月1日)のフリー打撃に登板し、今季レイズから就任した名将ジョー・マドン監督から絶賛された。MLB公式サイトが報じている。
アリゾナ州メサで行われているスプリング・キャンプで左太もも裏の張りを訴え、スロー調整を余儀なくされていた和田は無事回復。記事では「土曜日にフリー打撃に登板し、すべてのテストをクリアした」と報じている。
抜群の制球力と実際の球速以上に速く見える切れ味抜群の速球を武器とする和田のピッチングを目の当たりにしたマドン監督は「彼はものすごくいいボールを投げていたね。何か制約みたいなものは見て取れなかった。彼はとても、とても健康に見えた。ボールもすごく動いていた。足の(張りの)せいで投球が制限されていたけれど、初めて彼のピッチングを間近で見ることができた」と絶賛したという。
和田はアメリカに渡って3年目の昨季、メジャーでの初マウンドを踏みしめた。2012年にソフトバンクからオリオールズに移籍したが、左肘の靭帯を痛め、トミー・ジョン手術を実施。その後、リハビリ期間を経て13年5月に復帰し、カブスとマイナー契約を結んだ昨季の途中にメジャー初昇格。33歳のルーキーは4勝4敗、防御率3・13と活躍し、ナ・リーグ中地区最下位に低迷したカブスで気を吐いた。
そして今オフ、カブスは一気に様変わりした。マドン監督を引き抜き、FA市場の主役だった元アスレチックスの左腕ジョン・レスターを補強。昨季途中にトレードでアスレチックスに放出していた右腕ジェイソン・ハメル投手とも2年契約を結んだ。もともと有望なプロスペクトを数多く擁していたカブスだけに、今オフの補強によってプレーオフ進出の可能性が高まっており、和田自身、層が厚くなった投手陣の中で先発ローテ入りは定かではない状況だ。
それでも、今回のフリー打撃の登板で新指揮官に鮮烈な印象を植え付けることに成功した和田。マドン監督は和田の次回登板とオープン戦のローテーションについて熟慮中だという。名将へアピールした和田はこのまま先発ローテーションの一角に食い込めるか。