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ついにプロ野球が開幕した。日本ハム・大谷翔平の「二刀流」や松坂大輔の日本球界復帰など今年も見どころは多いが、開幕前から高い注目を集めているのが広島カープ。
年俸20億円の契約を蹴って米ヤンキースから古巣復帰した黒田博樹、「メジャー挑戦よりも広島で優勝することが目標」と残留を決意した前田健太。「プロはカネやキャリアを追い求めるのが当たり前」という風潮があるなか、“球団愛”を優先する選手が多いところも、カープファンが「今年こそは!」と24年ぶりのリーグ優勝に高い期待を寄せていることが推察される。
カープ選手たちのありあまる球団愛。サラリーマン社会に置き換えてみれば、“愛社”精神ともいえる。では、愛社ならぬ“愛車”についてはどうなのだろうか。広島といえば、マツダだが、やはりカープの選手たちの愛車もマツダなのだろうか。
ベースボール・マガジン社が毎年発売している「週刊ベースボール 2月21日増刊号 2015プロ野球全選手カラー写真名鑑」によると、広島東洋カープの選手に一番人気の車は以下の通り。
<選手>
・4人…トヨタ(レクサス、ヴァンガード、ヴェルファイア、セルシオ)
・3人…メルセデス・ベンツ
・2人…キャデラック(エスカレード)、ハマー
・1人…ポルシェ、フォード(マスタング)、ボルボ、フェラーリ、クライスラー
・0人…マツダ、他
カープの全選手74人(育成選手を含む)のうち、愛車に「マツダ」を挙げている選手は一人もいなかった。
ちなみに、最後にカープが日本一に輝いたのは1984年。その翌年に発売された「プロ野球選手写真名鑑」では、選手の愛車で1位となったのはマツダ(6人)で、続いてメルセデス・ベンツ(4人)となった。1985年と言えば、高橋慶彦、衣笠祥雄、山本浩二らがカープに所属していた黄金期であるが、当時はマツダ車が一番人気だったのだ。
そもそも昨今では、プロ野球選手の愛車欄は未回答が目立つ。これらの選手は愛車を所有していないのだろうか? 週刊ベースボール編集部によると「選手のプロフィールはあくまで自己申告なので、愛車を持っていても回答しない選手もいる」とのことだ。回答しないのは、マツダを意識してのことなのだろうか……。
<広島カープ「愛車」欄の回答率(監督・コーチを含む)>
・10~20代…12%(50人中6人)
・30代…44%(27人中12人)
・40代…75%(12人中9人)
・50~60代…40%(5人中2人)
マツダは、今年もプロ野球・オールスターゲームの冠スポンサーを務め、地元・広島東洋カープの筆頭株主でもあるが「親会社」ではない。…