政治そのほか速
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25日未明、福岡市中央区天神2丁目の警固神社で、境内にあるキツネの石像4体すべてが破壊されているのを巡回していた防犯ボランティアの男性が見つけた。連絡を受けた神社が福岡中央署に通報。署は器物損壊容疑で調べている。
首の部分が壊されたキツネの石像
警固神社や同署などによると、石像は土台を含めて約1・5メートル。警固神社の南側にある「今益稲荷神社」の拝殿前にあった。うち1体は土台ごと倒され、首から先が折れていた。別の1体は首から先が折られ、2体は像だけが土台から落とされていた。このほか、境内にあったのぼりのうち1本の柄が折られ、駐車中の乗用車のフロントガラスが割られていた。
25日午前0時半ごろ、巡回していたNPO法人「日本ガーディアン・エンジェルス福岡支部」の男性が発見した。警固神社によると、24日午後10時ごろには異常がなかったといい、約2時間半の間に何者かが境内に入り、悪質ないたずらをしたとみられる。
奈良県や京都府を中心に11府県30カ所以上の寺社などに油のような液体がまかれる事件が相次いでいるが、署によると、破壊された警固神社の石像からは油性反応は出ていないという。
同神社のキツネの石像は「おいなりさん」の愛称で親しまれ、商売繁盛などの御利益を求めて、鼻の先をなでる参拝者が多い。警固神社の前田安文宮司(55)によると、他県の事件を受け、安全対策が必要だと考えていた時だったといい、「こんな重い物を動かすなんて、1人の犯行なのか」と険しい表情で語った。
警固神社は天神の繁華街の真ん中にあり、夜間にも参拝者があることから、境内には出入りできるようになっている。
5歳の孫を連れて神社を訪れた近くの女性(56)は「ひどすぎる」と絶句。「『ばちが当たる』という言葉を知らないのかしら」と憤った。
=2015/04/25付 西日本新聞夕刊=
26日午後5時25分ごろ、鹿児島県霧島市の鹿児島空港に小型機(セスナ172RG型)が胴体着陸した。国土交通省鹿児島空港事務所によると乗っていた男女2人にけがはないという。滑走路は約3時間半にわたり閉鎖され、同空港発着の約30便が欠航となった。
【写真】胴体着陸した小型機=26日午後6時4分、鹿児島県霧島市の鹿児島空港、全日写連二宮忠信さん撮影
同事務所によると、小型機は同日午後3時40分、萩・石見空港(島根県益田市)を離陸。1時間40分余の飛行後、鹿児島空港に着陸し、滑走路で動けなくなった。車輪は出ておらず、小型機を操縦していた男性(48)は「車輪を出し忘れた」と話しているという。
同事務所によると、機体は民間所有のプロペラ機で、最大定員4人。着陸直後は消防車両が周囲に集まったが、炎や煙は上がらなかったという。同空港では27日も機材繰りのため、一部の便が欠航するという。
第二次世界大戦の荒波を生き抜き、現在は観光施設として横浜市中区の山下公園に係留されている豪華貨客船「氷川丸」が、25日で建造85年を迎える。港ヨコハマの象徴として多くの観光客が訪れるが、戦後70年の今年、その「数奇な運命」と平和の尊さを語り継ぐ機運が高まっている。
【年表と写真】「氷川丸」が乗り越えた昭和史の荒波
◇戦時中は旧海軍病院船
昭和史と軌を一にする同船の歴史を、関係者がつづった「氷川丸ものがたり」が5月に刊行されるほか、同書を原作とする同名のアニメ映画(大賀俊二監督、虫プロダクションなど製作委員会)が製作中で、8月から順次、全国で上映される。
氷川丸は1930(昭和5)年、日本郵船の貨客船として横浜で建造された。アールデコ様式の内装で知られ、秩父宮ご夫妻や喜劇王チャプリンも乗船した。戦時中は旧海軍病院船として南太平洋で任務につき、3度も触雷しながら沈没を免れた強運の一方、命を落とした患者を船内で荼毘(だび)にふした悲しい歴史をもつ。
