政治そのほか速
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大阪桐蔭中学・高校(大阪府大東市)の裏金問題で、運営する学校法人・大阪産業大の教職員組合は9日、総額5億円超とされる裏金のうち、「裏報酬」として1710万円を着服したとして、前校長(74)ら2人について、業務上横領容疑の告発状を大阪地検特捜部に提出した。
組合は告発対象外の裏金についても「捜査で真相解明と厳正な処分を求める」としている。
もう1人の告発対象者は、経理を取り仕切っていた前事務長(50)(現・校長付)。
告発状では、2人は共謀し、前校長が校長を退任して教育相談役に就いた2013年4月から14年10月にかけて、学校法人会計とは別の隠し口座から、前校長の個人口座に1200万円、前校長の娘名義の口座に510万円をそれぞれ送金し、横領した、としている。
学校法人が設置した第三者委員会の調査結果では、保護者から集められた模擬試験の受験料を簿外の2口座で管理。模試を主催する予備校などへの支払い分を除いた額の一部が別の簿外口座に移され、そこから、前校長と娘の口座に送金されていた。簿外口座の通帳と印鑑は前事務長が管理していた。
前校長が校長を退任したのは、学校法人の常務理事としてデリバティブ(金融派生商品)取引による巨額損失の責任を問われたためで、組合は、教育相談役になったことで生じた給与の減額分の穴埋めなどに裏金が使われたとみている。
1710万円はすでに前校長から全額が返金されているが、第三者委は「このことで犯罪の成否は左右されない」としていた。
前校長は第三者委の調査に「経理は前事務長に任せていた」と述べ、裏金の認識や関与を否定。前事務長は体調不良を理由に調査に応じていない。
裏金問題では、学校法人も刑事告訴を検討している。