政治そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
昨年2月に広東省東莞市で火ぶたが切られた掃黄(サオファン/風俗一斉取り締まり)は、その後全国に波及。中国の風俗業界は、大打撃を被った。
そんな風俗業界にさらなる追い打ちを掛けるべく、広東省政府が新たな規定を発表した。
2月27日付の「南方日報」によると、広東省政府の公式ホームページに《按摩服務(マッサージサービス)場所治安管理規定》が突如発表されたのだ。同紙によると、この規定は今年4月に施行される予定で、サウナスパやオイルエステなど、マッサージ関連のサービスを提供するお店は、下記の規定を守らなくてはならない。
(1)完全個室型の部屋を設置してはならない。
(2)部屋に、外からの視界を遮るついたてなどは設置してはならない。
(3)部屋のドアは透明な材質にする。
(4)部屋の電灯は、部屋全体をはっきり見渡せるように明るくする。
(5)部屋には鍵をかけてはならない。
(6)警察の捜査を知らせるための警戒ベルなどを設置してはならない。
こうした新規定に対し、中国版Twitter「微博」には、さまざまな声が寄せられている。
「衆人環視でプレイか……。俺にはそんな趣味はない」
「普通にマッサージ受けに行ってる俺も、スケスケガラスの部屋に入れられちゃうのかな。だったら恥ずかしいから行きたくない」
中国在住フリーライターの吉井透氏によると、今回の新規定は前例を見ない事細かな内容であるという。
「売春の隠れみのとなっていることの多い個室マッサージ店に対し、過去には『摘発時に客がパンツを脱いでいたらアウト』という不文律があったのですが、これを受け、パンツをはいたままサービスをする店が現れた。こうしたイタチごっこを断ち切るため、今回はかなり具体的な規定を打ち出したのでしょう」
上に政策あれば下に対策あり。風俗業界はこの新規定を受け、次はどう出るか――。
(文=井上嘉久)