政治そのほか速
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2011年3月11日に起きた東日本大震災から4年の歳月が流れた。震災直後は、交通の混乱、帰宅困難者、商品の買い占めなどさまざまな問題が挙がっていた。その中で、商品の買い占めで起きていたある現象について、心理学者の内藤誼人先生は人間の不可思議な心理が働いていたと言う。いったいどんな心理が人の行動に影響を与えていたのか、詳しい話を聞いてみることにした。
■未曾有の事態に直面するとパニックを起こしやすい
「人は震災など、身近にはない事態に直面するとパニック行動を起こす人が多くなります。人はパニックになるとある共通のものに安心感を抱くのです。いったいなんだと思いますか?」(内藤先生)
パニックを起こすと安心感を抱くもの……いったいなんなのだろうか? 筆者は頭を悩ませたが一向に答えを出すことができず、内藤先生に答えを求めた。
■パニックを起こすとあの色に安心感を抱く!!
「実は、“白いもの”に安心感を抱くのです。例えば、外にいる場合ですと白い建物の側に集まったり、何かを買うにしても白いものを購入したりする傾向にあります」(内藤先生)
確かにあの当時起きた商品の買い占めの一つにトイレットペーパーがあった。筆者もトイレットペーパーを求めてスーパーを渡り歩いたが、白い色であることも買い占め衝動の一躍を担っていた可能性は大である。
ちなみにパニック状況に陥った時、「白いもの」に安心感をなぜ抱くのか、その根本的なメカニズムは不明であると言う。ただ、色彩心理学の観点から考察はできるとのこと。
「白というのは、不安を煽る『黒』と対極に位置する色であり、安心感を抱きやすい色です」(内藤先生)
このことからパニックを起こしている時、茶色や灰色などの建物には近寄らず、白色の建物に集まってしまうと考えられるのだ。人が沢山いるということで安心してしまいそうであるが、内藤先生はこう指摘する。
「白い建物の近くに集まるのはパニックを起こしている人たちです。将棋倒しも起こりやすいですし、人数が多いということで『責任の分散』も起きてしまいます。『責任の分散』というのは、救助を求めている人がいても『これだけ沢山いるのだから誰かが助ける』という心理を生まれさせる現象です」
そして何よりもパニックは伝染しやすい点に注意が必要なのである。
これらの現象が起こるという事実を知った上で、いざという時に備えたいものである。
「おしトピ by 教えて!goo」では、白いという色に対して皆さんがどう感じているか、意見を募集中だ。…