政治そのほか速
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おしゃれな美容室のような外観と、柔らかな間接照明に照らされた入り口。
千葉県柏市にある、この建物は分譲タワーマンションの展示施設だ。
「このマンションの持つ都会的で洗練された雰囲気を表現したかった」
「大京」(東京)MG(マンションギャラリー)企画課長の坂本明宏さん(43)は説明する。
住戸のモデルルームや設備の紹介コーナー、接客スペースなどで構成される展示施設の全体を、6人の部下とともに企画立案する。これまでに約100件の施設を手がけた。
施設の来場者の滞在時間は2時間~2時間半。このうち、モデルルームの見学時間は半分程度。「モデルルーム以外の空間の居心地も、物件選びの基準になる。いかに心地よくすごしてもらうかが大事」と話す。
このため、ファミリー向けマンションの展示施設であれば、キッズルームを大きくしたり、共働きで子供のいない夫婦(ディンクス)向けであれば、落ち着いた色調の壁紙を使って都会的な雰囲気に仕上げたりなど、工夫を凝らす。
街中のレストランやカフェなどで「これは」という内装に出会えば、スマートフォンで写真を撮影するなど、研究に余念がない。
「ゆったりと落ち着ける展示施設でこそ、来場者は将来の住まいをしっかり考えることができ、結果的に販売にもつながると思っています」
こうした考えや姿勢は、現在の部署に来るまでの、11年間の販売担当時代の経験に基づいている。
設備を紹介するコーナーと商談スペースが一緒になっていたり、来場者の視界に入りやすいエントランス部分の壁の仕上げが雑だったりするなど、「もっと配慮が必要と思う部分があった」と、振り返る。
建設部門がある同社で、販売出身のMG企画課長は異色だ。「展示施設は、一生のうち何度もない住まい選びの入り口となるもの。来場者の視点を忘れずに心地よい空間を提供し続けていきたいですね」(斎藤圭史)
【休日】熱烈トラファン 印象深い掛布選手
物心がついた時からの阪神タイガースファンだ。大阪にいた頃は、会社の同僚や友人と応援用の黄色いシャツを着込んだ「正装」で、甲子園球場に繰り出し声援を送った。「飲んで、声を出して。何よりのストレス発散です」
40年超のファン歴の中でも、とりわけ印象に残っている選手が掛布雅之さん。ネクストバッターズサークルで使った用具をきちんと並べ、守備につく際もダイヤモンドを横切らずにファウルグラウンドを走っていった。
「父親はよく『掛布を見習え』と言っていた。道具を大切にするとか、仕事場を整えておくとかいうことは、あのときに教わりました」
東京に来て2年半。「当たり前ですが、阪神に関する情報が少なくて、どうしようもなく寂しい」。仕事の合間、スマートフォンで、大阪で発行されているスポーツ紙をチェックするのが日課だ。
【道具】初心に帰るお守り
フランスの宝飾品ブランド、カルティエのボールペン=写真=を愛用している。太めの線で、はっきりとした文字を書けるのが特徴。営業担当として働いていた頃、売買契約書を客に書いてもらう時にいつも手渡していた「勝負ペン」だ。
大京に入社する際、「大事なお客様に100円のボールペンを出すわけにはいかんやろ」と、妻からプレゼントされた。実際に契約書を書いてもらう際、「妻に買ってもらった愛用品なんですよ」と差し出すと、張りつめた雰囲気が和んだこともあるという。
使い続けて14年。さすがに古びてきたが、「いい味が出てきた」と、意に介さない。
営業現場から離れた今、使う機会は減ったものの、スーツの内ポケットに差し込んで携帯している。「手にするたびに、初心に立ち返らせ、頑張ろうと思わせてくれるお守りのようなものですね」