政治そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
渋谷光世 茨城県
藤島正弘 佐賀県
池田勲 山形県(山形YPC会員)
阿部高嗣 愛媛県
村上賢徳 奈良県
石津武史 奈良
テーマ「いきいき」を、作者がどうとらえるかということが、これらの入賞作品に如実に表れていると思う。
「いきいき」というと人はどうしても、手を振り上げたり、笑ったりということをイメージするわけだが、大賞に選ばれた「大関を投げる」の中の力士は、転び方が非常にうまいし、作られた型だと思う。つまりこういうことができる背景をこの力士は持っていて、それこそが「いきいき」なのだ。一つのことに懸けていることが、この1枚からものすごく伝わってくる。そして、その瞬間をえぐり撮れた作者は、たいしたものだと思う。
「いきいき」とは、あざといということの裏返しのことだから、作る側の意図がそこに大きく出たり、また、演出がはまったりということだと、どんどん薄れてくる。あるがままに、何を「いきいき」と感じたのかが、写真に出てきているのが今回のテーマだと思う。
1席の「卒業のよろこび」、「雄姿」は、作者が作ろうとしてできることではない。「待っていた」という努力がその後ろ側に隠れている。それは、自分が写真を撮るということに対しての情熱があったという証しだろう。
ほかの入賞作品からも作者の演出ではなしに、情熱をすごく感じる。情熱あればこそ写真が生きてくる。画には出てこないかもしれないが、作者の情熱というものが「いきいき」を体現している写真だろうと強く思った。