政治そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
オシャレの低年齢化はますます進行するばかり。ママに買ってもらった“勝負服”をバッチリと着こなし、カリスマキッズモデルのようになりたいとファッション誌を見開いては熱心に研究。そんな少女たちの姿はまさに大人顔負けですよね!
その一方で、いつの時代もそうであったように、「肌露出の多い服を子どもに着せるなんてけしからん!」と警笛を鳴らす人たちも少なくありません。
今回はアメリカのサイエンス誌『LiveSciene』より、“セクシーな子ども服”が少女たちに与える影響についてお届けします。
■セクシーな服装は大人でも子どもでも損
セクシーな服装をした思春期前の少女は、ほかの少女たちと比べて出来が悪く、行儀が悪いと見られがちであることが最新の調査で明らかとなりました。
以前行われた調査では、露出度の高い服装をした成人女性も、フォーマルな服装をした成人女性と比べると能力がないと見られやすいことが明らかに。
また、アメリカ社会学会機関誌『the Journal of Personality and Social Psychology』の11月号によると、肌を露出した服装をする男性を対象とした調査でも、同様の結果が出ています。
「セクシーな服装を好む少女は増えています」と同研究を指揮したオハイオ州ケニヨン大学の社会心理学者サラ・マーネン氏。
昨年同氏らが行った調査では、約30パーセントの子ども向け既製服にセクシーな特徴が確認されました。
中でも『Abercrombie Kids(アブロコロンビ・キッズ)』のセクシー度が最も高く、全体の72パーセントに挑発的な文字やモチーフ、露出度の高いカッティングなどが施されていたといいます。
■子どもらしさ vs. セクシーさ
この研究には、162人の被験者が参加。集まった被験者らは、思春期前の白人少女が写った複数の写真を閲覧。写真の中で、少女は3通りの服装をしており、被験者には能力や知能など、それぞれについて少女の印象を答えてもらいました。
“子どもらしい”服装は、ふんわりとした袖の付いたグレー色のシャツにジーンズ、メアリージェーン・スタイルの靴。“まあまあセクシー”な服装は、豹柄模様の控えめな丈のドレス。最後は“明らかにセクシー”な印象で、豹柄のカーディガンとバッグ、極端に短いスカートといった服装でした。
■振る舞い vs. 見た目
それらの写真は、あたかも少女が優等生のように記録されていました。読書を楽しんだり、生徒会のメンバーをしていたり。また、中には彼女が学級委員長であり、生徒会長であるかのように写された写真も含まれていました。
しかしながら、彼女がセクシーな洋服を身につけている時、被験者たちの少女への評価は落ちました。
また、控えめな服装をしている時と比べて、セクシーな服装をしている時の少女は、自己尊重意識が低く、行儀が悪いという印象をもたれがちだったのです。
■セクシーさ vs. 自己尊重意識
「被験者たちは、少女をあたかも見た目で判断しているようでした。少女はさほど有能ではなく、モラルもなく、自尊心もないと判断されたのです」とマーネン氏。
「その一方で、セクシーな服装を着ている少女たちは、セクシャルアピールに関心があるわけではなく、そういった洋服が似合うようになりたい、スタイリッシュに着こなしたいという気持ちだけが強いものです」
大人たちが見た目だけで自分を判断し、不真面目な子だと考えるなど、少女たちはそこまで深くは考えていません。しかし、教師やそのほかの権威者が彼女たちの服装を否定的に捉えれば、悪い子だと判断されてしまう可能性もあります。
また、被験者のひとりは次のように語っています。
「彼女の頑張りを知ったあとでさえ、私は見た目をベースに少女を判断してしまっていました」
いかがでしたか? 時代やファッションが変わっても、一風変わった服装をする子どもに対して、大人の基準というのは実に厳しいようですね。
自分の少女時代を思い出して、現代っ子のファッションにも理解を示すか。それとも眉をしかめるのか。さて、あなたはどちらのタイプでしょうか。