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◇奈良大博物館、遺物250点
発掘調査や出土遺物約250点を基に古代国家の形成過程に迫る企画展「発掘された古代国家」が16日、奈良市の奈良大博物館で始まった。千田嘉博学長は「工夫された展示から律令国家の成り立ちへの理解を深めてほしい」としている。
同大学の法人創立90周年と、文化財学科創設35周年を記念し、教員や学生のほか、全国各地で文化財、考古学の専門職員として活躍する卒業生6人の計約30人が企画した。
近畿の古代宮都やその周辺の瓦や鉄の生産地、古代の役所・大宰府(福岡県太宰府市)で出土した遺物を展示。難波宮跡(大阪市)の須恵器漆壺(うるしつぼ)は、全国から大量の漆が運び込まれていたことを示す史料だ。そのほか、平城京跡の宅地の井戸から出た奈良三彩小壺や、卒業生が関わった遺跡の遺物、発掘でのこぼれ話を記したパネルも並んでいる。
館長の坂井秀弥教授は「卒業生と連携した展示は初めて。考古学の面白さを感じてほしい」と話す。
入館無料。5月23日まで。午前9時~午後4時30分(土曜は正午まで)。日曜、3月21日、4月28日~5月2日は休館。3月28日午後1時からは同大学講堂で、卒業生ら8人による講演や討論がある。問い合わせは奈良大広報室(0742・41・9588)。
伊勢神宮(伊勢市)の第62回式年遷宮に伴い、外宮の別宮「風宮(かぜのみや)」で15日夜、ご神体を新宮にうつす別宮最後の「遷御の儀」が行われた。これから摂社、末社の修繕などが続くが、2005年に遷宮用材の伐採などの安全を祈る「山口祭」で始まった今回の式年遷宮は、一応の区切りを迎えた。
今回の式年遷宮は2013年秋に内宮、外宮の両正宮、第1別宮の「荒祭宮」と「多賀宮」でそれぞれ「遷御の儀」が行われた。他の12別宮は昨年10月から「月読宮(つきよみのみや)」など2別宮で始まり、順次行われてきた。
16日は小雨となったが、遷宮を終えたばかりの「風宮」の新宮にも多くの参拝者が見られた。
琳派(りんぱ)400年の歴史を細見家が収集してきた逸品でたどる「細見美術館 琳派のきらめき」が、京都高島屋(下京区)で開かれている。同館のコレクションは、細見家三代が収集。今回の企画展では、〈琳派美術館〉とも称される同館が誇る約200件の琳派作品から92件を展示している。
京で生まれた琳派が、江戸、大坂へと広がり、近代の京で再び花開く流れを4章立てで紹介。俵屋宗達が下絵に花木を描き、本阿弥光悦が和歌を記した扇形の紙や、尾形光琳が宇治橋を描いた団扇、池田弧邨(こそん)の金地屏風(びょうぶ)などが並んでいる。
西京区の会社員、上野幸さん(36)は「きらびやかな作品から、しっとりと落ち着いたものまでそろい、琳派の奥深さを堪能できた」と満足した様子だった。
23日まで。一般800円、大学・高校生600円、中学生以下無料。問い合わせは、同店(075・221・8811)へ。
北海道内は16日、南から暖かい空気が入り込んだ影響で、各地で4月上旬から中旬並みの陽気となった。札幌管区気象台によると、同日午後1時現在の最高気温は、津別町で10・4度、函館空港で9・9度、小樽市で9・8度を観測。9・6度まで気温が上がった札幌市中心部では、コートを脱いで手に持つ通行人の姿が見られた=写真、上甲鉄撮影=。陽気は1週間程度続く見込み。
◇岡山電気軌道 「おでんしゃ」初運行
岡山電気軌道の路面電車「KURO」の車内で、おでんと酒を味わう「おでんしゃ」が14日、岡山市内を走り、市民ら18人が一日だけの〈走る居酒屋〉を楽しんだ。
おでんしゃは、愛知県豊橋市の豊橋鉄道が毎冬、同市内の路面電車で実施。両社が姉妹縁組を締結したのを記念し、小道具を借り受けるなどして岡山電気軌道が初めて企画した。
黒を基調にレトロでシックなデザインの車両が、赤ちょうちんとのれんで酒場に変身し、午前11時に岡山駅前を出発。約2時間かけて市内を巡る間、乗客は豊橋名産のちくわやうずらの卵、青じそ入りの練り物などを満喫した。
同市南区東畦、パート従業員杉本敏一さん(65)は「素材にこだわったおでんはおいしく、ビールが進む」と上機嫌。同社は「好評なら、今後の運行も検討したい」としている。