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[ニューヨーク 2日 ロイター] – アップル(AAPL.O: 株価, 企業情報, レポート)が最も価値のある米国企業であることに疑問の余地はないが、同社はまだ「エリート集団」の仲間入りを果たしていない。
つまり、ダウ工業株30種指数.DJIに組み入れられていないのだ。
アップル株は最近、過去最高値をつけており、ダウ指数に採用されていなくとも、アップルにとっては問題ではないのかもしれない。しかし、アップル株が組み入れられていないというのは、ダウ指数に連動した投資を行っている人にとっては、望ましくない状況と言えるだろう。
アップルが昨年6月6日、1株を7株に分割する株式分割を実施して以来、アップル株のリターンは配当を含めて43%超に達しており、ナスダック100指数のリターン(18.6%)のほぼ3分の1に寄与している(ETFドットコム調べ)。それと対照的に、ダウのリターンは同時期、8.97%にとどまっており、アップルを組み入れているS&P総合500種指数のリターンの9.56%を下回っている。
アップルが昨年6月、ダウ工業株30種指数を構成する30銘柄のうち29銘柄のどれかと入れ替わっていたら、ダウは現時点よりも上昇していた。唯一の例外はビザ(V.N: 株価, 企業情報, レポート)で、ビザの代わりにアップルが採用されたとすれば、ダウは今よりも値下がりしていた。仮にアップルの株式分割以来13%超下落しているIBM(IBM.N: 株価, 企業情報, レポート)が外れ、アップルが組み入れられたとすれば、ダウの2月27日終値は1万8132.70となり、実際よりも450ポイント高くなる(上昇率で言えば、配当を勘案しないベースで9.8%と、実際の7.1%を上回る計算になる)。
<ダウの構成銘柄入れ替えは稀>
では、消費者やハイテク業界への影響がこれほど大きく、株価も高騰しているアップルがなぜダウ工業株30種指数に組み入れられないのか。アップル株が2000年1月以来、株式分割調整後ベースで3500%上昇しているのに対し、ダウは同時期55%しか上昇していない。
マグロウヒル・フィナンシャル(MHFI.N: 株価, 企業情報, レポート)傘下のS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが指数の構成銘柄を入れ替えるのは稀。入れ替えるのは、構成銘柄が買収された場合など、やむを得ない場合に限られる。 続く…
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