政治そのほか速
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伊平屋村の中学生が開発したご当地アイス
沖縄県最北端の有人離島である伊平屋村の中学生が、村特産の黒糖とコメを使用したアイスクリーム「伊平屋を愛し、アイスを愛す」を開発した。黒糖キャラメルの甘い香りと、お米のもっちりした食感が特徴。4月から県内のスーパーや道の駅などで、1個250円で販売する。
村の「起業家人材育成事業」の一環で、村在住の中学1年生21人が、県立芸大やコープおきなわの協力を得て開発。素材調査から商品企画、価格設定やパッケージのデザインまで一連の作業を手掛けた。
島には高校がなく、生徒たちは卒業後、進学などのため親元を離れる。村の東恩納吉一教育長は「小さな島なので、子どもたちは都会に出ると自分の良さを発揮できなくなってしまう。地域社会とタイアップしながら、自己表現できる人材を育てたい」と事業の狙いを説明した。
開発に携わった伊平屋中1年の伊佐川桂さんは、「商品作りを通して、妥協しないこと、熱意を持って相手に伝えることの大切さを学んだ」と語った。生徒らは「家族や地域の方々はもちろん、伊平屋のことを知らない人にも食べてもらい、島のことを知ってほしい」と話している。【もぎたて便】
札幌―大阪間約1500キロを22時間以上かけて走る寝台特急「トワイライトエクスプレス」の最終列車が12日午後、札幌駅を発車した。同駅ホームには約1000人のファンらが詰めかけ、車両を撮影したりして別れを惜しんだ。
トワイライトエクスプレスは1989年7月、団体専用列車として運行を始め、同12月から一般用の寝台特急になった。天井まで広がる車窓から風景を眺めることができるサロンカーや、フランス料理を楽しめる食堂車などが人気を集めたが、車両の老朽化などを理由に引退が決まった。
大阪発札幌行きの最終列車も12日午前に出発。両列車とも13日、それぞれの目的地に到着する予定。
◇津波から飲み水守る
和歌山市水道局技術主査の大亦理広(おおまたまさひろ)さん(43)が、津波や局地豪雨の際、水道管に汚水が入らない構造になった空気弁の部品を考案し、特許を取得した。きっかけは東日本大震災で被災した福島県南相馬市の職員から「津波で飲み水が利用できなくなった」という話を聞いたことだった。大亦さんは「空気弁は全国各地で使われている。災害への備えの一つとして各自治体で採用を検討してもらえれば」と話す。(梨木美花)
空気弁は、地中に埋設された水道管の上部に取り付けられ管内の空気の出し入れを調整する。水道管は地形の起伏に応じ湾曲した形をした箇所があり、中に空気がたまって水の流れを妨げることがある。空気弁はそれを逃す「空気穴」の役割を担う。
また、何らかのアクシデントで水道管の1か所に穴があいた場合、管内で急激な圧力変化が起こり、別の箇所で多発的に破裂が生じる恐れがある。こうした危険に対し、空気弁があれば、最初の破裂時に外部の空気を即座に取り込み、二次的な破裂を防ぐのにも役立つ。
通常、空気弁は路面に小さい穴を掘り、配置するための区画が用意されている。一定量の雨なら、問題なく区画外に雨水を排出するが、東日本大震災の大津波では区画が汚水で一気に満たされ、空気弁を通った汚水が水道管内に入り、飲み水にも影響するという問題が生じた。
大亦さんは、この話を聞き、既存の空気弁の改良に着手。アイデアを練り、区画が汚水や雨水で満たされそうになった時、水に押し上げられたボールが栓の役割を果たす構造の部品を思いつき、設計書にまとめた。
以前から交流のあった空気弁メーカーの千代田工業(滋賀県愛荘町)や明和製作所(和歌山市)にも相談。軽くて頑丈なステンレス製のボールを取り付けた新しい空気弁を完成させた。特許は昨年11月に取得した。
これまでに県内では広川町、県外では大阪府富田林市、泉大津市などが大亦さんらが手がけた空気弁を購入している。和歌山市は設備の更新時期を迎えておらず、今はまだ採用していない。値段は管の大きさによって異なるが、最も一般的な25ミリのものだと一つ約9万円。広く普及させるため、従来品とほとんど変わらない価格設定にした。特許実施料はまず和歌山市に入り、一部が大亦さんに渡るという。
大亦さんは「災害時に水道水が使えなくなれば、被災者の生活は大変不便になる。今以上に機能的な姿が実現できないか、これからも研究を重ねたい」と張り切っている。
◇ユネスコ登録目指す
越前和紙の手すき事業者らが12日、技術を継承するために保存会を設立することで合意した。国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産になった「和紙 日本の手漉(てすき)和紙技術」への追加登録を目指す。27日に設立総会を開く。
昨年11月までに無形文化遺産に登録された和紙は、石州半紙(せきしゅうばんし)(島根県浜田市)、本美濃紙(ほんみのし)(岐阜県美濃市)、細川紙(埼玉県小川町、東秩父村)の三つ。越前和紙は重要無形文化財の技術を個人で保持する「人間国宝」はいるが、技術を保持する団体がなく、文化庁や県と協議しながら保存会の設立準備をしてきた。
この日、越前市内で開いた会合で、県和紙工業協同組合の石川浩理事長は「末永く伝承し、技術の向上と保存を図りたい」と述べた。今後、オランダの画家・レンブラントが版画作品に使った可能性の高い、雁皮(がんぴ)を原料とした最高級和紙「鳥の子」の技術継承の活動を進める。
中津川市千旦林の中京学院大の学生らが、同市の苗木遠山史料館の土産物の開発に取り組んでいる。学生らは「史料館の新しい名物になれば」と意気込んでいる。
苗木城跡近くにある同史料館は、中世・戦国時代から明治初期まで、苗木遠山家の資料を中心に文化遺産などを保存、公開している。これまで土産物がなかったことから、同史料館とボランティア団体「苗木城跡・苗木遠山史料館友の会」が昨年、同大に土産物の開発を依頼した。地域と大学連携の一環で、地域活性化や経営戦略を学ぶ経営学部経営学科3年の15人が参加している。
土産物として友の会が要望したのは、絵はがきとせんべい。昨年秋から学生らが、名古屋城など近隣の城で市場調査をしたり、印刷業者と打ち合わせを行ったりしてきた。
2月27日に行われた3回目の打ち合わせでは、絵はがきに使う写真選びなどが行われた。もやがかかった苗木城跡の遠景や、苗木城などを復元したCG(コンピューターグラフィックス)加工の画像を見ながら、「もらってうれしいようなはがきにしたい」「単調な色ではなく、空の青や植物の緑などを入れた方がいいのでは」などと意見交換した。
せんべいは既存の商品にラベルなどを貼ることとし、絵はがきは6種類を販売する計画で、いずれも4月頃の商品化を目指している。同大の小林賢也さんは「苗木城跡の魅力が伝わり、『また来たいな』と思えるような絵はがきにしたい」と話している。