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【パリ宮川裕章】スペインの発掘チームは17日、首都マドリードの修道院の地下で、17世紀の小説「ドン・キホーテ」の作者、セルバンテス(1547〜1616年)のものとみられる遺骨を発見したと発表した。DNA鑑定での確認は難しい状況だが、史実や考古学的分析から結論を出した。現地メディアが一斉に報じた。
エルパイス紙(電子版)などによると、19世紀に行われた調査結果や史実などから、マドリードにある修道院の地下にセルバンテスの墓があると推定されていた。地元自治体などの支援で考古学者や法医学者ら36人で構成する発掘チームが約1年前に調査を開始。赤外線カメラや特殊なレーダーで地下約1.35メートルの部分に穴があるのを探し当てた。穴を重点的に調べたところ、今年2月、男女17人の遺骨が見つかった。
遺骨は損傷が激しく、DNA鑑定が難しい状況だが、一部の遺骨のあごの特徴などが、セルバンテスが生前に書き残した記録などと一致したという。