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◇独露など
【リガ斎藤義彦】ドイツのシュタインマイヤー外相は6日、欧州連合(EU)非公式外相会議が開かれているラトビアの首都リガで毎日新聞などに対し、ウクライナ東部で活動する全欧安保協力機構(OSCE)の停戦監視員を現在の500人から1000人態勢に増員することでロシア、ドイツ、ウクライナなど関係各国が合意したと明らかにした。
外相はまた、ロシアが停戦監視の技術・財政的援助を申し出たことも明らかにした。停戦合意が実現した先月12日に比べ「死傷者は少なく、前進している」と分析。ロシアが停戦監視に協力姿勢を示したことは「うれしい出来事だ」と評価した。一方で外相は「平和とは言えない状況だ」とも述べ、停戦維持の努力の必要性も訴えた。
ロシアによるウクライナ危機への介入問題やイラン核開発問題を巡り、ケリー米国務長官、独仏英の外相は7日にパリで対応を協議する。
シュタインマイヤー外相によると、ロシア、ドイツ、ウクライナなどの高官協議はベルリンで行われた。ロシアは、OSCE監視員が軍事的な専門知識を持って停戦を監視できるよう援助したり、監視活動を財政的に支援したりすることに加え、ウクライナ東部の親ロシア派武装勢力とウクライナ政府軍の激戦地だった地域にも監視員が入ることにも同意したという。
欧米側は、ロシアやその支援を受ける親露派が、和平に向けて合意しては裏切る行為を繰り返してきたと非難してきた。このため、ロシアや親露派に停戦の意思があり、ウクライナ南部の港湾都市マリウポリの攻略を計画していないかどうか、出方を慎重に見極める構えだ。