富山地方気象台は４日、富山市で桜（ソメイヨシノ）の満開を観測したと発表した。満開は平年より６日、昨年より４日早く、１９５３年の観測開始以来４番目に早かった。

　　同気象台によると、同日午前９時頃、同市石坂の気象台敷地内にある標本木の８割程度が開花していることが確認された。今月１日の開花後、南寄りの風が吹いて気温が上がったことで、一気に満開となったという。

　　４日の最高気温は同市石坂で１３・０度と、３日（２１・７度）に比べ８・７度下がり、３月下旬並みだった。それでも、同市の松川べりでは多くの人が桜の木の下で弁当を食べたり、遊覧船に乗り込んだりして花見を楽しんでいた。

　　オランダから旅行で妻と一緒に訪れた教員ベン・シュフデボムさん（５５）は、「初めて見る桜並木に圧倒された。オランダの花にはない美しさを持っている」と笑顔で話した。