政治そのほか速
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関連政治団体の不適切な会計処理が発覚し、経済産業相辞任に追い込まれた小渕氏は、「みそぎ」の意味も持つ今回、全国を応援で回った前回衆院選から一転、徹底した地元密着の選挙戦を展開した。
選挙カーで細かい路地にも入り、こまめな街頭演説を行って、一連の問題を謝罪する「おわび行脚」を繰り返した。
野党の2新人は「政治とカネ」の問題を争点に、小渕氏への批判を繰り返したが、及ばなかった。
過去3回連続で辻元氏と松浪氏が争い、敗れた側が比例復活を果たしてきた激戦区。自民党新人・大隈和英氏も加わって接戦を繰り広げたが、「自公政権への歯止め役になる」と訴えた辻元氏が、高い知名度を生かして抜け出した。
松浪氏と大隈氏は、ともに比例選で復活当選した。
前回に続く2度目の小選挙区落選で、前回と同様、日付が変わってから比例選での復活当選が決まった。
劣勢を伝えられていた菅さんは地元に張り付き、各地で街頭演説を繰り返した。持論の「原発ゼロ」だけでなく、「自民が圧勝すれば、憲法9条改正に踏み出す」と呼びかけて政権への批判票を取り込もうとした。
それでも選挙区で敗退したことに、支援者の出版業男性(77)は「首相経験者なのにショックだ。原発事故の対応を巡る批判に対して十分弁明できなかった」と分析。15日午前3時前に事務所に姿を見せた菅さんは、「小選挙区の議席を獲得できなかったことをおわびする。議席をいただいたのは、みなさんのお陰です」と頭を下げ、「民主党の再生を支えたい」と述べた。
日本維新の会(維新の党の前身)が旋風を巻き起こした2012年の前回衆院選に比べると不振が目立った。
維新の党は、橋下、江田両共同代表の「二枚看板」の発信力を生かし、無党派層への浸透を狙ったが、厳しい戦いとなった。橋下氏は14日夜、大阪市内での記者会見で「維新の党に対する信任がなかったということ。完敗です」と語った。
維新の党は、次世代の党と分党後の日本維新の会と、みんなの党から分かれた結いの党が今年9月に合流して結党した。野党再編の必要性を唱え、民主党の一部などとの合流を目指していたが、今回の衆院選には間に合わず、準備不足のまま選挙戦に突入。与党の過半数割れを目標に掲げたが、選挙後の政権の枠組みを示すことはできず、有権者の期待感を高められなかった。
橋下氏が一時、大阪市長を辞職して衆院選に出馬することを検討し、看板政策の大阪都構想の実現を優先させるとして結局見送ったことも、党内の士気に水を差した。
民主党との競合を避けるため、小選挙区の候補者を一本化する調整も行ったが、互いに推薦は出さない消極的な協力にとどまり、効果は限定的だった。維新の党に一本化した選挙区で、橋下氏が民主党批判を展開し、民主党支持層の反発を招くなど、戦略のちぐはぐさも目立った。
報道各社の情勢調査で苦戦が伝えられると、「身を切る改革」など政策中心の主張から、与党が圧倒的多数を占めることの弊害を訴える戦術に転換したが、支持は広がりを欠いた。
次世代の党は、石原慎太郎最高顧問の知名度を頼りに、保守層を中心に支持を訴えた。自民党との政策の違いを明確に打ち出せるかどうかが焦点だったが、憲法改正や集団的自衛権行使の限定容認など、路線は安倍首相に近く、十分に差別化を図れなかった。石原氏が選挙期間中に引退を明言したことも、期待をしぼませる一因となった。
生活の党は、小沢代表が前面に立ち、アベノミクス批判を展開した。しかし、選挙直前に前議員2人が民主党に移ったり、民主党との調整で新人が立候補を見送ったりし、守勢に回らざるを得なかった。第3極の草分け的存在だったみんなの党は、浅尾慶一郎氏と渡辺喜美氏の路線対立から、選挙直前に解党した。
政府・与党が全面支援する樋渡氏に対し、自民党の支援団体「佐賀県農政協議会」が山口氏を推薦する保守分裂選挙となり、山口氏が制した。
山口氏は、告示直前に出馬を表明。自民党は、政府が進める農協改革などに理解を示す樋渡氏を党本部主導で推薦したが、これに反発した県農政協議会や自民党の一部県議、首長らが山口氏支援に回った。
佐賀県は、九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)の再稼働など国策に関わる課題も山積している。当選を決めた山口氏は、原発について「再稼働の方向で考えたいと思っているが、県民の意見をしっかり聞きたい」と述べた。
投票率は、前回の2011年4月(59・41%)を下回る54・61%だった。
◆佐賀知事選開票結果
当 182,795山口 祥義 無新
143,720樋渡 啓祐 無新〈自〉〈公〉
32,844島谷 幸宏 無新
6,951飯盛 良隆 無新
(開票終了)
〈〉囲みは推薦政党