中国メディアの光明日報は２月２６日、中国は高速鉄道や原子力発電所などインフラや付加価値の高い設備の輸出を強化する方針であることを紹介し、「こうした設備の輸出は新しい中国の“名刺”代わりの存在になる」と論じる記事を掲載した。
　
　　記事は、中国の高速鉄道や原子力発電所に関する技術は国際市場でも高いコストパフォーマンスを持つと主張し、こうした技術の輸出は中国の国内産業と輸出先の双方の発展につながると論じた。
　
　　続けて、２０１４年１０月に中国の鉄道車両メーカーである中国北車が米ボストン市の地下鉄車両導入案件を受注したことや、東南アジア、オーストラリアなどに鉄道設備を輸出したことを紹介。また、中国が１５年２月にアルゼンチンと原子力発電所の輸出で契約を交わしたことやパキスタンに原発を輸出していることを伝え、輸出額も伸びていると紹介した。
　
　　また記事は、中国の「一帯一路」戦略は高速鉄道や原発の輸出に向け、「広大な市場の開拓につながる」と指摘し、「一帯一路」沿線は世界でも鉄道交通がもっとも発達する地域になると紹介。すでに建設もしくは建設の予定がある高速鉄道プロジェクトは計９つに達するとし、地下鉄や通常の鉄道も含めればプロジェクトの数は更に増えると論じた。
　
　　さらに中国は「世界の工場」から「投資輸出国」に変貌を遂げようとしていると主張し、高速鉄道や原発を代表とするインフラや設備の強みを世界に認識させ、中国の「新しい“名刺”」とすべきであると論じた。（編集担当：村山健二）（イメージ写真は「ＣＮＳＰＨＯＴＯ」提供）
　
　
　【関連記事】
　「喜びを感じる！」　中国製の「電気バス」が京都で運行開始！・・・感慨の一方で懸念の声も
　新幹線の「おいしい弁当」を見習え！　「中国の車内販売は高価でマズくて種類が少ない」
　中国製は「中国人」に見捨てられたのか？
　「三菱製エンジン」なくして、「中国ブランド車」はありえない！？
　中韓ＦＴＡ仮署名・・・双方の「守りたい産業」が明確に！？