政治そのほか速
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(台北 22日 中央社)昨年秋からの少雨の影響で、深刻な水不足に見舞われている台湾。台北自来水(水道)事業処は22日、今年2~7月分の水道使用量が前年を下回った場合、料金を最大で15%割引く節水奨励策を実施すると発表した。
同処によると、この奨励策は、期間中の水道使用量が前年比で10~20%、20~30%、30%以上減少した場合、料金をそれぞれ5%、10%、15%割引くという。
北部の桃園市と新北市の一部では、4月1日から1週間のうち2日間にわたって水道水の供給を中止する時間指定断水の実施が決まっている。一方で、台北市に水を供給するダムの貯水量は十分にあり、4月末まで渇水の心配はない見込み。
(顧セン、黄麗芸/編集:齊藤啓介)
(澎湖 22日 中央社)国連が定めた国際森林デーの21日、台湾西方沖の澎湖で市民ら1000人近くが参加した植樹イベントが行われた。同地では2011年に農業委員会林務局が200ヘクタールに植樹する目標を掲げており、エコな島を目指した造林計画が進められている。
この日は同県の陳光復県長ら地元の関係者らも参加して、30アールの土地に苗木を植えた。林務局によると、同地では1990年代から積極的な植樹を行い、これまでに約1790ヘクタールを緑化。今年は40ヘクタールへの植樹を予定しているという。
林務局では今後も澎湖での植樹を続ける方針。外来植物の駆除も同時に行うとしている。
(編集:齊藤啓介)
裕福な家庭で何不自由なく育ち、学業は優秀、ピアノの腕もめきめきと上げた。そんな息子を海外に留学させた両親。しかし息子はそこで人生初めての挫折を味わう。彼は立ち直る努力もせず、両親を逆恨みしたのであった。香港で陰惨な事件の裁判が行われ、物議を醸している。
父親のChau Wing-kiさん(65)と母親のSiu Yuet-yeeさん(62)を殺害し、遺体を切断して証拠隠滅を図ったとして逮捕、起訴されていたヘンリー・チャウという31歳の男。その裁判が香港の高等裁判所で20回にわたり開かれたが、法廷では狂気の沙汰としか言いようのない信じがたい行為の数々が明らかにされ、すべての人を不快にさせたことを香港紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」が伝えている。
「友人に殺害してもらったところ、両親が行方不明だと騒がれるようになり、遺体を切断することにしました。その友人とともに首を切って箱に詰め、肉はバーベキューのために冷蔵庫に保存し、ほかはゴミ箱に捨てました。」
尊敬するのはアドルフ・ヒトラー、自らを精神病患者だと主張するヘンリー。幼い頃から頭が非常によく、ピアノにも優れた才能を表し、有名私立校に進んだ後、両親はオーストラリアの大学への留学を勧めた。しかしそこでヘンリーは保険数学という科目の単位を落とし、大学生活への興味を一気に失った。ヘンリーは両親殺害の動機を、「屈辱感と挫折感で大学生活がすっかりイヤになり、そんな進学を勧めた両親が憎く思えてきた」などと供述している。
そんなヘンリーに陪審員は有罪の評決を下しており、23日には裁判官より重い量刑が言い渡されるものとみられている。またヘンリーが繰り返し“殺害犯、実行犯”と呼んでいた友人のTse Chun-kei被告については、犯行に手を貸したものの無罪評決となった。ヘンリーの兄は、「弟は自分だけの世界に閉じこもりがちな性格でしたが、同時に他人の気持ちを巧みに操ろうとするところもありました」と話す。なおヘンリーは人の感情や痛みに共感を覚えることはあるかという質問に対し、「育った環境の中でもそういう経験はまったくありません」と語っている。
※ 画像はdailystar.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)
22日、台湾の超高層ビル「台北101」で、階段を自転車で上るポーランド人の高校体育教師クリスティアン・ヘルバさん(EPA=時事)
【台北AFP=時事】自転車で階段を上る世界記録保持者であるポーランド人の高校体育教師クリスティアン・ヘルバさん(33)は22日、台湾の超高層ビル「台北101」で3139段を2時間13分をかけて上り、自身の持つ記録を更新した。
ヘルバさんは目標だった3100段を上回る自己ベストを樹立し「これまでの人生で最も難しい挑戦だったが、最大の成功だ」と喜びに浸った。6カ月間、ポーランド南東部の地元にある17階建てのビルを繰り返し上る練習に取り組んできた。
この日は60階まで上るとエレベーターで一度地上階に下り、再び91階まで上った。ヘルバさんによると、このような上り直しはギネスの規定で認められている。
ヘルバさんは昨年2月、オーストラリア南部メルボルンで2919段を上り、ギネス世界記録を申請中。上海やドバイでも、同じような挑戦を行ってきた。
21日、チュニスの自宅で、チュニジアの観光客襲撃事件当時の様子を語るソフィアン・ガンジャティさん
【チュニス時事】日本人3人を含む20人以上が死亡したチュニジアの観光客襲撃事件は発生当初、主な襲撃先とみられた国会議事堂に関心が集中したが、居合わせた男性がネットに公開した写真によって、博物館で多くの人々が救出を待っていることが伝えられた。写真を世界中に発信したチュニジアの男性が、解放までの「緊迫の1時間」の様子を証言した。
首都チュニスの自宅で21日、時事通信の取材に応じた音楽教師ソフィアン・ガンジャティさん(44)は事件が起きた18日昼ごろ、妻子と国立バルドー博物館を訪問。午後0時50分(日本時間同8時50分)ごろ、銃声が聞こえ即座に脱出を考えたが、出口の方向から「像が倒れたような衝撃音」が聞こえたため、諦めて3階の角部屋に駆け込んだ。
18日、チュニジアの首都チュニスの国立バルドー博物館の一室で、テロリストの襲撃を逃れ助けを待つ人々=ソフィアン・ガンジャティさん提供
部屋に逃げ込んだのはフランス人やチュニジア人を中心とする計37人。日本人の姿はなかった。最初は悲鳴や絶叫が絶えなかったが、「犯人に気付かれるのが怖かった」というガンジャティさんらが静かにするよう呼び掛け、重苦しい沈黙が周囲を支配。恐怖に震えながら肩を寄せ合う老夫婦や、遺書を書き始める女性の姿が目に焼き付いた。
携帯端末で外部の様子を探ったところ、事件発生当初は情報が不足し、博物館に多くの観光客が閉じ込められていると報道するメディアはごくわずかだった。「このままでは警察が助けに来ない」と判断したガンジャティさんは、絵画を背にしておびえる人々の姿を写真に撮り、ソーシャルメディアを通じて全世界に公開。各国メディアが徐々にこの事実を報じ、治安当局に正しい判断を促す一助となった。
18日、チュニスの国立バルドー博物館に突入し、観光客らを救出するチュニジアの治安部隊=ソフィアン・ガンジャティさん提供
同1時50分(同9時50分)ごろ、「動くな」の掛け声と共に約10人の治安部隊が部屋に突入した。隊員の誘導で屋外に出ると、玄関付近には3人の遺体が横たわっていた。警官隊は上方に銃を構え、屋上から観光客を狙撃しようとする共犯の存在を警戒し威嚇していた。弾が当たらないことを祈りながら、避難施設になっていた敷地内の別館に到着。「悪夢が終わった」と生還の喜びをかみしめた。