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「文化果つる所」を変身させるスポンサー

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「文化果つる所」を変身させるスポンサー

 

シリコンバレーに文化の風

 

  シリコンバレーは文化果つる所。

  類義語辞典で「文化果つる所」を見ると「片田舎・へんぴな所・へき地」などとあります。当たらずといえども遠からず。一応、サンフランシスコは極めて風光明媚(めいび)な文化的都市ですが、狭義のシリコンバレーにはサンフランシスコは入りません。サンフランシスコに住む人々は「シリコンバレーの人たちは」と他人事のように語りがちです。外から見たらサンフランシスコもシリコンバレーの一部なのですが。

  さて、そんなシリコンバレーにも、少しずつ文化の風が流れて来ています。IT長者がコンスタントかつ大量に誕生し始めて30年以上。そうした人たちが、エンジェルとしてベンチャー投資する以外にも、文化的なものを資金的にサポートするようになって来ているからです。サンフランシスコはいまやニューヨークのブロードウェーと並んで先鋭的な舞台劇が誕生する場所になってきているとか。実験的な舞台をサポートするスポンサーが周囲に多いからとのこと。

 

隠れた町ロスアルトス

 

  • ロスアルトスにオープンした「ゲームセンター」
  •   そして今、IT長者の富のおこぼれにあずかりつつあるのがロスアルトスという町です。ロスアルトスは、スティーブ・ジョブズが最初にアップルのコンピュータを作ったガレージがあり、グーグルのあるマウンテンビューや、フェイスブックのあるパロアルトに隣接、スタンフォード大学からも車で10分ほどという好立地にありながら、その中心市街地は誰にも知られず、ひっそりと陰に隠れた存在でした。町並みは60年前からほとんど何の変わりもありません。歴史的出来事としては、本物のアイスピックを使ったロボトミー手術で有名になったフリーマン医師の診療所があったこともあるのですが、そんなことは誰も知りません。そして最近は、やたらに美容院とネイルサロンばかり増殖中の寂しい町でした。(ロスアルトスはなぜか女性人口が多く、有閑マダムがたくさんいるのです。)

      ところが、ここ数年、少しずつ「あら、こんなところにこんなものが?」というお店が誕生し始めました。本屋が全米から姿を消す中で、割合大きな子供向け書店も誕生。さらに、空室になった店舗が一つ、また一つと今風に改造され、「もしかしてここは青山?」といったような全面ガラス張りのおしゃれなスペースに変身しています。

     

    レトロなゲームセンター

     

      さらに最近オープンしたのは「ゲームセンター」。それも、ちょっと昔懐かしいレトロな感じのゲームが主力です。ボールを投げてバスケの輪に入ったら点数が出る、とか。廃虚でゾンビを殺しまくる、といった近代的なゲームは皆無です。外見も、写真のように地味な周囲に似つかわしく、宇宙人のシルエットのロゴもかわいい感じ。「親子で楽しむ健全な遊技施設」というイメージです。

      ゲームセンターの隣は2年ほど前にオープンした子供連れ向けのカフェ。一軒家を改造した雰囲気の良い室内にはゆったりとしたソファが並び、奥には子供を預かってくれるスペースがあります。「もしかしてここは代官山?」という感じ。

      とはいえ、来ている人の数、客単価、かかっているコストを推測して商売として考えると、本屋もゲームセンターもカフェも、どれも全然採算が取れなそうです。「お金持ちが趣味でやってるのかな?」と思っていたのですが、真実は当たらずといえども遠からず、でした。

      スポンサーはグーグルのファウンダーのセルゲイ・ブリンだったのです。

     

    世界から集めた富を地域の還元に

     

      彼は、ロスアルトスに隣接したロスアルトス・ヒルズに居を構えていることもあり、ロスアルトスの美化に関心を持った模様。Passerelle(パッセレル)という不動産投資会社を通じて10軒近い商業ビル(といっても1~2階建てですが)をロスアルトス中心地に買い上げ、町の発展に望ましいテナントだけを選んで貸し出しているとか。前述のような親子向けの店舗が多いですが、最近「こじゃれたインテリア雑貨」の店もオープンしました。「ミニ自由が丘」を計画的に作ろうとしている、と思えば大体イメージは合っているかと思います。昔から住んでいる老人層には町に子供が増えることに眉をひそめる人もいるようですが、住民にはおおむね好評です。

      セルゲイ・ブリン39歳、総資産約1兆5000億円。マイケル・J・フォックスのパーキンソン病の財団に40億円規模の寄付をするなど、様々な社会貢献活動をしており、ロスアルトス近代化はその中では誤算の範囲内ではあります。しかし、テクノロジーで世界から集められた富が地域に還元されて行く有り様を実際に目にするのはなかなか興味深いものです。

      なお、上述の親子向けカフェ、中々良いお値段なのですが食べ物がおいしくありません。経営者はセルゲイ・ブリンの友人なのですが、そのまた知り合いに「値段はあのままでいいから、食べ物を美味(おい)しくしてもらえないものだろうか」と聞いたところ、「無理。あの人たち全員あれが美味しいと思ってるから」とのことでした。うーん、残念。

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