「氷川丸ものがたり」は、かまくら春秋社(神奈川県鎌倉市)の伊藤玄二郎代表が企画した。78年に同社から出した「氷川丸物語」を基に、伊藤さんが関係者らに新たにインタビューするなど、大幅に加筆・改稿した。
底本の著者、故高橋茂さんは出征中にラバウルでマラリアにかかり、命からがら氷川丸で帰国。復員後、毎日新聞鎌倉通信部の記者として伊藤さんと知り合った。「“命の恩人”氷川丸の本を書きたいんだ」。熱っぽく語った高橋さんは、伊藤さんの協力を得て2年がかりで出版にこぎつけ、船上で記念パーティーを開いたが、間もなくがんで亡くなった。
遺族の理解を得て、氷川丸の物語を改めて世に問うことにした伊藤さんは「戦争を知らない若者に、平和であり続けることの難しさと幸せを考えてほしい。これこそ高橋さんが伝えたかった願いです」と話している。【中澤雄大】
26日午前11時半ごろ、北海道苫小牧市あけぼの町5丁目のキノコ生産・販売会社「ホクト」の工場「苫小牧きのこセンター」から出火、鉄骨2階建ての1棟がほぼ全焼し、焼け跡から男性4人の遺体が見つかった。苫小牧署は、4人が設備工事をしていた外部業者の従業員とみて、身元確認を進めている。
【写真】
同署やホクトによると、出火したのは敷地内の3棟のうち、ブナシメジの栽培や生産をする「苫小牧第一きのこセンター」(延べ約1万5千平方メートル)。26日は工場は休みで、出火当時、同センター冷却室の冷却装置の入れ替え工事のため、外部業者が配管の溶接作業をしていたという。4人は40~60代とみられる。
現場は同市郊外の工業団地の一角で、付近に住宅はない。工場から黒煙があがり続け、出火から約8時間後の午後7時20分ごろにほぼ火が消し止められた。同日夕に駆けつけたホクト本社幹部は「詳細がわからないので、今はお話しすることができない」と話した。
兵庫県たつの市御津町苅屋沖の新舞子海岸東浜で、アサリなど貝類の不法な捕獲が横行し、漁業者を悩ませている。地元漁協の要請を受け、姫路海上保安部が取り締まりを強化、56人を初めて摘発した。行楽シーズンが本格化するのを前に、同保安部などは「漁で生計を立てる漁業者にとっては深刻な事態。ルールを守って海を楽しんで」と呼び掛ける。
【写真】とろける甘さ 生サワラ丼、今年も登場
新舞子浜を含む同市御津町の水域では、県が漁業法に基づき共同漁業権を設定。岩見漁協、室津漁協が同水域でアサリ、マテ貝などの漁を認められている。両漁協の組合員以外の人が無断で貝類を捕獲すると漁業権侵害となり、20万円以下の罰金が科される。
岩見漁協によると、新舞子海岸の東端に位置する東浜では、以前から不法にアサリなどを捕る人がいたという。ただ、漁業法違反であることを知らない人が多く、告訴にまで至る例は少なかった。
ところが、今年は3月のシーズン始めから干潮時間を見計らって大勢が押しかけ、中には漁師と同じ道具でアサリを大量に持ち帰る人も。漁協は「アサリなどを捕ると密漁になります」と警告する内容の看板を近辺に設置した。だが被害はやまず、注意しても耳を貸さないため、漁協の要請で姫路海上保安部が摘発に乗り出した。
同保安部によると、たつのや姫路市など近隣から自宅での食用向けに捕りに来た人が大半で、今月2日には16人を一斉摘発。貝などをすべて没収し、現在は書類送検に向けた手続きを進めている。
東浜は天然のアサリがふ化する場所として知られる。岩見漁協の井上仁組合長は「稚貝まで根こそぎ捕られては、海で生計を立てる漁業者の生活を脅かす。ルールを理解し、密漁はやめてほしい」と訴えている。
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なお、新舞子浜での潮干狩り期間(今年は今月18日~6月21日)のみ、事業を運営する御津町新舞子観光協同組合に入園料を払えば、アサリなどを捕ることができる。同観光協会TEL079・322・0424(松本茂祥)