政治そのほか速
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◇黒沢監督や森繁作品
湯浅町湯浅の銭湯跡を利用した歴史資料館「甚風呂」で、「昭和の映画ポスター展」が開かれている。展示されているのは、黒沢明監督の「赤ひげ」など往時の話題作29点。訪れた人からは「懐かしい」などの感想が寄せられている。4月28日まで。(山本啓二)
重要伝統的建造物群保存地区(伝建地区)にある甚風呂は、幕末から1985年まで営業していた銭湯。昭和初めの扇風機や江戸時代の藩札などの古民具を公開している。
同展の開催は、昭和40年代後半まで清水町清水(現有田川町清水)にあった映画館「カネタマル劇場」に保存されていた未使用のポスター約20枚の寄贈を受けたのがきっかけ。このうち15枚と甚風呂が所有する14枚を合わせた29枚を浴場跡に飾り付けた。
「赤ひげ」のほか、森繁久弥さん主演の「喜劇 駅前学園」、岡本喜八さん監督の「日本のいちばん長い日」など話題作ばかり。
ポスターを寄贈したパート炭原美幸さん(52)は劇場経営者の長女。「山あいの小さな町ながら、映画館がお客さんでいっぱいだったのを覚えている」と目を細める。
沢田研二さんがボーカルだったグループ・サウンズのザ・タイガースが主演した作品や怪獣映画をよく見たという。甚風呂に託したのは、当時のポスターが町おこしに役立てばとの思いからといい、「みんなに見てもらい、人それぞれの思い出話を膨らませてもらえれば」と話す。
甚風呂を運営する湯浅伝建地区保存協議会の木下智之会長(56)は「映画ポスターを見て、青春時代を思い出してほしい」と話している。
水曜は休み。入場は午前10時~午後3時45分(ただし平日は正午前~午後1時がスタッフの昼休憩で休館)。入館料は無料。問い合わせは甚風呂(0737・20・2033)へ。
JR新長田駅南地区(神戸市長田区)の再開発ビルに29日、マンガやアニメ、フィギュアなどの「ポップカルチャー」関連の施設が集まる「神戸アニメストリート」がオープンした。阪神大震災後、空き店舗が目立つ市街地を<オタクの聖地>とし、にぎわい作りを目指す。(浅野友美)
市街地復興が思うように進まない同地区の空きテナント対策として、神戸市や商店街組合などは2013年3月、再生プロジェクトを始動。昨年11月、東京都の不動産コンサルティング会社の提案を採用した。県の復興基金を利用、イベントプロデューサーらが株式会社を設立し運営を始めた。
この日、「アスタくにづか3番館」など3棟で、フィギュア販売店やアニメソング歌手のライブが開催されるカフェなど8施設が営業をスタート。イベントが相次いで行われ、若者らでにぎわった。大阪府守口市から来た宮川元紀さん(26)は「アニメ好きでわくわくする。毎日でも来てみたい」と話した。
個性的な店が集まる「神戸アニメストリート」から3か所を紹介する。
◆コスプレ店「きゃらめる×くろぜっと」
「るろうに剣心」のはかまや「黒子のバスケ」のユニホームなど、衣装約200着を展示。約50着はレンタルでき、着用して商店街を散策したり、隣接するスタジオで撮影したりできる。レンタル料は5000円(学生3000円)。
◆プラモデル工房「ビルダーズベース・イイバ」
時間制で工作スペースを借り、スタッフの助言を受けながらプラモデルを作れる。接着剤やカッターなど基本工具の貸し出しは無料。エアブラシを使った塗装(有料)や、アレンジ用の部品の購入もできる。
◆痛車(いたしゃ)専門店「ボンズ」
車体に「萌(も)えキャラ」のイラストなどを飾る「痛車」を施工。デザインイメージを基に、車体に直接塗装したり、フィルムを貼り付けたりしてくれる。完成まで約3週間で、料金の目安は約40万~50万円。作業の見学もできる。
戦国武将ブームの先駆けとなった「名古屋おもてなし武将隊」のメンバー5人が卒業する「出立(しゅったつ)式」が29日、名古屋市中区の名古屋城二之丸広場で開かれ、大勢のファンらが別れを惜しんだ。
武将隊は2009年、名古屋開府400年に合わせて結成され、一部のメンバーを入れ替えながら織田信長や豊臣秀吉ら名古屋ゆかりの武将6人と陣笠隊4人が名古屋の魅力をPRしている。この日は、結成時から在籍する前田利家をはじめとする5人が出立式に臨み、演舞などを披露。半田市から訪れた利家ファンの榊原真弓さんは「毎回話が面白く、元気をもらっていた。5年間ありがとうと言いたい」と涙ぐみながら話した。
新たなメンバーは4月4日にお披露目される。
北陸新幹線開業後の誘客の目玉として、輪島市が整備を進めていた「輪島キリコ会館」(同市マリンタウン)と、「輪島塗会館」(同市河井町)が29日、輪島市内でそろって開館した。またキリコ会館が完成したことから、1993年度に着工された「輪島港マリンタウン」の完成式も開かれた。
キリコ会館には、能登の祭りで用いられる奉燈「キリコ」が、大小合わせて約30基展示。発光ダイオード(LED)の光の色が変化し、闇夜に浮かぶキリコの迫力ある姿を堪能できる。 輪島塗会館は、1階は展示販売スペースで、2階には、制作段階ごとにわんを並べて輪島塗の工程を紹介。制作に使うはけやへらなどの道具類の展示を充実させて、職人の世界を伝える。
入館料は、キリコ会館が一般620円、高校生470円、小中学生360円、小学生未満は無料。輪島塗会館は、2階展示室のみ有料で、一般300円、高校生200円、中学生100円、小学生以下は無料。問い合わせ先は、キリコ会館が市観光課(0768・23・1146)。輪島塗会館は輪島漆器商工業協同組合(0768・22・2155)。両館とも年中無休で、31日まで入館無料。
姫路市本町の三木美術館で、姫路生まれの焼き物「東山焼(とうざんやき)」と、関西ゆかりの作家の作品を集めた企画展「姫路藩窯東山焼と関西作家の共演」が開かれている。5月24日まで。
東山焼は「呉須(ごす)」と呼ばれる藍色の顔料を使った染付や青磁で、文政5年(1822年)に同市東山の興禅寺山で始まったと伝わる。天保年間(1830~1844年)に姫路藩お抱えの窯として最盛期を迎えるが、明治期に民営となった後に廃窯となった。
企画展では、染付の大とっくりや茶道で使う水指、青磁の花入など15点をそろえ、白地に深みのある青で描かれた花や山水が印象的だ。ともに京都市出身の人間国宝で、鉄釉(てつゆう)陶器の清水卯一、染付の近藤悠三らの関西出身の巨匠たちの作品17点も鑑賞できる。
同館の伊賀仁美学芸員は「平成の大修理を終えた姫路城が再注目される中、姫路には東山焼という陶芸もあることを知ってほしい」と話す。午前10時~午後6時。一般600円、高校・大学生400円、小・中学生100円。火曜休館。問い合わせは同館(079・284・8413)へ。