政治そのほか速
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福井地裁は14日、関西電力・高浜原発の3号機、4号機に対する運転差し止めの仮処分を認めました。原発の再稼動について司法が初めて禁止されることなりました。関西電力の不服申し立てが認められない限り、再稼動はされないことになります。
原発の審査指針は専門家が持ち寄って作ったもの。その過程で見過ごせない誤りがない限り、行政の判断は適法だという論理が、伊方原発訴訟の最高裁判決(92年)でなされたのです。以降、それが基本的な枠組みになりました。
住民が勝った裁判も少ないですが、あります。2003年のもんじゅ訴訟の控訴審で、設置許可無効が言い渡されました。住民側の初めての勝訴でした。冷却材のナトリウム漏れ事故が起き、今後も事故が起きかねない状態だということを裁判所が判断したのです。しかし、最高裁で逆転敗訴となりました。
今回の仮処分決定によりますと、基準地震動(700ガル)は原発に到達することが想定できる最大の地震動であって、それを超えることはあってはなりません。しかし、2005年以後、10年足らずに想定した地震動を超える地震が、全国20ヶ所も満たない原発のうち、四つの原発で5回起きています。伊方原発でも、活断層の評価方法が四つの原発と同じであって、信頼に価する根拠にはならないとしました。
また、運転開始当初の基準地震動は370ガルだったにもかかわらず、耐震工事がなされないまま、550ガルに引き上げられ、さらに、新規性基準の実施を機に700ガルにまで引き上げられました。数値だけ上げる対応は社会的に許容できないとしたのです。
使用済み核燃料についても、格納容器のような堅固な施設によって閉じ込められていません。深刻な事故はめったに起きないだろうという見通しのもとにそうした対応をとっていると言わざるを得ないとしました。
こうした仮処分決定の内容を読みますと、関西電力が未だに「原発安全神話」の中で対応しているのではないかと思えてなりません。東日本大震災のような地震や津波はめったに起きないため、それを想定した対応までする必要はにないと言わんばかりのように読めます。
もちろん、東日本大震災級の地震や津波はめったにあるものではありません。貞観地震を前提にすれば1000年に一回、慶長地震を想定しても400年に一回です。しかし、東京電力・福島第一原発事故後の再稼動です。「神話」から抜け出せない対応はいかがなものかと思えます。…
福井地裁が関西電力高浜原発3、4号機の再稼働を差し止める仮処分決定を出したことを受け、仮処分を申し立てた住民と弁護団は15日、原子力規制委員会に対し、再稼働の前提となる審査の手続きを直ちに中止するよう求める緊急申し入れ書を送付した。
申し入れ書は、地裁決定で規制委の策定した新規制基準が合理性を欠くと指摘されたことを重く受け止め、高浜3、4号機に加え全ての原発の審査手続きを直ちに中止するよう求めている。
大阪桐蔭中学・高校(大阪府大東市)の保護者会「桐友会」の会費が長年、教職員の給与の一部に充てられていた問題で、学校を運営する大阪産業大は15日、取材に「不適切な会計処理だった」と認めた。
大産大が、通常の給与と、桐友会の会費から支出した手当を合算して税務処理していたほか、源泉徴収票を発行するなど事務手続きを通じて一定の関与をしてきた。2014年3月末に見直しを指示し、それ以降、同大の関与はないという。
大産大は、桐友会からの手当について「便宜を図って慣行的にしてきたと思われる」と説明している。
刑場の写真が載った機関誌の閲覧を福岡拘置所が認めなかったのは違法として、死刑囚と弁護人が国に損害賠償を求めた訴訟で、福岡地裁は15日までに、原告の死刑囚を本人尋問することを決めた。弁護人の上田国広弁護士によると、民事訴訟で死刑囚の尋問が実施されるのは異例という。決定は1日付。
原告は、1966年に福岡市で2人が死傷した「マルヨ無線事件」で強盗殺人や放火などの罪に問われ、死刑が確定した尾田信夫死刑囚(68)。収容先の福岡拘置所で、写真の必要性を述べる見通しだ。
民主党政権で復興相を務めた平野達男参院議員(60)(無所属、岩手選挙区)は14日、盛岡市内で記者会見し、9月6日投開票の岩手県知事選に立候補する意向を表明した。
水面下で連携を模索していた自民党は14日、平野氏支援の方針を固めた。既に出馬表明している現職・達増拓也氏(50)に対しては、生活の党が支援するほか、民主党内にも推す声があり、事実上の与野党対決となる可能性が高まっている。
記者会見で平野氏は、「復興相として最前線に立った。その経験を生かせば復興を進められる自負はある」と述べ、東日本大震災からの復興の加速を訴えた。自民党の支援については「本当にありがたいことだ」と語った。
自民党にとって、岩手県知事選での勝利は悲願だ。
1995年以降、自民党は「相乗り」を除けば、生活の党の小沢共同代表(衆院岩手4区)が支援する候補に連敗している。県議会でも過半数を獲得できていないだけに、自民党は県内で知名度の高い平野氏の出馬に「『小沢王国』で県政を奪回する好機」(党幹部)と勢いづいている。