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大坂の陣400年シンポジウム…菜の花忌

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大坂の陣400年シンポジウム…菜の花忌

 作家の司馬遼太郎さんをしのぶ「第19回菜の花忌」(司馬遼太郎記念財団主催)が7日、大阪市中央区のNHK大阪ホールで行われ、第18回司馬遼太郎賞が「ノボさん 小説正岡子規と夏目漱石」を書いた作家の伊集院静氏に贈られた。

  司馬遼太郎記念館設立に尽力した司馬さんの妻、福田みどりさんが昨年11月に死去。約1400人の参加者を前に、実弟の上村洋行・同記念館長が「これからも2人の思いを受け継ぎ、記念館運営にあたりたい」と語りかけた。

  記念のシンポジウムでは、大坂の陣400年にちなみ、豊臣家滅亡を描いた司馬さんの歴史小説「城塞」をめぐって、建築家の安藤忠雄さん、作家の伊東潤さん、静岡文化芸術大教授(日本史)の磯田道史さん、女優の杏さんが討論=写真=。「徹底して記録しなければという作家の執念を感じる作品。全3巻の分厚さは司馬さん自身の分厚さだと思う」(磯田さん)、「大坂城が難攻不落でも、人対人で結果が変わることを、圧巻の群像劇から学んだ」(杏さん)など、乱世の人間模様に思いをはせた。

  シンポジウムを聞いた大阪府東大阪市の女性(67)は「司馬遼太郎の世界観を感じとれた」と話した。

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