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名古屋OBで元日本代表FWの小倉隆史氏(41)が同クラブのゼネラルマネジャー(GM)補佐に就任することが23日、明らかになった。将来的なGM昇格を見越してのフロント入りで、早ければ5月初旬にも発表予定。名古屋は同氏の現役時代の経験や、解説者として培った広い見識で今季J1で8位と中位にとどまるチームの再建を託した格好となった。
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名古屋が大胆な人事を断行する。関係者によると、小倉氏のフロント入りは23日までに正式に決定した模様で、スポーツ番組キャスターを務めるTBS側にも降板の意思を伝達済み。各所への報告が終わり次第、早ければゴールデンウィーク中にも発表されるという。
小倉氏は2005年の現役引退後、明るい性格を生かして主に解説者として活躍。一方で、12年にJリーグで指揮できるS級ライセンスを取得と指導者へのこだわりも強かった。知人にも「できるだけ早くサッカーの現場に戻りたい」と漏らしていた。目指していた監督という形ではなかったが、愛着ある古巣からの誘いを了承したという。
名古屋は今月16日に久米一正・前GM(59)が社長に就任。クラブ史上初の常勤社長となり、営業面も含めた経営全体に関わることになった。ただ、チームは一時最下位に沈むなど開幕ダッシュに失敗。久米社長と同時に会長に就任したメーンスポンサーのトヨタ自動車の豊田章男社長(58)から「いつもベスト4に入り、ホームで勝つチームにしてほしい」と要望されていた。
常勝が求められる新体制が必要としたのは、イングランドプレミアリーグ、アーセナルの名将アーセン・ベンゲル監督(65)が指揮した黄金期のイズムだ。小倉氏は同監督が名古屋を率いた94年からの約2年間に直接薫陶を受け、Jクラブで初めて栄養士を置くなど勝てるチーム作りのノウハウを熟知。96年のアトランタ五輪を目指す代表チームでは右膝のけがで離脱したが、同代表を率いていた西野朗監督(60)と再タッグで発展的な話し合いも期待できる。解説者としても世界のサッカーにも造詣が深く、知識も十分と新たなGM像を確立させる人材に成り得る
◆小倉 隆史(おぐら・たかふみ)1973年7月6日、三重・鈴鹿市生まれ。41歳。四日市中央工高3年で全国選手権優勝。92年、名古屋に入団し、翌年オランダ2部に期限付き移籍。左足の強烈なシュートで「レフティーモンスター」と呼ばれ、94年には日本代表に選出されたが、96年アトランタ五輪最終予選前の合宿で右膝後十字じん帯を断裂、2年間戦列を離れる。2005年、甲府で引退。182センチ、72キロ。