政治そのほか速
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牟岐町で22日、アワビ漁が解禁された。
牟岐町漁協の漁師約30人は、ウェットスーツを着て同町沖合に出漁。海底でアワビやトコブシを収穫し、網袋に入れて牟岐漁港に戻った。同漁港では、同町漁協職員らが計量や京阪神方面への出荷準備に追われた。同漁協の初日の水揚げ量は、アワビ約130キロ、トコブシ約120キロだった。
同町では、トコブシ漁は6月末、アワビ漁は8月末日まで続けられる。
出雲市別所町の古刹(こさつ)・鰐淵寺(がくえんじ)(佐藤泰雄(たいゆう)住職)で、本尊の秘仏が納められた厨子(ずし)の扉を33年ぶりに開く「開帳」が行われている。20日の開扉の法要には信徒ら300人が詰めかけ、堂奥に鎮座する秘仏に手を合わせた。22日まで。
寺伝によると、同寺は推古天皇の発願で6世紀末に開基された。中世には約80の塔頭(たっちゅう)が並ぶ大寺院で、中心となる寺が「北院」「南院」と二つあったため、本尊は「千手観世音菩薩(せんじゅかんぜおんぼさつ)」と「薬師如来」の2体が伝わる。観音菩薩は33種に姿を変えて説法するとされることから、33年ごとに開帳している。
法要では、僧侶や信徒代表、自治体関係者らが山門から数百の石段を上り、読経の流れる中、厳かに厨子の扉を開いた。本尊の手からつながる五色の布が堂の前に垂らされ、信徒たちは布の端を握りしめながら拝んでいた。
鳥取県米子市夜見町の大工、北川八洲雄さん(71)は「何度も訪れていますが、本尊を拝むのは初めて。穏やかないいお顔でした」と感動していた。(高田史朗)
◇岡山後楽園 江戸期絵図など基に
岡山後楽園(岡山市北区)の延養亭前の芝生にある茶庭型石灯籠が新調され、21日、入れ替え作業が行われた。後世の修復で時代の異なるパーツが組み合わされていたのを、江戸時代の絵図や戦前の写真を基に、“初代”の姿をほぼ忠実に再現したという。
灯籠は高さ1・14メートル、幅0・91メートル。台座の上にリング状の火袋が乗り、笠石が取り付けられている。製作年代は不明で、1712年の絵図には姿の似た石灯籠が描かれている。火袋は昭和30年代に破損したため、豊島(香川県土庄町)産の石で再生。一方、笠石は劣化が激しく、最上具の宝珠なども失われており、時代の新しい火袋とちぐはぐな印象を与えることから、絵図や1933年撮影の写真を参考に、同島産の石で全体を復元することになった。
真新しい灯籠を写真に収めた東京都練馬区、会社員太田将寛さん(29)は「忠実に再現しているだけあって、美しい庭園の景色に溶け込んでいる」と話していた。
◇あす奈良大付と初戦
甲子園球場で21日に開幕した選抜高校野球大会の開会式で、敦賀気比ナインは、大歓声に包まれて入場行進。「いち、いち、いち、に」と掛け声を合わせながら、真剣な表情で甲子園の土を踏みしめていた。
開会式を終えた篠原涼主将は「思いっきり声を出して幸先の良いスタートを切れた。試合では、初回から積極的なプレーを心掛けたい」と話していた。
◇敦賀気比・東監督「投手戦になる 踏ん張って」
◇奈良大付・田中監督「初出場 チャレンジ精神で」
敦賀気比は大会第3日の23日第1試合で、奈良大付(奈良)と対戦する。敦賀気比の東監督、奈良大付の田中監督に相手チームの印象や意気込みなどを聞いた。
――相手チームの印象は。
東「すごくいい投手がおり、守備も堅いので、なかなか点がとれない印象」
田中「北信越の強豪で経験豊富な選手もおり、打撃も強い」
――警戒する選手は。
東「坂口大誠投手は、かなり制球が良く、スピードもある。池田陵太選手は勝負強いと聞くので前に走者をためないようにしたい」
田中「投打ともに中心の平沼翔太投手や、俊足の好打者・篠原涼選手には警戒したい」
――どんな戦い方を。
東「それほど点がとれるチームではないので、投手がしっかり抑え、守備のミスも少なくしたい。投手戦になりそうだが、我慢して踏ん張ってほしい」
田中「打撃力が少し弱いので投手を中心にしっかり守りたい。競ったゲーム展開の中、最後に勝負を決めることができれば、理想的だと思う」
――試合への意気込みを。
東「初戦は本当に大事な試合なので、1点でも多く点をとって勝ちたい」
田中「何もかも初めてなので、常連校の敦賀気比にチャレンジ精神で挑んで精いっぱい頑張りたい」
◇情報収集や避難、4段階
県は福井県内の原子力発電所で原子力災害が起きた場合を想定し、初動対応や広域避難の手順を県職員用のマニュアル案としてまとめた。また、放射線を観測する持ち運び可能な装置や、甲状腺被曝(ひばく)のリスクを抑える安定ヨウ素剤をそろえた。(小野圭二郎)
昨年度に広域避難計画を策定しており、具体的な活動内容の検討結果を案として示した。対応レベルは、放射線が漏れて影響を受ける危険性が高い「全面緊急事態」が最も高く、地震の震度や震源などによって「情報収集事態」「警戒事態」「施設敷地緊急事態」の計4区分を設定し、それぞれの活動内容をまとめた。
初動対応では、「警戒事態」で、放射線の影響の広がりを測定するモニタリングを行い、持ち運びできる観測装置などで線量や空気中の放射性物質の濃度を測定し、県のホームページなどで数値を即時公表する。
放射線漏れが確認されれば「施設敷地緊急事態」に移行し、災害対策本部を設置。危険性が高まれば「全面緊急事態」となり、約1080人態勢で24時間、対応に当たる。
すでに乗用車に積める観測用のモニタリングポスト12台を購入し、原発から30キロ圏内の緊急時避難準備区域(UPZ)に含まれる高島、長浜両市の土木事務所に配備した。国などと測定データを共有できるシステム「RAMISES(ラミセス)」も導入。4月以降、福井県や岐阜県とも情報共有して本格運用する。
避難は全面緊急事態で行う。屋内避難の指示や避難用の車両手配に入り、一定の線量を超えた地域では安定ヨウ素剤の服用を指示する、とした。国の指針もあり、住民2万9000人分、旅行客など2万人分の計29万錠を購入した。UPZ圏内の学校や病院に備蓄する。市の備蓄分を含めて、県原子力防災室は「万一に備え、予備もある程度必要」とする。