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消える庶民の味方大阪フードコート

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消える庶民の味方大阪フードコート

 消える庶民の味方大阪フードコート

 

  大阪からまた一つ昭和が消えていく−−。阪神百貨店梅田本店地下一階の名物立ち食いフードコート『スナックパーク』が、2023年の百貨店改装工事に伴い2月17日をもって営業を終了した。
 
  最終日には多くの利用客が詰めかけ、閉店前には完売状態の店が続出。警備員が利用客の整理にあたるほどの混雑ぶりだった。
  「『スナックパーク』は前身の『おやつセンター』から数えると50年以上の歴史を持つ、梅田地下街で最も大衆的な飲食フロア。オムライスやイカ焼き、ラーメンなど、いずれも高くてワンコイン。そのため、いつも買い物客や家族連れで賑わっていました」(地元記者)
 
  今後に関しては、一部の人気店舗は場所を移して営業を継続する。ただし持ち帰り専門で、立ち食いのスペースは設けられないという。また、建て替え工事完成後の仕様も未定で、長年親しまれた立ち食いスタイルは、このまま無くなる可能性が高い。
 
  阪神百貨店を運営する『エイチ・ツー・オー・リテイリング』は営業終了の理由について「建て替え工事による売り場面積の縮小」を挙げているが、『スナックパーク』の周辺からは、こんな声も出ている。
  「『エイチ・ツー・オー・リテイリング』は、どちらかといえば阪急主導の企業体。『スナックパーク』の庶民的な色合いは高級感を大事にする阪急とは別路線ですからね。できればこの機会に方向転換したいという考えがあるのでは」(元阪神百貨店社員)
 
  村上ファンドの暗躍による阪急阪神の経営統合の影響が、こんなところにも出ているということなのか。庶民的な阪神から高級感溢れる阪急へ−−。イメージチェンジは今後、『エイチ・ツー・オー・リテイリング』の他の部門にも波及する可能性もゼロではない。阪神タイガースは大丈夫?

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