政治そのほか速
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◇デンマークの8人披露
西日本の社会福祉法人などの招きで来日したデンマークの知的障害者のロックバンド「BALI(バリ)」が29日、桜井市の中央公民館で演奏し、橿原市内の障害者支援施設「ひだまり」の利用者らと交流した。
同国では、知的障害者が芸術の才能を伸ばす文化作業所があり、バリは2001年に結成された。メンバーは20~50歳代の男女8人で、北欧を中心に活躍。20日に3度目の来日を果たした。
演奏会では、ひだまりの障害者約40人がカーペンターズの名曲を合唱。県立高等養護学校卒業生のバンド「フォーエンジェルズ」は中島みゆきさんの「地上の星」などを披露した。その後、バリが「人生の愛の詩(うた)」など自作の曲を中心に演奏。リズミカルな曲に合わせて踊る障害者もいた。ひだまりを運営する社会福祉法人「橿原ふれあいの里福祉会」の吉田寿子理事長は「心に響く音楽。同じ障害者として施設利用者の希望につながれば」と話した。
全国各地の激辛グルメが一堂に会する「KARA―1グランプリ2015」が28日、向日市の京都向日町競輪場で開かれ、約8万人(主催者発表)の来場者でにぎわった。投票の結果、最優秀賞にあたるゴールドグランプリには、金沢市の「金沢担々麺」が選ばれた。
激辛料理で地域活性化に取り組む住民グループ「京都向日市激辛商店街」が2012年に始めた祭典。
投票対象部門に13都道府県から約40店、特産品販売などの一般部門には約30店が参加。中南米原産の激辛唐辛子「ハバネロ」を混ぜたカレーや、サンショウや黒コショウを使ったマーボー豆腐、ワサビ入りのいなりずしなどが並び、来場者は、流れる汗をぬぐいながら味わっていた。
大阪府茨木市のビール工場跡地に建設が進んでいた立命館大・大阪いばらきキャンパス(11万平方メートル)が完成し、29日、報道陣に公開された。同大学にとって4番目のキャンパスで、4月1日から利用が始まる。「地域に開かれたキャンパス」として塀を設けず、防災公園を組み込んだほか、図書館やレストランは市民に開放する。
9階建ての学舎をはじめ6棟を建設。3キャンパスから経営学部、政策科学部など2学部、4研究科の学生約6000人が移る。学舎には幅18メートル、長さ200メートルに及ぶ巨大空間を設け、そこに学習・交流スペースを配置した。壁一面のホワイトボードに画像を投影できるようにした教室もある。
JR東海道線や大阪モノレールの駅に近く、海外へのアクセスが便利になるといい、この日開かれた竣工(しゅんこう)式で、吉田美喜夫学長は「アジアに羽ばたく人材を育てたい」とあいさつした。
神戸市産のイチゴ「神戸ルージュ」を使ったショートケーキが人気を集めている。1970年代に生産が途絶えていたが3年前に同市北区で栽培が復活した品種。酸味が強く、実がしっかりしているのが特徴で、スイーツの街・神戸の特産品として、市や洋菓子店が売り込んでいる。
神戸ルージュは、1960年に北区有野町にあった市北部指導農場で露地栽培用イチゴとして開発され、「神戸1号」と名付けられたが、ハウス栽培の普及によって、71年頃に生産が途絶えた。
北区大沢町の農家・池本喜和さん(68)が、2012年に地域興しの一環として復活させ、現在は池本さんが約1800株を栽培。久元喜造市長が市の特産品としてPRしようと愛称を「神戸ルージュ」と決めた。
市などから依頼を受けた菓子製造会社「シンケールス」は神戸ルージュを使ったショートケーキを約1年かけて開発。クリームの油分などを何度も調整し、口溶けの良い生クリームと柔らかなスポンジで、イチゴの酸味を引き立てるレシピを考案した。
池本さんは「神戸ルージュは酸っぱくて、味が濃厚。神戸の地場産業である洋菓子と連携して、おいしさを全国に広めたい」と期待をかける。シンケールスの樫山誠昭会長は「生クリームの甘さとイチゴの酸味の絶妙のバランスを楽しんでほしい」と話している。
ケーキは6月中旬頃まで、そごう神戸店など市内4か所にある同社の直営店「ファクトリーシン」で販売されている。土日限定で1個450円(税抜き)。問い合わせは同社(078・854・9890)へ。
天理は28日、健大高崎(群馬)との2回戦に敗れ、ベスト8進出を果たせなかった。先制されるも七回に追いつき、振り出しに戻したが、終盤に勝ち越し点を奪われた。互いに無失策の引き締まった試合に約4万人の観客が拍手を送った。
昨秋の近畿大会を制した強打が沈黙した。健大高崎のエース川井智也投手に4安打に抑え込まれ、初戦で本塁打を放った4番坂口漠弥選手も無安打だった。
1点を追う七回、先頭打者の3番貞光広登主将が左翼線への三塁打で出塁し、5番冨木崚雅選手の左前適時打で同点に。しかし、直後の七回一死二、三塁から一塁ゴロの間に三塁走者の好走塁で本塁を陥れられ、そのまま追いつけなかった。
つなぐことを意識したという貞光主将は「打った瞬間の感覚は良かった。ただ、七回にもう1点とるべきだった」と悔やんだ。
堤田礼雄捕手は序盤と中盤に暴投や捕逸が重なった理由を、「相手の機動力を注意しすぎ、焦ってミスにつながった」と唇をかんだ。