【ニューヨーク＝広瀬英治】米南部ノースカロライナ州チャペルヒルで１０日、イスラム教徒の大学生の男女３人が銃で頭部を撃たれて死亡した。

　　警察は、出頭してきた白人男性のクレイグ・ヒックス容疑者（４６）を殺人容疑で逮捕し、イスラム教徒を狙った犯行の可能性も含めて捜査している。

　　被害者は、いずれも同州内の大学に通う男性（２３）と妻（２１）、妻の妹（１９）。警察によると、ヒックス容疑者は３人の隣人。車の駐車を巡って被害者らと言い争いになり、射殺したとみている。

　　ロイター通信などによると、ヒックス容疑者はインターネット上に反宗教的な書き込みをしていた。警察は「犯行が（イスラム教への）憎悪に突き動かされたものである懸念は承知しており、真相解明に全力を尽くす」としている。