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*17:14JST あらた Research Memo(6):消費税増税を平準化した1-12月の業績では増収増益に
■決算動向
(1)2015年3月期第3四半期累計業績について
あらた<2733>の2月6日付で発表された2015年3月期第3四半期累計(2014年4月−12月)の売上高は前年同期比0.4%減の487,676百万円、営業利益が同32.4%減の1,980百万円、経常利益が同30.1%減の2,016百万円、四半期純利益が同29.2%減の914百万円となった。
売上高については消費増税の反動減の影響(約9,000百万円)で微減収に、また営業利益は減収に伴う総利益の減少に加えて、顧客構成比の変化による売上原価率の上昇、並びに販管費の増加により、2ケタ減益となった。
なお、消費税増税の増税前と増税後の影響を平準化するために2014年1月-12月を前年同期で見ると、増収増益となったようだ。売上原価率は悪化したものの販管費率が改善しており、人員配置の適正化、物流拠点の集約化(2013年7月より中部地区で新江南センターが稼働したことに伴い3つの物流センターを集約)に伴う固定費の削減が着実に進んでいるとみられる。
売上高を商品カテゴリー別で見ると、ペット用品・他が前年同期比2.1%増、家庭用品が同1.9%増、紙製品が同1.3%増となったが、Health&Beautyが1.8%減、トイレタリーが2.3%減と減収となった。ペット用品に関しては消費増税の影響もほとんど受けず、売上が堅調に推移しており、子会社のジャペルの業績も増収増益基調が続いている。
四半期ごとの売上増減率を見ると、第3四半期の全社売上高は前年同期比2.0%増と第2四半期に続き増収となった。商品カテゴリー別で見ると、家庭用品が8.7%増と大きく伸びたほか、紙製品も3.3%増と堅調を持続した。家庭用品に関しては外国人によるインバウンド消費の拡大が追い風となっているとみられ、紙用品に関しては値上げの浸透が増収要因となっている。特に12月は全体で7%増と回復力に弾みがついた格好となっており、1月の売上げもプラスで推移するなど、足元の消費動向は回復基調に転じたものと判断される。また、足元で物価の上昇が続いているが、総利益率が基本的には変わらないため、商品の値上げは、販売数量が同じであれば売上高及び総利益の増加につながることになる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《FA》