政治そのほか速
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このところ中国では、日本社会や日本人を称讃する文章が多く発表されている。中国網、中華網、中国語版などは2月末から3月4日ごろにかけて、「日本に行って働いた。日本人に対する印象が徹底的に変わった」と題する文章を次々に掲載した。
通勤には時間がかかった。地下鉄ではどうしても座りたかった。筆者によると「すべての中国人が持つ知恵と機知」を最大限に発揮することにした。すなわち、駅目前で電車が減速すると、車内をくまなく見わたす。席を立つ人がいれば“突進”する。周囲に、降りようとドアに向かう人がいようがいまいがかまわない。座席を「ゲット」する。
ただ、座った後に自分がなぜか、むなしい気持ちに包まれることに気づくようになった。なぜだろう。分かった。「ライバル」がいないからだ。私が空いた席に突進すると、皆が私をよける。私と席を争う人はだれもいない。私はひとりで、車内の秩序を攪乱(かくらん)していたらしい。顔が赤らんだ。
ホームで電車を待って並んでいた時のことだ。電車が滑り込んできた。停車の直前、車内に空いている席が1つだけ見えた。ところで、ホームの上には妙な光景があった。並んでいない人が1人いた。ドアが開いた。ところが列は動かない。並ばなかった人だけが車内に入っていく。
「やったぞ」。私は喜んだ。やっとライバルが出現した。まだ間に合う。私は列をすりぬけダッシュした。ライバルの動きは遅い。たちまち追いついて、空いていた席に座った。優越感にひたり、ライバルを眺めた。なんと! 足のやや不自由な高齢者だった。私の祖父と同じぐらいの年齢だろう。
私はゆっくりと立ち上がった。車内のすべての視線が私を突き刺していた。私はおじいさんの手を引いて、座らしてあげた。彼は私に礼の言葉をいった。いたたまれなかった。私はその電車を降りて、改めてホームの行列の最後尾についた。
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上記文章で、筆者は日本滞在中に体験したいくつかのエピソードを紹介した。上記は最初の部分で紹介されているエピソードで、自分が電車車内を「攪乱(かくらん)」させていたなどと反省している。後に続くエピソードでは、「自分が並んでいたのに割り込まれた」と日本人に文句をつける。しかし、実際にはそれが、日本人の他人に対する心遣いのあらわれだったと知り、筆者は再び考え込むことになる。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C) Bidouze St??phane /123RF.COM)
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