さまざまな「写真展」を随時案内していく本コーナー。六本木フジフイルムスクエアで、2015年2月13日から開催予定のフォト寺子屋「一の会」写真展「しあわせの風景」を紹介する。
“フォト寺子屋「一の会」は、写真家鈴木一雄が主催している私塾です。1990年に創立され、全国から50名の会員が集い、豊かな写真人生を目指して取り組んでいます。“自分史つづりを目指す”“技術と共に心の豊かさも大切にする”“競争ではなく共走”などを基本理念として運営されています。
主に自然風景を被写体とし、自分が幸せを感じる四季折々の光景を、それぞれの個性を生かしてのびのびと描き続けています。“一写入魂”の姿勢を大切にし、展示作品の八割はフィルム作品です。今回は15周年記念写真展で、写真集も出版します。”2月12日から15日までの4日間、パシフィコ横浜で開催されている「CP+ 2015」は、まさにカメラ業界の年に1度のお祭といった様相を呈しており、初日からかなりの人出となっている。人気のコーナーでは待ち時間もそれなりにあり、混雑が見込まれる週末は、ある程度列に並ぶ覚悟が必要そうだ。短時間で見て回りたいなら、見どころ記事や参考出品まとめ記事などを参考に、優先順位を付けてコースを想定しておいた方がいい。
ではどこのブースを優先的に見ればいいのか。
本稿では、デジカメプラスの各種レビューや連載記事でおなじみの写真家 三井公一氏とライター荻窪圭氏に、CP+初日の会場取材を踏まえて「これは絶対見ておくべき!」という製品や展示を選んでもらった。
●カメラ本体はキヤノン、オリンパス、パナソニック、シグマに注目
――(聞き手:編集部) CP+ 2015、実際に各社のブースを回ってみての感想はいかがですか?
荻窪圭氏(以下敬称略) 今年は、例年とはちょっと違う傾向がありました。それはキヤノンが直前にハイエンドデジタル一眼レフを含む新製品を一挙に発表したことです。春先は、エントリークラスのレンズ交換式カメラや、コンパクトデジカメのモデルチェンジが多い時期なのですが、「EOS 5Ds」「EOS 5Ds R」などの大物が発表されたことで、注目度が例年より高いように思います。
最長どれくらいだったのかな。わたしが見たとき、EOS 5Dsと5Ds Rの体験コーナーは100分待ちとかになっていました。なのでカメラを見るならまずはキヤノンブースでしょう。
三井公一氏(以下敬称略) 私が見たときも90分待ちでしたね。まだ平日なのにこんなに行列していると、土日はどうなるんだろうと思いました。
過去にはオリンパスが「OM-D E-M5」を発表したときや、富士フイルムが「FUJIFILM X-T1」を発表したときなどに同じような傾向があったと思いますが、初お披露目の目玉カメラがあると、来場者の目はそっちに行ってしまうんです。
荻窪 キヤノンのおかげでいろいろ大変(笑) あまり目立たない場所ですが、高倍率ズームレンズを搭載した「PowerShot G3 X」も参考出品されています。
三井 個人的には「PowerShot 710HS」がよかったですね。
荻窪 オリンパスも「OM-D E-M5 Mark II」が発表されたばかりで、注目を集めています。…