政治そのほか速
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12日投開票の府議選・京都市議選に関心を持ってもらおうと、下京区の四条河原町交差点で4日、路上ライブの観衆を装った若者らが突然、街頭で踊り出す「フラッシュモブ」が行われ、通行人らに「選挙に行こう」と呼びかけた。
京都市選管が初めて企画し、関西在住のダンサーら11人が参加した。
歌手の路上ライブを見ていた観衆が、歌に合わせて突如踊り出すという設定で、観衆に紛れたダンサーが次々と踊りだし、息のあったダンスを披露。Tシャツの文字で、「4月12日選挙に行くっ」と文を完成させると、突然始まった踊りに驚いて立ちどまっていた通行人から拍手が湧いた。
フラッシュモブに参加した奈良市のダンスインストラクター、川口莉央さん(20)は「周りの同世代でも選挙の関心が低い。ダンスを見て本当に選挙に行ってもらえるとうれしい」と話していた。
◇祭りやスーパーで訴え
県議選(12日投開票)告示後、初めての週末となった4日、好天に恵まれた県内では各候補が人出を求めて祭りや大型店舗前などに繰り出し、施策を訴えながら知名度アップを図った。
3選挙区が統合され、8人が争う東近江市・日野町・愛荘町選挙区(定数5)の新人候補は、春祭り「南山王祭」が開かれた日野町大窪の日枝神社を訪問。しだれ桜のような紙の花飾りを付けた「ほいのぼり」の下、“花見”を楽しむ有権者に歩み寄り、「よろしくお願いします」と握手を繰り返した。
13人が立候補した大津市選挙区(定数10)では、各候補が精力的に市内を回った。家族連れでにぎわう大型スーパー前では候補同士が鉢合わせ、「ご健闘をお祈りします」と声をかけ合う場面も。市中心部の京阪浜大津駅前に立った現職候補は国会議員の応援を受け、「厳しい戦い。皆さんの支援を」と声を張り上げた。
人口増が続く中、6人が立った草津市選挙区(定数4)。現職候補は夕方、マンション開発が進むJR南草津駅前で行楽帰りの有権者らを狙い、「滋賀を、草津を安心で住みよい街にします」とアピールした。
◇期日前投票55か所で開始
県議選の期日前投票も4日、市役所や市民センターなど計55か所で始まった。11日まで原則午前8時半~午後8時に受け付ける。
札幌市・北円山の閑静な住宅街の、ビル地下にひっそりと暖簾(のれん)を掲げる和食店。
店主の川原恭弘さん(37)は道北の豊富町で生まれ育ち、調理の専門学校を卒業後、19歳から和食の道へ。すすきのの和食店などで腕を磨いた後、29歳の若さで独立した。北24条で人気店「海鮮居酒屋 北海」を営んでいたが、現在の店舗にたまたま縁があって2012年、店名も新たに移転オープンした。
その店、「季節処(きせつどころ) 川原」のメニューの主軸は、旬の魚介類や野菜を使った「本日のおすすめ」だ。品書きの組み立ては“素材ありき”なので、毎日の仕入れは真剣勝負。なかでも、メインの魚介類は、修業時代から付き合いがあるという「すすきの市場」の鮮魚店へ足繁(しげ)く通い、目の前の素材と向き合いながら、アイデアを膨らませてゆく。
川原さんの料理は、素材の持ち味をシンプルに楽しめる“引き算”の調理法が基本スタイルだという。例えば、この日の「おすすめ」に登場した「金目鯛(きんめだい)の煮つけ」は、醤油(しょうゆ)と砂糖、日本酒のみの煮汁でサッと炊き上げる。朱色の皮目に照りのある煮汁をまとい、一見、濃厚そうだが、箸を入れると、中の身は真っ白で、食感は驚くほどふっくら。金目鯛からにじむ上品な脂と、こっくり甘辛い煮汁が口の中で見事に調和する。
天ぷらは、食材によって衣の配合や厚みを微妙に変え、徹底的に油を切ることで、外はサクッ、中はほっこりの仕上がりに。ヒラメの刺し身は、「歯応えの違い」を楽しんでもらおうと、ひと切れで胴とエンガワを同時に味わえるようにさばく。料理の細部まで心を砕いている。
「修業時代から見守ってくださる長年のお客さんに、今も育てていただいています」と川原さん。そんなご贔屓(ひいき)から「何か旨(うま)いもん食べさせてよ」と一任される時はプレッシャーを感じるが、その分、励みにもなる。「『今日もおいしかったわ』と満足していただけた日は、テンションが上がりますね」
