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「大塚家具」ドロ沼お家騒動に消費者の「冷やかブーイング」

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「大塚家具」ドロ沼お家騒動に消費者の「冷やかブーイング」

 「大塚家具」ドロ沼お家騒動に消費者の「冷やかブーイング」

 ”骨肉のお家騒動”
 
 ”仁義なき経営権争い”
 
 1700人を超える従業員数を誇る家具チェーン「大塚家具」が、こんな仰々しいタイトルで、ワイドショーを連日賑わせている。
 
 
 内容を簡単に言えば、
 
 「創業者である父・大塚勝久会長と、その長女・大塚久美子社長が経営方針の違いで衝突。会社の経営権を巡って対立しているんです」(全国紙経済部記者)
 
 ということなのだが、その主導権争いがスゴいことになっているのだ。
 
 
 「2月25日に記者会見を開いた勝久会長は、久美子社長の解任を求めたんですが、その際、自身の背後に13名もの幹部社員をズラリと並ばせたんです。これは、久美子社長はもちろん、どっちについていくか迷っている社員に対する、”多くの幹部がウチの陣営についているぞ”という脅しなんです」(同記者)
 
 
 それが効いたのか、さらに3月に入ると、勝久会長は久美子社長の退任を求める”連判状”を公開。
 
 「9枚の連判状には、全店舗の店長など100人前後の自筆サインと拇印がありました。ヤクザ映画さながらの”踏み絵”ですよ」(同)
 
 
 久美子社長も、2月26日に記者会見を開くと、「演出だ」「残念」「恥ずかしい」と非難した。
 
 「控えめな反論に見えますが、水面下ではどう動いているかわかりません。というのも、今年1月の取締役会で、勝久氏を社長職から引きずり落として自分が経営権を握る”クーデター”を起こしており、それが、この騒動の発端ですからね」(証券会社社員)
 
 
 久美子社長が”内部抗争”を先導するほどの強硬策を用いたのは、父親の〈高級路線、まとめ買い、会員制〉の方針に我慢できなかったから。この美人経営者は、会員制を廃止し、安価な製品を充実させる薄利多売方式を目指しているという。
 
 
 そこで消費者に話を聞いてみると、勝久体制の店舗で買い物をした人からは、
 
 「入り口で氏名、住所など個人情報を書かなきゃ店内に入れないうえ、中に入れば常に店員が密着してきて、家族会議もできないほど息苦しかった」との声が。
 
 
 一方、久美子社長の考えが反映された店舗はというと、「IKEAなど最近、人気の家具店に似せてはいるが、中途半端」だという。
 
 
 「要は、ビジネスモデルの違いで、消費者からすればどちらでもいい話。本来は社内でまとめるべきもので、メディアを巻き込んでまで起こす騒ぎではありません」(前出の証券会社社員)
 
 
 消費者は置いてきぼりで、声にならないブーイングは聞こえないようだ。
 
 
 週刊大衆03月23日号

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