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森高千里は低迷するフジテレビを救えるのか?

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森高千里は低迷するフジテレビを救えるのか?

 森高千里は低迷するフジテレビを救えるのか?

 4月の大幅な番組改編に伴い、フジテレビでは新音楽番組『水曜歌謡祭』(後7時57分~8時54分)が放送される。同局での“生放送”のレギュラー音楽番組は実に21年ぶり。司会には、歌手の森高千里とアンジャッシュの渡部建が抜擢された。近年、低視聴率に苦しむフジテレビは、初司会となる森高を起用し、“生ライブ”に拘った音楽番組で勝負に出るが、果たして起爆剤となり得るのだろうか?
 
 【写真】姿新旧見比べ!森高千里のミニスカ姿
 
 ◆大御所から若手までアーティストたちを魅了する森高は、新しい音楽番組に不可欠
 
  『水曜歌謡祭』の司会を務める森高と渡部は、共に音楽番組の司会は初。渡部は、豊富な知識量と軽妙な話術を持ち、様々な番組で進行役を務めた実績があるので、違和感なく音楽番組の枠も飛び越えていくだろうが、注目はやはり森高千里の存在だ。
 
  デビュー25周年(2012年)に活動再開後、夏フェス出演など新たなチャレンジを精力的に展開。その森高が初めてMCを務め、しかも生放送。「正直、なぜ?」という疑問が浮かばないでもない。若い世代からするとただの“オバサン”ではないか、という捉え方もあるだろう。しかし、その見解はまだ早い。近年の活動実績を考えると、今“旬”なアーティストのひとりであることに疑いはない。また、吉田拓郎や泉谷しげるをはじめ、大御所から若手まであらゆる世代のミュージシャンやアイドルたちが森高をリスペクトし、「渡良瀬橋」などの作品群が現役アイドルや実力派シンガーにカバーされている。45才になった今でも“ミニスカ”で観る者を魅了する、変わらぬスタイルや容姿の美しさも特筆ものだ。つまりは、時代を飛び越えて新境地を切り拓いている“旬”なアーティストである一方、多くのアーティストたちをも魅了する才能を持った彼女こそ、新しい音楽番組に不可欠なピースなのではないか、という思いさえ湧き上がってくる。
 
 ◆良質な音楽番組を制作してきた“実績”はあるフジテレビ
 
  そこに目をつけたフジテレビの審美眼には驚かされるのだが、一方で近年のフジテレビは、音楽番組において“決定打”を放つ機会が少なかったように感じる。年末恒例の『FNS歌謡祭』は大物アーティストのコラボレーションの妙や生放送ならではのサプライズの数々で話題を巻き起こしてきたが、上述したように、レギュラー番組としての生放送となると、21年前にまで遡る。70~80年代を代表する生放送番組だった『夜のヒットスタジオ』は、そこで歌われた曲が翌日には一気に売り上げを伸ばし、出演したアーティストが話題になるほどの影響力を備えた。…

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