日本酒党の川原さんが取りそろえる地酒も、磯自慢や鶴齢、秋鹿など、なかなか通好みのラインアップ。
初めて訪れるなら、まずは先付、お造り、八寸、天ぷらと全12品を少しずつ味わえる「おつまみコース」(予約不要、2160円)を試してほしい。心憎い品ぞろえの地酒とともに味わえば、再び暖簾をくぐりたくなるはずだ。(文・葛西麻衣子 写真・藤倉孝幸)
【住 所】 札幌市中央区北3西26 N2ビル地下1階 (電)011・614・8588
【営業時間】 午後5時~午前0時(ラストオーダー午後11時30分)。日祝定休
【主なメニュー】 (日替わりメニューの一例)カニしんじょう702円、金目鯛の煮つけ1296円、お造り盛り合せ(三点盛り)1512円、穴子の白焼756円、春野菜の天ぷら盛り合せ918円など
※メニュー、価格などは変更されている場合があります。
戦国武将ブームの先駆けとなった「名古屋おもてなし武将隊」のメンバー5人が卒業する「出立(しゅったつ)式」が29日、名古屋市中区の名古屋城二之丸広場で開かれ、大勢のファンらが別れを惜しんだ。
武将隊は2009年、名古屋開府400年に合わせて結成され、一部のメンバーを入れ替えながら織田信長や豊臣秀吉ら名古屋ゆかりの武将6人と陣笠隊4人が名古屋の魅力をPRしている。この日は、結成時から在籍する前田利家をはじめとする5人が出立式に臨み、演舞などを披露。半田市から訪れた利家ファンの榊原真弓さんは「毎回話が面白く、元気をもらっていた。5年間ありがとうと言いたい」と涙ぐみながら話した。
新たなメンバーは4月4日にお披露目される。
統一地方選の前半戦である県議選の告示が3日に迫った。地方議会や議員の実態を検証し、課題を探る。
「予算、ありがとうございました」。県議会2月定例会最終日の3月18日、2015年度当初予算案などが可決され閉会すると、谷本知事は各会派を回り、県議らと笑顔で握手を交わした。最終日に恒例の風景だ。
14年の知事選で、県議らは共産党などを除いたほぼ「オール与党体制」で谷本知事を支援。明確に「反知事」を表明するのは3人にとどまる。
地方自治体は、首長と議員が別の選挙で選ばれる「二元代表制」で、議会には強い権限を持つ首長の監視機能などが期待されているが、県内では両者の「緊張関係」は乏しい。県議会事務局によると、谷本知事が初当選した1994年以降、県議会で知事提出の議案を否決・修正した例はない。読売新聞の取材では、県内19市町でも、2011年の前回統一選以降で首長提出の議案を否決・修正したのは計9件だけだ。
谷本知事は県議会との関係について「いたずらに対決することだけが二元代表制ではない。互いに良いものをくみ取り、施策に反映すべき」と話す。
ある県議は、「多くの議員は、地元の事業がなくなったり後回しにされたりすることを恐れ、予算編成権を持つ首長が嫌がることはしない」と話す。別の県議は、かつて、執行部幹部の再任を阻止する機運が高まったが、立ち消えになったことに触れ、「難しい問題は執行部が事前に各会派の要職に根回しし、ベテラン議員は知事との関係に気を配る」と打ち明けた。
◇
議員には政策立案能力が求められるが、県内の議会ではどうか。
読売新聞の取材では、前回統一選以降、議員提案の政策条例は、県議会では「いしかわの酒による乾杯を推進する条例」など2件、19市町では加賀市と金沢市で計3件だけ。ある県議は「多くの議員は、議員になることが目的で、実現したい政策がない」、ある市議は「ほとんどの議員は執行部に予算を付けてもらうことにしか興味がない」と話した。
議員提案で09年に成立した改正「県いしかわ子ども総合条例」は全国で初めて、小中学生の保護者に子供に携帯電話を持たせない努力を義務付けた。提案に関わった元県議は「執行部は住民の反発を恐れて反対し、ベテラン議員は執行部の意をくんで反対した。保護者団体が賛同してくれて、やっと議会内の理解を取り付けた」と振り返り、“執行部の壁”を切り崩す難しさを吐露した。
東北大の河村和徳准教授(地方政治論)は、「多くの議員は、地元と役所をつなぐ『メッセンジャー』でしかない。北陸新幹線を活用するなどし、まちづくりを進める提案力が求められる」と指摘している。