男と女はまるっきり違う生き物ですから、ケンカは避けて通れません。感覚や感性が違うために、ケンカまで行かなくても、イラッとしたり摩擦を感じたり。そこで思わず、感情をぶつけてしまいますよね。冷静ではない状態で発した言葉は、乱暴なので相手を傷つけます。でも口にしてしまった以上、後には引けません。そこで、円満な仲直りへと導く方法を考えてみましょう。
とにかく冷却期間を置く
感情的になっている時は、頭も心もヒートアップしています。いわゆるカッとなった状態。そこで相手を思いやる言葉など、かけられるはずがありません。自分の気持ちを伝えることすら、上手にできていないのです。だから頭を冷やす、これが一番手っ取り早い方法! もしも、とり返しのつかない言葉を発してしまったら、それこそ別れへと加速します。その言葉を言わないためにも、しばらく会わない時間を作りましょう。1日経つだけでも、急速冷却。うそのように怒りの感情が収まるときもあるのです。でもあなたはそうでも、相手はそうとは限りません。念には念を入れて1週間、1カ月など、ふたりの状況に見合った期間を置きましょう。いつの間にか、「謝りたい」「このままだったらどうしよう」という気持ちが湧いています。これがふたりを、素直にさせるのです。
気持ちを文章にするだけで、心が晴れる
ケンカをした後、顔を合わせるのって気まずいですよね。言い過ぎたのはわかってるけど謝れない。または、言うだけ言ったのはいいですが、まだ不完全燃焼。不満は全部ぶつけ切っていない気持ち悪さが、残っている場合もあるでしょう。それを手紙やメールで、丁寧につづってみて。まず、あなたが自分の気持ちと向き合うこと、これが大切なのです。書いているうちに言動の矛盾が見つかったり、自分にも当てはまるかも? という部分も見えてきます。
そうなると、自分を棚に上げて恋人を責めるなどできませんよね。もし、冷静になって考えたときでも相手の悪いところしか考えられないようなら、そこに愛はありません。別れた方が賢明です。でも、愛しているのなら、仲直りしたいはず。素直に「ごめんなさい」も言えるようになります。自分の気持ちをすべて書きだしてみると、それだけでかなり気持ちが晴れますよ。相手に送るつもりで本音をつづり、書いた後スッキリしたので削除する。もちろん送信しても構いませんが、なぜか書き終わると照れくさいような、自分が小さく見えてくる気がして、送る気が失せるんです。…いつの間にか自己解決できていますよ。
何ごともなかったようにいつも通り過ごす
と言ってもケンカ直後はお互い感情的になっていますから、素知らぬ顔で過ごすというのは難しいでしょう。なにせ熱くなっていますから、何も考えられません。でも次の日、または2日後くらいにはいつも通り、「今日は何を食べる?」「どこで待ち合わせる?」と連絡。日常の習慣をそのまま実行してください。男性には、女性と口論することが無意味だと思っている人が多いんですね。大抵の女性は、感情的になるだけだし、人の話を聞こうともしない。昔の話を持ち出したり、話の筋が通ってなかったり。だから話し合いを持ちかけられるのは、苦手なのです。できればうやむやにして、いつの間にか風化させてしまいたい。これは男性の本能的なものですから、仕方ありません。だからあなたも、面倒な話し合いなどやめにして、うやむやにしてしまいましょう。
真剣に愛しているからこそ、きちんと話し合うべきだと考える人も多いと思います。でも、ケンカ後ではまだ感情が不安定になってるんですよね。一触即発状態。だから言うべきことや話し合いたいことがあれば、普通の状態の時に持ちかけて。飲みながらでも「そういえば、この間思ったんだけど……」と、酒の肴にするくらいの器量を見せましょう。相手も「実はあのとき、売り言葉に買い言葉で言っちゃっただけなんだよね」と、素直に話してくれますよ。これならケンカが再発せずに済みます。
好きだからこそケンカが増えてしまうのも事実。その度に強くなる関係もありますが、溝を深めてしまうカップルだって少なくありません。お互いの性格やケンカの原因にもよりますが、すぐに仲直りするだけが道ではないですよ。自分の心を落ち着ける、これが一番大事なのです。その人とこれからも一緒にいたいのかどうか、じっくり考えて答えを出してください。上に書いたこと、実践できるようならしてみるといいですよ。答えが出た頃には、冷静に交流できる状態になっているはずです!
(鈴木ナナ)