2月23日からアルゼンチン・ブエノスアイレスで開幕した「アルゼンチン・オープン」（ATP250／クレーコート）。
　　日曜日に行なわれた決勝で、ラファエル・ナダル（スペイン）が、フアン・モナコ（アルゼンチン）を6-4 6-1で下し、昨年の全仏オープン以来、ほぼ9ヶ月ぶりとなるツアー優勝を果たした。
　　ナダルは昨年の全仏オープン以来の決勝進出でもあった。
　　また、ナダルにとってのこの優勝はクレーコートでの46大会目の優勝で、1970年代から80年代初頭にかけて活躍したギジェルモ・ビラス（アルゼンチン）のクレーコートでの戦績と並んだことになる。
　　ナダルは第1セットの終盤に60位のモナコのサービスをブレークしてリードを築き、第2セットは圧倒しての勝利だった。試合時間は1時間26分だった。
　　試合途中に雨天による中断も挟まったこの決勝。「誰にとっても厄介な一日だったね」とナダルは言う。「僕にとっても彼（モナコ）にとっても、いずれにしても大変だったし、何よりもファンのみんなが待たなければならなかった。観客のみんなが最後まで試合を見守ってくれたことにまずは感謝しないとね」とナダルは続けている。
　　ナダルにとってはこれで65度目のシングルス優勝だ。
　　1975年のビラスは世界2位だった。生涯通算では62度優勝している。現在は62歳の彼は、この試合も見守っていた。
　　ナダルは世界4位。前週のリオデジャネイロでの大会では準決勝で敗退していた。今大会では初優勝で、2005年以来、アルゼンチンの大会でのプレーをしていなかった。
　　ナダルの優勝で、今大会では7年続けてスペイン勢の優勝となった。ダビド・フェレール（スペイン）が2012年から14年にかけて3連覇したのがこの大会だ。(C)AP
　※写真は前週のリオデジャネイロでのナダル
　Photo:RIO DE JANEIRO, BRAZIL – FEBRUARY 19: Rafael Nadal of Spain returns a shot to Pablo Carreno Busta of Spain during the Rio Open at the Jockey Club Brasileiro on February 19, 2015 in Rio de Janeiro, Brazil. (Photo by Matthew Stockman/Getty Images)