政治そのほか速
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◇理解 推進に必要
◇批判 周知足りず
今津町に市庁舎を新築するか、新旭町の暫定庁舎の増改築で済ませるかを問う高島市の住民投票(12日投開票)の説明会が8、9両日に市内6か所で行われた。「整備を進めるには必要」と理解を示す意見がある一方、県議選との同時実施で活動が制限されることや周知期間の短さを批判する声も聞かれた。(宮明敬)
住民投票は3月27日に市議会が条例案を可決し、県議選と同じ3日に告示。各家庭には、それぞれの案を支持する市議らの個人名でビラが配られているが、住民投票の実施そのものに反対を訴えるビラもあった。
今津町から新旭町への庁舎位置変更の条例改正案が市議会で2度否決されたことを受けて実施が決まり、1週間後に告示された経緯だけでなく、二者択一を迫るのがおかしい、との主張だ。
8日夜に行われた住民説明会でも、実施そのものに対する疑問が出た。今津案支持派の牙城である今津町では、市の説明者に対し、財政的な理由から新旭案を進めてきた福井正明市長の出席を求める声が噴出。
「住民投票の仕方を説明する前に、こうなった経緯を説明すべきだ」「提案から投票まで3か月くらいおくのが常識」といった反発が相次いだ。
県議選との同時実施で経費が節減されるメリットもあるが、マキノ町でも「拙速」などの声があったという。
ただ、同時実施で住民団体などの運動が限られることに対しての反発は根強い。
今津案支持派の中心となる「合併協定書を守る市民の会」の山口武会長は「新旭案支持も少なくないだろうが、反論など何の運動もできないのが悔しい」と語り、同会の市川清事務局長も「高島市は一つになる機会を失った」と声を震わせた。
福井市長には、住民投票で明確な民意が示されても、新市の一体感醸成のため、慎重なかじ取りが求められることになりそうだ。