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私たちの結婚紹介所に入会されるお客さまの多くは「結婚したい」と強く望まれる方です。希望にかなう相手を求めて入会されますが、「入会されただけではお相手は見つかりません」とお話しします。自分を高値で売るための努力や研鑽も必要になると説明します。
この「努力」や「研鑽」は、結婚紹介所に入会した人たちだけでなく、一般の人にも必要な条件となります。「結婚するために必要な条件」とは何なのか具体的に述べていきます。
1.素直でいられること
恋愛と違い、結婚に駆け引きは必要ありません。駆け引きなどせず、いかに素直に相手と接することができるかどうかです。結婚とは相手の気持ちを思いやることが第一義です。そこに駆け引き自体が存在してはいけないのです。
素直になれず、自分の利だけを考えているようではダメです。自己中心的だと、相手の心の中には不信感が累積していきます。累積した不満や不信感が許容量を超えてしまった時、必ず破綻が生じます。
2.寛大でいられること
夫婦といえど、結婚するまでは他人でした。結婚を機会として、生まれも育ちも違う二人が一緒になります。出自が違えば、嗜好の違い、価値観の違いなどがあって当然です。この相違に対して、いちいち不平不満を漏らしたり、自分の価値観や人生観を相手に押し付けてはいけません。
相手を理解し、お互いが歩み寄れる位置や妥協点を二人で見付ければいいことです。相手を理解し、相手を受け入れる寛大さが不可欠となります。
3.愛し続けられること
恋愛と結婚の違いとは何でしょう。それは、法律的なことも含め、簡単には別れることができないことです。
教会での結婚式で使われる宣誓の言葉に「健やかなる時も、病める時も、~(中略)~ これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?」というのがあります。この言葉通り、どんな時もたゆまずに相手を愛し、真心を尽くし続ける覚悟が無ければ結婚はできません。
最低でも上記3つの条件をクリアできなければ結婚できないかもしれません。たとえ結婚できたとしても、いずれはどこかにほころびが生じ、遠からず破綻の時を迎えることとなります。結婚とは夢でも希望でもなく、「現実」なのです。結婚を前提とした恋愛は、いわば結婚の試用期間のようなもの。この試用期間中に、相手を受け入れられるのか、理解できるのか、愛し続けることができるのか、自問自答することが必要な条件となります。
※写真と本文は関係ありません
執筆者プロフィール : 坂田 陽子(さかた ようこ)福岡県生まれ。20代の半ばから恋愛問題や夫婦問題に関するカウンセリングを開始する。寄せられる相談件数は年間1万件以上にも上る。多くの案件を解決した経験から独自の恋愛論を展開し、各メディアで人気に。これらの経験を活かし、結婚相談所「ブライダルジャパン」と、出逢いのための社会人サークル「東京アクティビティ」を手掛ける。最近では、後進育成のための「恋愛アナリスト・婚活アナリスト実践養成講座」も主宰している。
坂田陽子の結婚相談所「ブライダルジャパン」